前提条件

リプレイ・ファイルを使用してコマンドを実行すると、EPM自動化はリプレイ・ファイルの各行を並列実行して、サービスに負荷を与え、サービスに負荷がかかっている状況でもユーザー・エクスペリエンスが許容できることを確認するテストを実行できます。

  • 環境で影響力の大きな処理を必要とするフォームを特定します。該当する可能性が高いのは、大容量のデータを扱うフォーム、または複雑な計算を含むフォームです。たとえば、予測の発行に使用されるフォームや、アドホック・レポートまたは静的レポートの作成に関連するプロセスによって、サービスに対する高い負荷が生成されます。同様に、ビジネス・ルールの実行、レポートの実行、リソースが集中するREST APIの実行、EPM自動化コマンド(たとえば、runBusinessrule、runDataRule、exportData、exportMetadata、restructureCube)などのアクティビティは、環境に大きな負荷が生じる場合があり、負荷テストの候補になる可能性があります。
  • 必要な場合にはFiddlerをインストールします。EPM自動化には、Oracle Smart View for OfficeOracle Enterprise Performance Management CloudのREST APIまたはEPM自動化EPM Cloud環境との相互作用の記録が格納されているHTTPアーカイブ形式(HAR) 1.1ファイルが必要です。通常は、Fiddlerを使用して、EPM Cloudとの相互作用のログをキャプチャするHARファイルを生成します。
  • 前に特定した影響力の大きいアクティビティを実行します。Smart Viewを使用して、フォームの起動と保存、ビジネス・ルールの実行、レポートの作成などのアクティビティを実行し、Fiddlerを使用してアクティビティの詳細をキャプチャしてHARファイルにエクスポートします。同様に、REST APIおよびEPM自動化コマンドを実行し、Fiddlerで詳細をキャプチャします。詳細は、HARファイルの作成を参照してください。
  • 資格証明(ユーザー名とパスワード)と実行するHARファイルの名前を含むリプレイCSVファイルを作成します。このファイルの各行には、複数の同時ユーザー・セッションをシミュレーションするために一意のユーザーのユーザー名とパスワードを含めることができます。詳細は、リプレイ・ファイルの作成を参照してください。

    HARファイルを実行するために資格証明が行に指定されるユーザーは、HARファイルの作成に使用されたセッションを実行したユーザーである必要はありません。ただし、このユーザーはこれらのアクティビティを環境で実行する権限を持つ必要があります。

replayコマンドを実行するステップの詳細は、サンプル・リプレイ・セッションを参照してください。