環境に対するOracle Smart View for Office、REST APIまたはEPM自動化の負荷がリプレイされます。これにより、高負荷の状況でのパフォーマンス・テストが可能になり、指定された負荷の影響をサービスが受ける際のユーザー・エクスペリエンスを許容できるかどうかを確認できます。
サービスで実行する必要があるアクティビティを指定するリプレイ・ファイルを作成してください。リプレイ・ファイルを作成する方法の詳細は、replayコマンドの実行準備を参照してください。
適用対象
Planning、Planningモジュール、フリーフォーム、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting、Account Reconciliation、Profitability and Cost Management、Enterprise Profitability and Cost Management、Oracle Enterprise Data Management Cloud、Narrative Reporting、Sales PlanningおよびStrategic Workforce Planning。必要な役割
使用方法
epmautomate replay REPLAY_FILE_NAME.csv [duration=N] [trace=true] [lagTime=t] [encrypt=true|false]
。ここで:
REPLAY_FILE_NAME
は、環境で実行されるアクティビティを格納するCSVファイルです。Duration
はオプションで、環境でアクティビティが実行される時間を分単位で示します。
この値が設定されていると、HARファイルのアクティビティが一度実行されます。HARファイルのアクティビティが、このパラメータで指定した時間内に完了した場合、EPM自動化はアクティビティが完了するまでHARファイルを返します。たとえば、実行に3分しかかからないHARファイルをリプレイする際に、duration=10
と設定したと仮定します。この場合、リプレイ・コマンドによってHARファイルのアクティビティは、4回目が終わるまで4回(12分間)実行されます。
trace=true
は、トレース・ファイルをXML形式で作成するようにEPM自動化に指示するオプション設定です。
このオプション設定が指定されると、EPM自動化は、リプレイCSVファイルに含まれるHARファイルごとに1つのフォルダを作成し、関連するすべてのトレース・ファイルをその中に格納します。HARファイル内のアクティビティごとに、EPM自動化は、Smart Viewレスポンスを含む1つのトレース・ファイルを生成します。トレース・ファイルの名前はtrace-N.xml
のように付けられます。たとえば、trace-1.xml
で、N
は1から始まるカウンタです。
トレース・ファイルを格納するフォルダは、EPM自動化が実行されるディレクトリに作成されます。EPM自動化では、環境の現在のシステム時刻とHARファイル名をYYYY_MM_DD_HH_MM_SS_HAR_FILE_NAME
の形式で組み合せて、フォルダの名前が付けられます。たとえば、HARファイル名がforecast1.har
の場合、フォルダ名は2016_06_08_10_21_42_forecast1
となることがあります。
[lagTime=t]
はオプションで、リプレイ・ファイルに含まれる各HARファイルの実行の合間にコマンドが待機する秒数を指定します。デフォルトは5秒です。
5秒未満の値を指定した場合はエラーが表示されます。負の数(-1など)や分数(1/2など)はパラメータ値として受け入れられません。小数値はサポートされています。
最初のHARファイルの実行を開始した後、このコマンドは、次のHARファイルの処理を開始するまで、このパラメータによって指定された秒数の間待機します。通常、ユーザー・アクティビティは同時に開始されないため、このパラメータを設定すると、環境への負荷のより現実的なシミュレーションを作成しやすくなります。
たとえば、アクティビティを実行するためにピーク時間中に環境にサインオンする1000人のユーザーによる負荷をシミュレートするとします。HARファイルを作成することにより、これらのセッションをシミュレートしてから、6秒のラグ時間でこのコマンドを実行し、環境にかかった負荷をレプリケートできます。
encrypt=true|false
はオプションで、リプレイ・ファイルに含まれているすべてのパスワードを暗号化するかどうかを指定します。デフォルトはtrue
です。パスワードの暗号化には、ランダム暗号化キーが使用されます。このコマンドの実行に関連するステップの詳細は、サンプル・リプレイ・セッションを参照してください。
例
epmautomate replay forecast1.CSV duration=60 lagTime=5.6