デフォルトのファイルの場所

デフォルトのアップロード場所

デフォルトでは、Oracle Enterprise Performance Management Cloudにアップロードされたすべてのファイルは、移行からアクセス可能なデフォルトの場所に格納されます。

移行で処理されるファイル(たとえば、サービスにインポートするスナップショット)をデフォルトの場所にアップロードする必要があります。

受信ボックスと送信ボックス

受信ボックスと送信ボックスの場所は、EPM Cloudビジネス・プロセス間で異なる場合があります。受信ボックスを使用して、インポートするか、またはProfitability and Cost Management以外のビジネス・プロセスを使用して処理するファイルをアップロードします。データ管理では、受信ボックスまたはその中のディレクトリ内のファイルを処理できます。

通常、EPM Cloudは、ビジネス・プロセスから生成したファイル(データまたはメタデータ・エクスポート・ファイル)を送信ボックスに格納します。

  • EPM自動化がファイルをアップロードする受信ボックス、およびダウンロードのためにファイルを保存する送信ボックスには、次に示すアプリケーションがアクセスできます。ファイルをこの場所にアップロードする必要があるのは、これらのアプリケーション固有のプロセスを使用してファイルを処理する予定がある場合です。ファイルを送信ボックスにアップロードすることもできます。
    • Planning
    • Planningモジュール
    • Account Reconciliation
    • Financial Consolidation and Close
    • Tax Reporting
    • Narrative Reporting
    • Enterprise Profitability and Cost Management

    受信ボックスまたは送信ボックス・エクスプローラを使用して、デフォルトの場所に格納されたファイルを参照できます。EPM自動化を使用して作成したアプリケーション・スナップショットは受信ボックス/送信ボックス・エクスプローラに表示されません。Migrationの「スナップショット」タブから表示できます。

  • Profitability and Cost Managementプロセスを使用して処理される予定のファイルは、profitinboxにアップロードする必要があります。ファイルをprofitoutboxにアップロードすることもできます。Profitability and Cost Managementプロセスからエクスポートされるファイルは、profitinboxに格納されます。これらのファイルを参照するにはファイル・エクスプローラを使用します。
  • データ管理を使用して処理される予定のファイルは、受信ボックスまたはその中のフォルダにあることが必要です。デフォルトでは、データ管理を使用してエクスポートされるファイルは送信ボックスに格納され、データ管理レポート出力はデータ管理outbox/reportフォルダに格納されます。これらのファイルを参照するにはデータ管理のファイル・ブラウザを使用します。
  • Oracle Enterprise Data Management Cloudでは、アップロード、コピーまたはダウンロードされたインポート・ファイルおよびエクスポート・ファイルにデフォルトの場所を使用します。デフォルトの場所のファイルは、ListFilesコマンドを使用して表示できます。

ログ・ファイル

EPM自動化コマンドの実行のたびにデバッグ・ファイルが生成され、コマンドが成功すると自動的に削除されます。コマンドの実行中にエラーが発生すると、EPM自動化の実行元ディレクトリに失敗したコマンドのデバッグ・ファイルが保持されます。デフォルトで、これはOracle/epm automate/binディレクトリ(Windows)またはhome/user/epmautomate/bin (Linux/UNIX)です。

EPM自動化のデバッグ・ファイルでは、次の命名規則が使用されます。

commandname_date_timestamp.log.たとえば、2020年11月23日の09:28:02にlistfilesコマンドの実行に失敗した場合、デバッグ・ファイル名はlistfiles_23_11_2020_09_28_02.logになります。

失敗したコマンドのデバッグ・ファイルの作成を抑制することはできません。ただし、次のWindowsの例に示すように、コマンドの末尾に-dとともに、デバッグ・ファイル名、エラーおよび出力ストリーム(-d >> c:\logs\LOG_FILE_NAME.log 2>&1)を追加することで、デバッグ情報とコマンド出力を別のディレクトリのファイルに書き込むことができます。

epmautomate listfiles -d >> c:\logs\listfiles.log 2>&1