例: Match関数とCurrentPOVの使用

Match関数を使用すると、指定のパターンまたは一連の文字と一致するメンバーを選択できます。CurrentPOV関数は、ディメンションのPOVから選択されたメンバーを返します。

「CurrentPOVを含める」「プリフィクスとしてのメンバー名」または「サフィクスとしてのメンバー名」に設定することで、一致文字列をプリフィクスまたはサフィクスとしての現在のPOV選択とともに追加できます。デフォルト設定は「いいえ」です。

この例では、YearディメンションのJanYTDFebYTD、…DecYTDの代替階層を持つ変更済のOracle Essbase Sample Basicキューブで、MatchCurrentPOVの組合せを使用する方法を示します。

これを使用すると、YearsディメンションのCurrentPOVの月を選択して、それに関連するYTDメンバーが選択されるようにできます。たとえば、「Aug」を選択して、「AugYTD」が返るようにします。

次に、変更済のEssbase Sample BasicキューブのYearディメンションを示します。


EssbaseのYearディメンション

次のグリッド設計では、行にMeasuresディメンションの「Profitの子孫(包含)」、列にYearがあり、次のように設定されています。

  • CurrentPOV – POVで選択された月を表示。

  • プリフィクスとしてCurrentPOVを持つYTDに一致するメンバー。


Match関数を表示しているグリッド

列Bについては、メンバー・セレクタの「関数」でMatch関数が選択された状態で、次のようにします。

  • YTDという検索文字列を入力します。
  • 「CurrentPOVを含める」「プリフィクスとしてのメンバー名」に設定します。
  • 「次と一致」オプションが「メンバー名または別名」に設定されます。

Match関数パラメータの設定

YearのPOV選択としてAugを使用したグリッドをプレビューする場合、最初の列に、現在のPOVである「Aug」が表示され、2番目の列に、Augという現在のPOVとYTDに一致する「AugYTD」が表示されることに注意してください。


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