環境のクローニング後に実行するタスク

ソース環境を今後使用しない場合は、クローニング・プロセスの完了後に、ソース環境に設定されたURL、スクリプト、ブックマークなどがクローニングされた環境でシームレスに機能することを確認するために、いくつかのステップを実行する必要があります。Oracle Cloud ClassicからOCIに移行中の場合は、スムーズに移行するために次を完了する必要があります。

EPM Cloudユーザーへの環境のURLの通知

サービス管理者は、Oracle Enterprise Performance Management Cloudユーザーに次のような環境の新しいURLを通知する必要があります:

  • 環境にアクセスするためのURL (Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者スタート・ガイドサンプルのEPM Cloud URL を参照)。
  • 環境へのパブリックおよびプライベートのOracle Smart View for Office接続を確立するためのURL
Oracle Cloud ClassicからOCIのクローニングでは、EPM Cloudユーザーのユーザー名は、ソース環境のユーザー名と同じままです。

EPM自動化スクリプトおよびREST APIスクリプトの変更

クローニングされた環境に対して実行する予定のEPM自動化スクリプトおよびREST APIスクリプトを変更します。次の値を変更する必要があります:

  • 環境のURL
  • 環境のアイデンティティ・ドメイン(OCI環境ではアイデンティティ・ドメインを指定する必要はありません。Oracle Cloud Classic環境ではオプションです)。
  • クローニングされた環境のパスワードが異なる場合はユーザーのパスワード。

タスク・マネージャ、補足データ・マネージャおよびエンタープライズ仕訳カスタム・レポート問合せのオプションでの更新

必要に応じて、クローニングされたOCI環境で、タスク・マネージャ、補足データ・マネージャおよびエンタープライズ仕訳カスタム・レポート問合せ(存在する場合)を更新します。この更新は、タスク、仕訳、属性などのオブジェクトの内部IDが移行中に変わる可能性があるため、必要になる場合があります。この更新は、クローニングされたPlanningPlanningモジュールTax ReportingおよびFinancial Consolidation and Close環境に対して必要になる場合があります。

Note:

Oracle管理の移行によって内部オブジェクトIDが変更されることはありません。

Smart ViewのURLの更新

パブリック接続とプライベート接続のSmart ViewのURLを変更して、クローニングされた環境を指すようにします。接続URLも必要に応じて更新します。次の情報ソースを参照してください。

新しいバニティURLの作成

ユーザーがバニティURLを使用して環境に接続する場合は、新しいバニティURLを作成するか、既存のバニティURLを更新して、クローニングされた環境のURLを指すようにします。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者スタート・ガイドバニティURLの使用を参照してください。

ブックマークの変更

クローニングされた環境を指すようにブックマークを変更するようユーザーに通知します。

統合されたビジネス・プロセスの変更

統合されたビジネス・プロセス用に定義された接続を更新してナビゲーション・フローを変更し、クローニングされた環境をナビゲーション・フローに統合します。

Note:

統合されたビジネス・プロセス内の複数のインスタンスを新しいドメインに移動する場合は、すべてのインスタンスが移行されるまで、インスタンス間のシングル・サインオン(SSO)は機能しません。

SSOの設定

ユーザーを認証するためにSSOを設定していて、移行の結果、使用中のアイデンティティ・ドメインが変更された場合は、SSOを再構成する必要があります。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者スタート・ガイドシングル・サインオンの構成を参照してください。

Note:

クローニング前の前提条件としてSSOを再構成した場合は、SSOの再構成は必要ありません。

IP許可リストの再構成

次の条件では、setIPAllowlist EPM自動化コマンドを使用して、OCI環境のIP許可リストを再構成する必要があります。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者のためのスタート・ガイド安全なアクセスの設定を参照してください:

  • OCI環境に移行する場合
  • 「マイ・サービス」の「サービス詳細」画面で、Oracle Cloud Classic環境のIP許可リストを設定した場合
  • クローニング前の前提条件としてIP許可リストを構成していないか、クローニング後に構成を変更する場合

統合エージェントの再構成

統合エージェントの構成エージェントを更新して、クローニングされた環境が適切に統合されていることを確認します。

他のサービスとの統合の更新

ソース環境が他のサービスと統合されていた場合は、統合設定を確認して、クローニングされた環境がそれらのサービスと適切に統合されていることを確認します。

IPアドレスの更新

次の場合は、新しいIPアドレスで構成を更新します:

  • ソースEPM Cloud環境のIPアドレスを任意の場所で使用している場合(たとえば、許可された送信IPアドレスとしてプロキシ構成に追加している場合)。

    この場合は、nslookupまたはpingを使用してターゲット環境のIPアドレスを見つけ、更新します。

  • クラシックからOCI環境に移行していて、他の環境(Fusion ERP環境など)の許可リストにクラシック・データ・センターのアウトバウンドIPアドレスを追加している場合。

    この場合は、IPアドレスを新しいOCIリージョンのアウトバウンドIPアドレスに変更します。ご使用の環境のOCIリージョンのアウトバウンドIPアドレスを取得するには、Oracle Enterprise Performance Management Cloudオペレーション・ガイドEPM Cloudのデータ・センターおよびリージョンのアウトバウンドIPアドレスを参照してください