環境をクローニングする場合は、ターゲット環境に指定されたユーザー・アカウントの事前定義済役割に応じて、次のクローニング・オプションがあります:
Table 3-1 ターゲット環境の事前定義済役割のクローニング・オプション
事前定義済役割 | 使用可能なクローニングのオプション |
---|---|
サービス管理者 | アプリケーション・アーティファクトをクローニングします。オプションで、データ管理レコード、監査データ、ジョブ・コンソール・レコード、受信ボックスと送信ボックスのコンテンツおよび保存されたスナップショットをクローニングします。ユーザーおよび事前定義済役割の割当てはクローニングできません。 |
サービス管理者およびアイデンティティ・ドメイン管理者 | アプリケーション・アーティファクトをクローニングします。オプションで、ユーザーとその事前定義済役割の割当て、データ管理レコード、監査データ、ジョブ・コンソール・レコード、受信ボックスと送信ボックスのコンテンツおよび保存されたスナップショットをクローニングします。 |
前提条件
ユーザーに多要素認証(MFA)が設定されていないことを確認します。クローニング環境は、ターゲット環境の基本認可資格証明のみを取得します。
シングル・サインオン(SSO) - ユーザーを認証するためにSSOを設定している場合は、ユーザーがSSOを使用してOCI環境にログインできるように、SSOを再構成する必要があります。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者のためのスタート・ガイドのシングル・サインオンの構成を参照してください
setIPAllowlist
EPM自動化コマンドを使用してOCI環境のIP許可リストを再構成する必要があります。これにより、リストされたIPアドレスからの接続のみがOCI環境で許可されるようになります。Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者のためのスタート・ガイドの安全なアクセスの設定を参照してくださいソース環境とターゲット環境の間の互換性
次に示す例外を除き、Oracle Enterprise Performance Management Cloudは、月次更新が相互に1か月以内であるかぎり、ソース環境とターゲット環境の間のクローニングをサポートします。たとえば、ソース環境が24.08の更新である場合、ターゲット環境は24.07、24.08または24.09になります。例外:
構成ステップ
環境をクローニングするには:
Oracle Cloud ClassicからOCIへのクローニングの場合は、アイデンティティ・ドメイン管理者でもあるサービス管理者としてサインインし、ユーザーとその役割がOCI環境にクローニングされるようにする必要があります。
https://testExample-idDomain.pbcs.us1.oraclecloud.com
)。Oracle Cloud ClassicからOCIへのクローニングの場合は、ターゲット環境のサービス管理者とアイデンティティ・ドメイン管理者の事前定義済役割を持つユーザーのユーザー名を入力する必要があります。このユーザーは、アイデンティティ・ドメイン資格証明を使用してターゲット環境にログインできる必要があります。
Caution:
重要な考慮事項:
ユーザーをインポートせず、ソース・スナップショット内のユーザーがターゲット環境で事前定義済役割を持っていない場合、次のエラーが表示されます:
EPMIE-00070: 割り当てられた役割のインポート中にユーザーが見つかりませんでした。jdoe
がターゲット環境ではパワー・ユーザーという事前定義済役割に割り当てられているが、ソース・スナップショットではユーザー役割のみを持っているとします。この状況では、このコマンドによって、ターゲット環境でjdoe
がユーザー役割に割り当てられますが、パワー・ユーザーの役割の割当ては削除されません。jdoe
にはターゲット環境にアカウントがありますが、ソース・スナップショットにはこのアカウントが存在しないとします。この状況では、ターゲット環境のjdoe
のアカウントは削除されません。jdoe
の姓のスペルがターゲット環境で異なる場合、ターゲット環境では変更は加えられません。ターゲット環境の新しいユーザーにはランダムなパスワードが割り当てられます。新しいユーザーは、パスワードの変更を求めるアカウントのアクティブ化の電子メールを受信します。
データ管理レコードは、ソース環境とターゲット環境の両方が同じ月次更新の場合、またはターゲット環境がソース環境よりも1つ新しい更新である場合のみクローニングします。たとえば、22.01のデータ管理レコードは、別の22.01環境または22.02環境のみにクローニングできます。
Note:
Financial Consolidation and CloseおよびTax Reportingのアプリケーション監査データは、デフォルトでスナップショットに含まれます。Note:
環境のクローニングでは、受信ボックスと送信ボックスに直接保存されているファイルのみがクローニングされます。受信ボックスと送信ボックス内のサブフォルダのファイルはクローニングされません。たとえば、受信ボックスにfile1.csvおよびmyfiles/file2.csvというファイルがある場合は、file1.csvのみがクローニングされます。