複雑なロジック勘定科目の作成

個々のロジック・アイテムは複雑なロジック・グループ内に定義されます。複雑なロジック・ルールの各フィールドは、「条件値」および「計算を含める」フィールド以外単純なロジック・ルールと同様に機能します。複雑なロジック勘定科目では、ユーザーは勘定科目ディメンション以外のディメンションを含む条件値を入力できます。また、グループ化基準およびグループ・レベルを指定して、生成されたロジック勘定科目のワークベンチ内での表示方法を変更できます。

条件値

各ディメンションの条件を入力するには、「条件値」アイコンをクリックして条件フォームを開きます。ロジック・アイテムは、各ディメンションに指定した条件を満たすソース・ライン・アイテムからのみ作成されます。複雑なロジック条件の各フィールドの説明は次のとおりです。

ディメンション

このフィールドでは、使用可能なソース・ディメンションを選択できます。各ディメンションは1回のみ選択できます。

条件タイプ

このフィールドは「ソース・ディメンション」フィールドおよび「条件値」フィールドと合せて使用し、ロジック・アイテムを導出するソース値を指定します。使用可能な条件タイプは、「含む」、「Between」および「類似」です。条件タイプによって条件値の解釈方法が決まります。

条件値

条件タイプは、このフィールドを使用して、特定のロジック・ディメンションのロジック計算に含めるメンバーを決定します。

グループ化基準

導出されたロジック・アイテムをワークベンチで表示する際、「グループ化基準」フィールドを使用すると、ロジック・アイテムが適切なディメンション・フィールドに表示されているメンバーを上書きできます。「グループ化基準」フィールドに入力した値に基づいて、ディメンションのグループ化を上書きできます。このフィールドを使用して、返されたメンバーをハードコード化したり、「グループ化基準」フィールドにハードコード化されたメンバーとアスタリスク(*)を入力してハードコード化された値を元のメンバーに追加します。

たとえば、ディメンションに選択された勘定科目の行に"Cash"を含めると、インポート・フォームでロジック・アイテムの「勘定科目」フィールドに"Cash"と表示されます。「グループ化基準」フィールドに"L-*"と入力すると、インポート・フォームに"L-1100"と表示されます(1100は、ロジック条件を渡した元の勘定科目です)。

「グループ化基準」フィールドに値を入力しない場合、このディメンションはグループ化されず、一意のディメンション・メンバーごとに別のロジック・アイテムが作成されます。

グループ・レベル

ロジック・アイテムをワークベンチで表示する際、「グループ・レベル」フィールドを「グループ化基準」フィールドとともに使用すると、適切なディメンション・フィールドに表示されているメンバーを上書きできます。このフィールドは数値のみを受け入れます。

「グループ・レベル」フィールドに値3を入力すると、「グループ化基準」フィールドの左から3文字が返されます。「グループ化基準」フィールドに値が入力されていない場合、「グループ・レベル」フィールドに値3を指定すると、元のソース・ディメンション・メンバーの最初の3文字が返されます。インポート・フォームに表示されるロジック・アイテムを、必要なレベルにグループ化できます。

たとえば、「グループ化基準」フィールドにL-*を入力した場合、インポート・フォームでロジック・アイテムに"L-1100"と表示されます(1100は、渡された元の勘定科目です)。ロジック・アイテムをワークベンチで表示する際、「グループ・レベル」フィールドを「グループ化基準」フィールドとともに使用すると、適切なディメンション・フィールドに表示されているメンバーを上書きできます。このフィールドは数値のみを受け入れます。

+では"L-11"と表示されます。この行にグループ・レベル1を入力した場合、インポート・フォームには"L-1"が表示されます。

計算を含める

ロジック・アイテムの条件が満たされる場合、「計算を含める」フィールドを使用すると、ロジック・アイテムで以前に計算されたデータ管理値を計算に含めることができます。

注:

各ロジック・アイテムにはシーケンスが付加され、ロジック・アイテムはこのシーケンスで計算されます。2番目以降のロジック・アイテムでこのフィールドが使用可能な場合、以前に計算されたロジック・アイテムは、ロジック条件を満たしていれば含められます。