ワークフロー・モードの使用

デフォルトでは、データ管理のデータ・ロード・プロセスは、データ・ロード・プロセスの完全監査を行い、ワークベンチでデータをドリルダウンして表示できる、適切に定義されたプロセス・フローを使用して設計されています。ただし、完全データ・フローは、監査目的でデータをアーカイブするため、処理時間が長くなる可能性があります。ワークフロー・モード・オプションによって、大量のデータを処理するとき、または監査が不要で、パフォーマンスが重要な要件の場合に、柔軟な解決策を提供できます。

次の3つのワークフロー・モード・オプションがあります。

  • 完全
  • 完全、アーカイブなし
  • 単純

「完全」オプションは、データをロードする際のデフォルト・フローです。データはステージング表間で標準的な方法でロードされ、データをワークベンチに表示でき、ドリルダウンがサポートされています。

「完全、アーカイブなし」オプションの場合は、「完全」モードと同じ方法でデータがロードされますが、データ・ロード・プロセスの最後にステージング表からデータが削除されます。インポート・ステップの後にのみ、データをワークベンチに表示できます。「完全、アーカイブなし」モードでは、ドリルダウンは使用できません。この方法は、ロード・プロセス時にデータを確認して検証するが、監査やドリルダウンは必要でない場合に便利です。この方法を使用してもパフォーマンスは向上しませんが、データを今後の参照のために保持しないため、使用領域が制限されます。

「単純」オプションの場合は、ステージング表間のデータの移動を制限します。ドリルダウンは使用できず、データをワークベンチに表示できません。この方法を使用するとパフォーマンスが向上し、監査やドリルダウンが必要でない場合に便利です。

注:

いずれのワークフロー・モードでも、インポート式マッピングまたは従来のディメンション・マッピングを使用できます。

注:

「単純」ワークフロー・モードを使用してデータをロードして(ワークフロー・モードの使用を参照)、ターゲット交差を使用して確認ルールを実行する場合は、確認エンティティ・グループを含めます(確認エンティティ・グループの作成を参照)。そうしないと、確認ルールは失敗します。また、「完全」ワークフロー・モード以外、エクスポート・ステップの完了後に確認レポートは使用できません。