メンバー・セレクタからのメンバーの選択

Oracle Smart View for Officeでメンバーを選択する用途には、アド・ホック・グリッド、関数、POVマネージャでの使用があります。

「メンバー選択」ダイアログ・ボックスは、使用する場面によって少し異なり、オプションによっては使用できないものもあります。1つのディメンションのメンバーを一度に選択できます。

注:

  • このトピックでは、EPM Cloudは次のデータ・ソース・プロバイダを指します: Enterprise Profitability and Cost ManagementFinancial Consolidation and CloseフリーフォームPlanningPlanningモジュールおよびTax Reporting

    Oracle Hyperion Planningに関する説明では、オンプレミスPlanningを指します。

  • Oracle EssbaseおよびEPM Cloud:

    アド・ホック・グリッドまたはフリー・フォーム・グリッドに属性ディメンションをすばやく追加するには、シートでの属性ディメンションの挿入の手順に従います。次に、このトピックの手順を使用して、属性ディメンションからメンバーを選択して操作できます。

図7-1は、「年」ディメンションとそのメンバーが例として表示された「メンバー選択」ダイアログ・ボックスを示しています。

図7-1 「メンバー選択」ダイアログ・ボックス


前の段落で説明している「メンバー選択」ダイアログ・ボックス

メンバーを選択するには:

  1. 選択したディメンションで使用可能なメンバーのツリー・リストを含む「メンバー選択」ダイアログ・ボックスを表示するには、次のいずれかを行います:
    • グリッドのディメンションまたはメンバーを選択し、プロバイダ・アド・ホックのリボンから「メンバー選択」をクリックします。たとえば、Planningアド・ホックのリボンまたはEssbaseのリボンから、「メンバー選択」をクリックします。

    • メンバーの選択が可能な「開く」ダイアログ・ボックスで、「メンバー選択」をクリックします。

    • 空のワークシートで、Smart Viewパネルから、キューブ名を右クリックして「メンバー選択」を選択します。このメソッドを使用して、関数と参照のメンバーを選択します(関数を参照)。

    • フォームのユーザー変数をクリックします。

    • Oracle Hyperion Financial Management: フォームで、選択可能なディメンション、行または列をクリックします。

  2. 「メンバー選択」でディメンションを変更するには、「ディメンション・セレクタ」ボタン(たとえば、「ディメンション・セレクタ」ボタン)をクリックして、ディメンションを選択します。

    注:

    「Smart Viewアド・ホック動作」オプションを「標準」に設定し、Smart View「メンバー名の表示」オプションを「メンバー名と別名」に設定して、EPM Cloudデータ・ソースに接続すると、「メンバー選択」ダイアログに表示されるディメンションには、グリッドの別名列に対して選択したディメンションやメンバーに関係なく、デフォルトのディメンションが表示されます。このステップを実行して、必要なディメンションを選択します。

  3. オプション: ツリー・リストで特定のメンバーを検索するには、検索フィールドにメンバー名またはメンバー名の一部を入力して、「メンバー選択」の「検索」ボタンをクリックします。

    メンバー・リストの最初の結果が強調表示されています。「メンバー選択」の「検索」ボタンを再度クリックして、入力した検索文字列を含む次のメンバーを見つけます。

    または、「メンバー選択」の「検索」ボタンボタンをクリックするかわりに、F3キーを押すことができます。

    ヒント:

    英文字の検索についてのみ、検索フィールドに検索基準を入力した後に[Enter]キーを押すことができる場合もあります。一致するメンバーを見つけた後、[Enter]を再度押すとエラー・メッセージが表示される場合があります。連続した検索には[Enter]キーを使用できますが、一致した結果を見つけた後は、[Enter]を再度押す前に常にカーソルを検索フィールドに戻すことがベスト・プラクティスです。

    注:

    • 「メンバー選択」ダイアログの別名表が「なし」に設定されている場合(ステップ6を参照)、メンバー名で検索できます。別名表を「デフォルト」または他の別名表に変更した場合、デフォルトの別名表または他の選択した別名表に定義された対応する別名に従って検索する必要があります。

    • EssbaseおよびNarrative Reportingでは、アスタリスク(*)および疑問符(?)をワイルド・カードとして受け入れます。アスタリスクは、複数の文字を置き換えることができます。疑問符は、1つの文字のみを置き換えることができます。

      たとえば、Totalで始まるすべてのメンバー名を検索する場合、To*およびTo?alが有効な文字列ですが、To?は無効です。

      検索文字列は、アスタリスクから開始できません。たとえば、*Totalおよび*otalは、サポートされている検索文字列ではありません。

  4. オプション: 「表示」ボタンの矢印をクリックし、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスの右側のペインとグリッドやフォームの両方でメンバーを表示する基準を変更するオプションを選択します:
    • Essbase:

      • 階層 - メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

      • 属性 - メンバーを属性別に表示します。属性によるフィルタを参照してください。

      • サブセット - 一連の条件に基づいてメンバーのサブセットを表示します。 サブセットによるフィルタ

      • 動的時系列 - 累積計算の基礎となる最新期間別にメンバーを表示します。期間累計メンバーの選択を参照してください。

    • EPM CloudおよびOracle Hyperion Planning:

      • 階層 - メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

      • 属性 - Planningのみ。アド・ホック・グリッドでメンバーを属性別に表示します。属性によるフィルタを参照してください。

      • EPM Cloudのみ:

        代替変数 - 「プリファレンス」ダイアログ・ボックスの「ユーザー変数」タブで選択された内容に基づいてメンバーを表示します。

        注:

        フォームのユーザー変数から「メンバー選択」にアクセスすると、「代替変数」オプションが表示されます。

      • 動的時系列 - 累積計算の基礎となる最新期間別にメンバーを表示します。期間累計メンバーの選択を参照してください。

    • Financial Management:

      • 階層 - メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

      • メンバー・リスト - システム生成またはユーザー生成のいずれかのメンバー・リストによってメンバーが表示されます。システム生成のメンバー・リストは、大カッコを使用して指定することに注意してください(例: [メンバー・リスト名])。

    • Narrative Reporting:

      • 階層 - メンバーを標準の階層フォーマットで表示します。

      • 動的時系列 - 累積計算の基礎となる最新期間別にメンバーを表示します。期間累計メンバーの選択を参照してください。

  5. オプション: ツリー・リストで特定のメンバーまたはメンバー・グループを検索するには、「フィルタ」ボタンをクリックして、次のフィルタのいずれかを選択します(フィルタ・オプションはデータ・ソース・タイプによって異なる可能性があります):
    • 「子孫」は、選択したメンバーのすべての子孫を選択します

    • 子孫を含むは、選択したメンバー、およびそのすべての子孫が含まれます

    • 「子」は、選択したメンバーの子のみを選択します

    • 子を含むは、選択したメンバー、およびその子のみが含まれます

    • 「兄弟」は、選択したメンバーのすべての兄弟を選択します

    • 兄弟を含むは、選択したメンバー、およびそのすべての兄弟が含まれます

    • 左の兄弟は、同じ親を持つ選択済メンバーの前に表示されるメンバーのみが含まれます

    • 左の兄弟を含むは、選択したメンバー、および左の兄弟が含まれます

    • 右の兄弟は、同じ親を持つ選択済メンバーの後に表示されるメンバーのみが含まれます

    • 右の兄弟を含むは、選択したメンバー、および右の兄弟が含まれます

    • 「親」は、選択したメンバーの親のみを選択します

    • 親を含むは、選択したメンバー、およびその親のみが含まれます

    • 「祖先」は、選択したメンバーのすべての祖先を選択します

    • 祖先を含むは、選択したメンバー、およびそのすべての祖先が含まれます

    • 「基本」は、階層の最下位レベルの階層メンバーのみを選択します

    • 「レベル0子孫」は、選択した中で子のないメンバーのすべての子孫を表示します

    • レベルは、メンバー階層の1レベルを選択する「レベル」ダイアログ・ボックスを表示します

    • 世代は、メンバー階層の1世代を選択する「世代」ダイアログ・ボックスを表示します

    • UDAは、ユーザー定義属性(管理者が定義した場合にのみ使用可能)を選択する「UDA」ダイアログ・ボックスを表示します

    注:

    Narrative Reportingはフィルタをサポートしていません。

  6. オプション: 「メンバー選択」ダイアログ・ボックスのメンバーの表示オプションおよび選択オプションを選ぶには、「オプション」ボタンをクリックしてアクションを実行します:
    • 適用するメンバーの隣にあるチェック・ボックスにチェック・マークを入れるには、「子のチェック」「子孫のチェック」または「基本メンバーのチェック」を選択します。

    • すべてのチェック・マークをクリアするには、「チェックのクリア」を選択します。

    • ディメンションを展開または縮小した状態で表示するには、「すべて展開」または「すべて縮小」を選択します。

    • メンバーに関する情報を表示するには、メンバーを選択してから「メンバー情報」を選択します。使用可能な場合は、「別名」タブをクリックして別名表情報を表示します。

      EssbaseEPM CloudNarrative ReportingOracle Hyperion Planningに適用されます。

    • 「メンバー選択」ダイアログ・ボックスのメンバーに別名表を適用するには、「別名表」を選択して、別名表を選択します。

      「メンバー選択」ダイアログ・ボックスで行った別名表の選択は、そのダイアログ・ボックスにのみ適用され、Officeドキュメントのグリッドには適用されないことに注意してください。

  7. 「メンバー」で、使用するメンバーを選択します。
  8. 「メンバー選択」の「追加」ボタンをクリックします。

    メンバーは、右側のペインでメンバー・ツリー・リストから選択ツリー・リストに移動されます。

  9. オプション: 空のワークシートで初めてメンバー選択を行う場合は、次のいずれかのボタンを選択します:
    • 「縦方向に挿入」ボタン を選択して、選択したメンバーを列に縦に表示します

    • 「横方向に挿入」ボタン を選択して、選択したメンバーを行に横に表示します

  10. 「OK」をクリックして「メンバー選択」ダイアログを閉じます。

    選択したメンバーがグリッドに表示されます。

  11. リボンから「リフレッシュ」をクリックすると、グリッド上のデータは選択したメンバーに対応して更新されます。

    注:

    選択したメンバーがグリッドに表示されたら、グリッドで別のメンバーを選択して「メンバー選択」を再度起動する前に、「リフレッシュ」を実行する必要があります。グリッドをリフレッシュしないと、「メンバー選択」はキューブ・アウトラインの最初のディメンションのコンテキストで起動されます。

  12. オプション: 前のステップの説明に従って最初にグリッドをリフレッシュした後、この手順を繰り返して追加メンバーを選択します。