メンバー・オプション

「メンバー・オプション」は、メンバー・セルの表示を制御します。

「メンバー・オプション」はシート・レベルのオプションで、設定しているワークシートに固有です。

注:

すべてのデータ・プロバイダで、表5-1にリストされているすべてのオプションがサポートされているわけではありません。特定のプロバイダでサポートされているオプションを見つけるには、この項のサブトピックを参照してください。

表5-1に記載されているメンバー・セルの表示オプションを設定するには、Smart Viewのリボン「オプション」をクリックし、左パネルで「メンバー・オプション」を選択します。終了したら、変更を保存するための選択を行います:

  • OK

  • デフォルト・オプションとして保存

  • すべてのワークシートに適用

    注:

    PowerPointまたはWordでは、すべてのワークシートに適用オプションを使用できません。

前述のオプションの完全な説明は、シート・オプションを参照してください。

表5-1 メンバー・オプション

オプション 説明
全般 全般
ズーム・イン・レベル ドロップダウン・メニューから次のいずれかを選択し、アド・ホック分析のデフォルトのズーム・レベルを指定します:
  • 「次のレベル」を選択すると、選択したメンバーの子のデータが取得されます

  • 「すべてのレベル」を選択すると、選択したメンバーのすべての子孫のデータが取得されます

  • 「最下位レベル」を選択すると、ディメンション内の最下位レベルのメンバーのデータが取得されます。

  • 「兄弟レベル」を選択すると、選択したメンバーと同一レベルのすべてのメンバーのデータが取得されます

  • 「同一レベル」を選択すると、選択したメンバーの兄弟のデータが取得されます

  • 「同世代」を選択すると、選択したメンバーと同じ世代のすべてのメンバーのデータが取得されます

  • 「式」を選択すると、選択したメンバーの式で定義されたすべてのメンバーのデータを取得できます。式は、親へのメンバー式あるいは集計でも可能です。

メンバー名の表示 ドロップダウン・メニューから次のいずれかを選択し、セルのメンバー名の表示方法を指定します:
  • 「メンバー名または別名」を選択すると、メンバー名のみ(別名表が使用されている場合、別名のみ)が表示されます。

    Oracle EssbaseおよびNarrative Reporting: 重複メンバー・データベースに接続し、クエリー・デザイナ(Essbaseのみ)またはアド・ホック・グリッドを起動するときに、これがデフォルトであることに注意してください。「個別のメンバー名のみ」オプションを選択し、デフォルトとして設定した場合でも、これがデフォルトです。

  • 「個別のメンバー名のみ」を選択すると、完全修飾名が表示されます。

  • 「メンバー名と別名」を選択すると、メンバー名とその別名が表示されます

  • メンバー名と説明のみを選択すると、メンバー名とその別名が同じセル内に表示されます(Oracle Hyperion Financial Managementにのみ該当)

  • 「説明のみ」を選択すると、別名が表示されます

インデント ドロップダウン・メニューから次のいずれかを選択し、階層レベルのインデント方法を指定します:
  • なし

  • 「サブアイテム」を選択すると、子孫がインデント表示されます。祖先は列内で左寄せになります。

    EPM Cloud 21.02以上の標準モード・アプリケーションのみ: 「サブアイテム」オプションを選択する場合は、後述する「Excelインデントの使用(アド・ホック標準モード)」オプションも選択する必要があります。

  • 「合計」を選択すると、祖先がインデント表示されます。子孫は列内で左寄せになります。

祖先の位置 ドロップダウン・メニューから次のいずれかを選択し、階層内の祖先の位置を指定します:
  • 「最上位」を選択すると、最上位レベルから最下位レベルの順序で階層が表示されます。

  • 「最下位」を選択すると、最下位レベルから最上位レベルの順序で階層が表示されます。

注:

Essbase (オンプレミス)は、「祖先の位置」オプションをサポートしていません。

Excelインデントの使用(アド・ホック標準モード) EPM Cloud 21.02以上の標準モード・アプリケーションのみ: アド・ホック・グリッドのインデントで使用されたネイティブExcelフォーマットを保持します。

このオプションは、「インデント」オプションと組み合せて使用されます。「インデント」「サブアイテム」に設定された場合は、インデントで使用される空白スペースによって一部のユーザーに問題が発生することがあります。Excelインデントの使用を有効にすると、小計および合計のインデントが正しく処理されます。

メンバーの保持 メンバーの保持
選択を含める 選択したメンバーと、操作の結果として取得されたメンバーを表示します。
選択したグループ内 選択したセル・グループでのみアド・ホック操作が実行され、選択していないセル・グループはそのまま残ります。この設定は、グリッドの下に行として、またはグリッドを超えて列として、複数のディメンションがある場合にのみ有用です。「ズーム」「選択項目のみ保持」、および「選択項目のみ除去」で使用します。
選択されていないグループの除去 「ズーム・イン」または「ズーム・アウト」では、選択したメンバー、およびズームの結果として取得されたメンバーを除くすべてのディメンションとメンバーが除去されます。
コメントと式 コメントと式
アドホック操作の式とコメントを保持(ピボットと元に戻すを除く) 問合せ中に、グリッドに式とコメントが保持されます。このオプションをクリアにすると、問合せを高速で実行できますが、式とコメントは除去または無視されます。

このオプションを選択しているかどうかにかかわらず、式はピボットまたは取消し操作用に保持されないことに注意してください。

「式の充てん」または「拡張コメント処理を有効にする」が選択されている場合は、このオプションを選択する必要があります。

注:

このオプションは、メンバーとデータ・セルの両方の式に適用されます。

式の充てん メンバー・セルに関連付けられている式を、ズーム・インの結果として取得されたメンバーに伝播します。

「アドホック操作の式とコメントを保持(ピボットを除く)」「Excelフォーマットの使用」の両方が選択されている場合、セルのフォーマットがズーム・インの結果として取得されたメンバーに伝播されます。

注:

このオプションは、メンバーとデータ・セルの両方の式に適用されます。

コメントと不明メンバーの保持 Essbaseのみ: スプレッドシートには、データベース・メンバーと一致しないメンバーが含まれている可能性があります。このオプションを選択すると、コメントまたは不明メンバーに関する警告メッセージなしでアド・ホック・グリッドをリフレッシュできます。

コメントおよび不明メンバーに関するメッセージを表示するには、このオプションがクリアされていることを確認してください。

このオプションがクリアされている場合、このダイアログの「拡張コメント処理を有効にする」オプションとEssbaseリボン「コメントの表示」オプションの両方が、このアド・ホック・シートで使用できないことに注意してください。

拡張コメント処理を有効にする コメントが含まれているアド・ホック・グリッドでコメントとメンバー名をレビューし、修正できます。
POV変更時に式を保持 リフレッシュしたり、POVに変更を加えると、セルの式が保持されます。それ以外の場合、グリッドの式は失われます。

後に続く項では、プロバイダでサポートされているメンバー・オプションを示しています。