フレックス・フォームでは、プロバイダ・リボン(Planningリボンなど)の「リフレッシュせずにデータを送信」アクションを使用することで、シートに無効なメンバーがあっても、データを送信できます。
Note:
無効なメンバーを含むフレックス・フォームで「リフレッシュせずにデータを送信」オプションを使用するには、サービス管理者またはフォーム設計者は、フォームの設計時に「フレックス・フォームの無効なメンバーの表示」オプションを選択する必要があります。これについては、無効なメンバー・オプションの有効化に記載されています。
「リフレッシュせずにデータを送信」を使用した無効なメンバーを含むフレックス・フォームでのデータ送信のサポートには、Oracle Smart View for Office 24.200とOracle Enterprise Performance Management Cloud 24.10が必要です。
無効なメンバーを含むフレックス・フォームでデータを送信するには:
フレックス・フォームに対し、「フレックス・フォームの無効なメンバーの表示」が有効であることを確認します。
プロバイダ・リボンから、「データの送信」、「リフレッシュせずにデータを送信」の順に選択します。
Note:
「データの送信」アクションは、グレー表示されるか無効になって表示されます。しかし、「データの送信」の横の下向き矢印を選択し、ドロップダウン・メニューを表示して、「リフレッシュせずにデータを送信」オプションが有効であることを確認できます
「リフレッシュせずにデータを送信」の使用に関する詳細は、次を参照してください:
無効なメンバーの操作に関する詳細は、フレックス・フォームでの無効なメンバーの保持を参照してください。
フレックス・フォームの無効なメンバーの表示を有効にした例
この例では、「フレックス・フォームの無効なメンバーの表示」オプションが、フォームに対して有効になっています。
Figure 9-16の行8のメンバー"Trips"に、7月、8月、9月のデータをB8、C8、D8の各セルに入力しました。セルは使用済で、送信する準備ができています。
行9にメンバーを入力しましたが、メンバー名がわからないため、「9801」と入力しました。
「データの送信」オプションはグレー表示されますが、下向き矢印をクリックすると、「リフレッシュせずにデータを送信」オプションが有効になっていることがわかります。
Figure 9-16 使用済のセルが表示されメンバーが追加されたフレックス・フォーム
「リフレッシュせずにデータを送信」オプションを選択することで、使用済セルを送信し、メンバー9801が正しいかどうかを検証できます。Figure 9-17に結果が示されています。行8の"Trips"メンバーのデータ値に、変更された値が表示されています。行9のメンバー"9801"が、オレンジに強調表示されており、その行のデータ・セルに#InvalidMember記述が含まれています。
無効なメンバーを修正するには、セルA9にメンバー名を再入力するか、「メンバー選択」ダイアログを使用して正しいメンバーを見つけます。
Figure 9-17 リフレッシュせずにデータを送信した後のフレックス・フォームに表示された、更新済データ値、無効なメンバーおよびデータ・セル
フレックス・フォームの無効なメンバーの表示が選択解除された例
この例では、フォームの「フレックス・フォームの無効なメンバーの表示」オプションが、フォームに対して選択解除されています。
Figure 9-18に、Figure 9-16で作成されたシートと同じ変更を加えました。
ここで、「リフレッシュせずにデータを送信」アクションを使用しようとすると、シートに無効なメンバーが含まれているため、シートをリフレッシュする必要があることを通知するメッセージが表示されます。
Figure 9-18 フォームの「フレックス・フォームの無効なメンバーの表示」オプションが有効になっていないときに表示されるメッセージ
ただし、シートをリフレッシュすると、セルB8、B9、B10で行われたデータの変更と、セルA9に追加したメンバーが失われます。これは、Figure 9-19に示すとおりです。
Figure 9-19 シートを更新するとフレックス・フォームのすべての更新がクリアされる
データを手動で入力せずに、「メンバー選択」ダイアログを使用して正しいメンバーを選択し、データを再入力できます。ただし、「フレックス・フォームの無効なメンバーの表示」を有効にすると手順が省略され、シートに入力した可能性のある無効なメンバーのアラートが表示されます。