仕訳の作成

仕訳を使用して、勘定科目残高への調整の入力およびデータへの変更の監査証跡の維持を行います。

仕訳ラベルと説明、残高タイプ、視点および調整額を入力して、仕訳を作成します。仕訳のクラス、および仕訳のフィルタとソートに使用できる仕訳グループも入力できます。仕訳の作成後、ステータスは「作業中」になります。

仕訳グリッドとPOV間でエンティティ、ICPおよびすべてのカスタム・ディメンションをドラッグできます。仕訳の詳細行のすべてのディメンションが同じである場合、ディメンションはPOVヘッダー情報に移動されます。同じでない場合、仕訳詳細に残ります。「勘定科目」ディメンションが詳細行に残り、他のすべてのディメンションがヘッダーに残ります。単一エンティティの仕訳を作成する場合、エンティティ・ディメンションを仕訳行にドラッグせずにPOVヘッダーからこれを使用できます。

仕訳データを入力した場合、仕訳をスキャンし、エントリが有効であることを確認できます。これにより、仕訳を転記する前に、必要な変更を加えることができます。仕訳のスキャンを参照してください。

次の手順を実行する前に、Smart Viewパネルで、Oracle Hyperion Financial Managementデータ・ソースに接続していることを確認します。

仕訳を作成するには:

  1. 次のいずれかのアクションを行います:
    • Smart Viewパネルで、Financial Managementアプリケーションを右クリックし、「仕訳の作成」を選択します。

      または、図27-1の説明に従って、Smart Viewパネルで、Financial Managementアプリケーションを選択し、アクション・パネルから「仕訳の作成」を選択します。

      図27-1 Smart Viewのアクション・パネルの「仕訳の作成」コマンド


      Smart Viewのアクション・パネルの「仕訳の作成」コマンド

      「仕訳の作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。

      図27-2 「仕訳の作成」ダイアログ・ボックス


      「仕訳の作成」ダイアログ・ボックス
    • アド・ホック・グリッドまたはフォームから仕訳の基にするセルまたはセルの範囲を選択して、「HFMアド・ホック」リボンまたはHFMのリボンで「仕訳の作成」「HFMアド・ホック」リボンまたはHFMのリボンの「仕訳の作成」ボタンをクリックします。

      または、仕訳の基にするセルまたはセル範囲を右クリックして、「Smart View」「仕訳」「仕訳の作成」の順に選択します。

      注:

      この方法を使用した仕訳の作成の詳細は、アド・ホック・グリッドまたはデータ・フォームからの仕訳作成のガイドラインを参照してください。

      仕訳が作成され、仕訳プロパティの編集に直接進むことができます。

      注:

      さらにPOVに変更を加える場合は、「リフレッシュ」または「保存」をクリックしないでください。「リフレッシュ」または「保存」をクリックした後は、POVはこの仕訳に対してロックされます。

  2. 視点を変更するには、「仕訳の作成」で、ディメンション名の隣にあるテキスト・ボックスの矢印をクリックして、メンバーを選択します。

    「仕訳の作成」ダイアログ・ボックス(図27-2)の上部のPOVに表示されるディメンションは、常に、「シナリオ」、「年」、「期間」および「値」ディメンションです。

    仕訳を作成する際に、「シナリオ」、「年」、「期間」および「値」の値が調整を入力する値となるようにします。

  3. 「テンプレート」からオプションを選択します。
    • 新しい空白の仕訳を作成するには、「空の仕訳」を選択します。

      「空の仕訳」を選択する場合、「フィルタ」領域のオプションは使用できないことに注意してください。

      ステップ5に進みます。

    • 標準仕訳テンプレートを使用するには、「標準テンプレート」を選択してから、リストからテンプレートを選択します。

      標準テンプレートには、頻繁に入力する調整についての勘定科目とエンティティが含まれています。

      オプション: 標準テンプレートのリストをフィルタ処理するには、ステップ4に進みます。それ以外の場合、ステップ5に進みます。

    • 仕訳の繰返しテンプレートを使用するには、「繰返しテンプレート」を選択してから、リストからテンプレートを選択します。

      繰返しテンプレートを使用すると、自動的に仕訳を作成できます。繰返しテンプレートから仕訳を作成すると、仕訳が作成されましたという確認メッセージを受け取ります。仕訳のステータスは、「承認済」になります。

      オプション: 繰返しテンプレートのリストをフィルタ処理するには、ステップ4に進みます。それ以外の場合、ステップ5に進みます。

    注:

    選択した仕訳テンプレートのタイプにより、作成している仕訳の「タイプ」プロパティが決定され、これは1回かぎりの選択です。仕訳を作成した後は、仕訳の「タイプ」プロパティは表示できますが、編集はできません。

  4. オプション: 標準または繰返しテンプレート・リストをフィルタ処理するには、次の基準から1つ以上のフィルタを設定し、「フィルタの適用」「仕訳の作成」ダイアログ・ボックスの「フィルタの適用」ボタン。をクリックします。
    • エンティティ「検索」ボタン、エンティティでテンプレートをフィルタ処理するための「検索」ボタンをクリックし、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスでフィルタするメンバーを選択します。

      または、メンバー名を修飾書式で、セミコロン(;)で区切ってテキスト・ボックスに直接入力します。たとえば、EastSalesの場合、EastRegion.EastSalesと入力します。

    • グループ - 仕訳グループ名をセミコロン(;)で区切って入力します。パーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。割り当てる仕訳グループはアプリケーション内に存在する必要があります。

    • ラベル - 仕訳ラベルを入力します。ラベルは最大20文字まで入力できます。パーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。入力できない文字は次のとおりです: . + - */ # {} ; , @

    • 説明 - 説明を入力します。パーセント記号(%)をワイルドカード文字として使用できます。

    • 残高タイプ - 次のタイプを入力します: すべて貸借一致貸借不一致またはエンティティで貸借一致「すべて」を選択すると、すべての残高タイプが自動的に選択されます。

    フィルタをクリアしてテンプレート・リスト全体を表示するには、「フィルタのリセット」「仕訳の作成」ダイアログ・ボックスの「フィルタのリセット」ボタンをクリックします。

  5. 「仕訳の作成」をクリックします。

    仕訳が表示されますが、仕訳の基本プロパティはまだ定義されていません。仕訳プロパティの編集の手順に進みます。

    残高一致の標準テンプレートを使用した仕訳の例を、図27-3に示します。この仕訳のPOVは、「シナリオ」=実績、「年」=2008、「期間」=1月、「値」=<Entity Curr Adjs>です。

    図27-3 標準テンプレートを使用した残高一致の仕訳の例


    残高一致の標準テンプレートを使用した、「仕訳の作成」のクリック後の初期状態の仕訳の例EastSalesエンティティの仕訳に2行、Salesに1行、SalesDiscountsに1行あります。

    さらに、Oracle Journalsのリボンが表示され、この手順で作成した仕訳のプロパティの編集に「編集」ボタンを使用できます。


    最初に仕訳を作成した後のOracle Journalsリボン
  6. 仕訳プロパティの編集に進みます。