管理者は、WebインタフェースでOracle Smart View for Office (Macおよびブラウザ)の動作に影響するオプションを設定できます。
Smart Viewの動作に影響を与えるオプションは次のとおりです:
これらのオプションの説明は、ビジネス・プロセスの管理ドキュメントを参照してください。たとえば、Planningの場合は、指定できるアプリケーションおよびシステムの設定を参照してください
また、次のトピックで情報を確認してください:
抑制モード
Smart Viewでは、「抑制モード」アプリケーション設定は「データなし / 欠落」および「ゼロ」の抑制オプションと連動します。Webアプリケーションで、管理者は「抑制モード」設定を使用して抑制の動作を変更できます。
Smart Viewの「オプション」ダイアログにある「データ・オプション」タブで、「行の抑制」または「列の抑制」(あるいはその両方)に対し、「データなし / 欠落」および「ゼロ」オプションを選択します。Smart Viewでの設定は、Webアプリケーションでの設定と連動します。
Webアプリケーションの「抑制モード」オプションとSmart Viewにおけるその影響は、次のとおりです:
欠落した値のみを抑制 - Webアプリケーションでは、管理者は「データなし / 欠落」が含まれる行または列(あるいはその両方)を抑制する場合にこのオプションを有効化します。
欠落した値のみを抑制 - Webアプリケーションでは、管理者は「データなし / 欠落」が含まれる行または列(あるいはその両方)を抑制する場合にこのオプションを有効化します。
たとえば、Oracle Smart View for Officeにおいて、行に対して「データなし / 欠落」オプションが選択されており、ある行に欠落データのみが含まれる場合、その行は抑制されます。表示はされません。Smart Viewで行に対して「データなし / 欠落」および「ゼロ」の両方の抑制オプションが選択されており、ある行にゼロおよび欠落データがどちらも含まれる場合、その行は表示されます。抑制はされません。
「欠落した値のみを抑制」オプションは、以前は「レガシー」と呼ばれていました。
欠落を抑制したらゼロも抑制 - Webアプリケーションでは、管理者はすべての「データなし / 欠落」またはすべての「ゼロ」(あるいは両方の組合せ)が含まれる行または列(あるいはその両方)を抑制する場合にこのオプションを有効化します。
Smart Viewでは、「行の抑制」または「列の抑制」(あるいはその両方)に対して、「データなし / 欠落」および「ゼロ」オプションを有効化し、結果をアド・ホック・グリッドで確認する必要があります。
たとえば、Smart Viewで、「データなし / 欠落」と「ゼロ」の両方の抑制オプションが列に対して選択され、列にゼロと「欠落」ラベルの両方が含まれる場合、列は抑制されます。表示はされません。ゼロのみを含む列および「欠落」ラベルのみを含む列も抑制され、表示されません。
「欠落を抑制したらゼロも抑制」オプションは、以前は「標準」と呼ばれていました。
Smart Viewで使用可能な抑制オプションの一般的な情報については、データ・オプションを参照してください。
Smart Viewのアド・ホック動作
21.08以降では、すべての新規アプリケーションおよびすべての再作成済アプリケーションで「Smart Viewアド・ホック動作」オプションに対して「標準」設定のみが使用されます。この場合、「Smart Viewアド・ホック動作」オプションは選択できません。
Note:
既存および移行済アプリケーションは動作の変更はなく、「ネイティブ」が「Smart Viewアド・ホック動作」のデフォルト設定のままとなり、「標準」はオプションとなります。
「ネイティブ」モードの「Smart Viewアド・ホック動作」設定は、いずれ段階的に廃止されます(タイムラインはまだ決定していません)。「ネイティブ」モード・オプションを使用している場合、「Smart Viewアド・ホック動作」アプリケーション設定の「標準」モードへの切替えを計画することをお薦めします。
「標準」モードのアプリケーションは、次のアド・ホック機能および動作を提供します:
グリッド内POV - POVメンバーがPOVツールバーではなく、グリッドに配置されます。
データの送信—Smart Viewのリボンのデフォルトの「データの送信」ボタンを使用すると、スマート・リスト値、テキスト値および明示的に変更した(ダーティになった)すべてのデータ・セルを含むグリッド内のすべてのセルが送信されます。送信操作が完了すると、グリッド全体がリフレッシュされます。
グリッドがリフレッシュされた状態でない場合、Smart Viewはリフレッシュ操作なしでデータの送信を実行しようとします。
フリーフォームのサポート - グリッド内の任意の場所での空の列と行、および別名表の変更がサポートされます。また、削除されたメンバーがリフレッシュ時にグリッドに返される、メンバーの自動更新がサポートされます。
フリー・フォーム・モードを参照してください。
アド・ホック・グリッドの保存 - 「アド・ホック・グリッドの保存」コマンドは有効化されており、アド・ホック・グリッドを保存できますが、「フォーマットの送信」オプションはまだ使用できません。
アド・ホック・グリッドの保存およびSmart Viewのアド・ホック動作の設定および保存済のアド・ホック・グリッドを参照してください。
複数グリッドのアド・ホック - 同一Excelワークシートでの複数アド・ホック・グリッドがサポートされます。複数グリッド・アド・ホックでは、シート上の任意のグリッドからデータを送信できます。集約ストレージ・キューブおよびブロック・ストレージ・キューブに基づくグリッドが同一シートでサポートされます。各グリッドは独立しています。たとえば、必要に応じて、シート上の1つのグリッドのみ別名表を変更できます。
追加の「ズーム・イン」オプション - 次の追加の「ズーム・イン」オプションがサポートされます: 「兄弟レベル」、「同一レベル」および「同一世代」
。
アド・ホック操作における複数セルの選択 - 次のアド・ホック操作において複数セルの選択がサポートされます: 「ズーム・イン」、「ズーム・アウト」、「選択項目のみ保持」および「選択項目のみ削除」。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定およびアド・ホックの複数セル選択操作を参照してください。
「アド・ホック動作」オプションが「標準」に設定されている場合、次の機能はサポートされません。
スマート・フォームの作成
標準モードでネイティブ・モード・グリッドを開く / ネイティブ・モードで標準モード・グリッドを開く(Smart Viewのアド・ホック動作の設定および保存済のアド・ホック・グリッドを参照)
複数グリッド・シートでのHSACTIVEのサポート
式にズーム・イン
式の保持は複数グリッド・シートでは無効です
既存および移行済Webアプリケーションで、管理者は拡張アド・ホック機能および動作を有効にするよう選択できます。「Smart Viewアド・ホック動作」オプションには次のものがあります。
ネイティブ(デフォルト)—アド・ホック機能の拡張を有効にしません。
標準—アド・ホック機能の拡張を有効にします。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定および保存済のアド・ホック・グリッド
アプリケーションのSmart Viewの「アド・ホック動作」オプション設定は、ユーザーが開いて操作できるアド・ホック・グリッドに影響します。
管理者がSmart Viewの「アド・ホック動作」オプションの「ネイティブ」と「標準」を切り替えると、一方のモードで作成および保存されたアド・ホック・グリッドは、次の表に示した制限付きで開くことができます。
Smart Viewのアド・ホック動作(作成および保存されたモード) | Smart Viewのアド・ホック動作(開いてリフレッシュされたモード) | サポートされています |
---|---|---|
標準 | 標準 | はい |
標準 | ネイティブ | いいえ |
ネイティブ | 標準 | はい |
ネイティブ | ネイティブ | はい |
例:
「Smart Viewアド・ホック動作」オプションが「標準」に設定されている場合、ユーザーは、サービスが「標準」または「ネイティブ」に設定されている間に作成および保存されたアド・ホック・グリッドを開いてリフレッシュできます。
「Smart Viewアド・ホック動作」オプションが「ネイティブ」に設定されている場合、ユーザーは、サービスが「ネイティブ」に設定されている間に作成および保存されたアド・ホック・グリッドのみを開いてリフレッシュできます。
「Smart Viewアド・ホック動作」オプションが「標準」に設定されている間に作成されたグリッドをユーザーが開いてリフレッシュしようとすると、エラー・メッセージが表示されます。「Smart Viewアド・ホック動作」オプションが「ネイティブ」に設定されている間に作成されたアド・ホック・グリッドを開いてリフレッシュするには、「Smart Viewアド・ホック動作」オプションが「ネイティブ」に設定されていることを確認してください。
管理者: Smart Viewの「アド・ホック動作」オプションは、サービスのアプリケーション構成オプションのページで設定します。詳細は、サービスの管理者ドキュメントを参照してください。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定および有効なメンバーへの非管理アクセス
標準モードのアド・ホック・グリッドで、非管理ユーザーが有効なメンバーにアクセスできない場合、このメンバーはコメントとして処理され、リフレッシュ時にデータは表示されません。非管理ユーザーは、自分がアクセスできないメンバーとコメントを区別できません。
1行に複数のディメンションがある次のシナリオについて考えます。ここで、C1はコメントまたは非管理ユーザーがアクセスできないメンバーです:
C1は、最も内側の行ディメンションの場所に配置されています。M1およびM2は、非管理ユーザーがアクセスできる実際の有効なメンバーです。M1およびM2は、C1と同じ行に配置されています。リフレッシュ後、有効なメンバーは削除され、たとえば次のようになります
行ディメンション:
M1 M2 C1
リフレッシュ後
空白 空白 C1
C1は、最も内側のディメンションの場所に配置されていません。かわりに、有効なメンバーであるM3が、この行の最も内側の場所に配置されています。コメントであるC1は、リフレッシュ時に削除され、そのディメンションで以前の上の有効なメンバーに置き換えられ、たとえば、次のようになります:
行ディメンション:
M1 M2 M3
M1 C1 M4
リフレッシュ後
M1 M2 M3
M1 M2 M4
このアプローチは、同じ行に有効なメンバーとコメントが混在してユーザーが混乱することを避けるために役立ちます。
次の点に注意してください:
行が完全に空白のセルとコメントで構成されている場合、その行はリフレッシュ時に変更されません。
最初の行または列は、グリッドの境界を制御するため特別なケースとなります。その行または列でのメンバーやコメントの組合せによって、無効なグリッドに関するメッセージが表示される場合があります。これは意図的なものです。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定およびメンバー選択
Smart Viewでは、標準モード・アプリケーション(20.09以降)に接続されているとき、「メンバー選択」を起動すると、ディメンションまたはメンバーが選択されたディメンションとしてダイアログに表示されます。標準モードでは、グリッド上で別のディメンションまたはメンバーを選択して「メンバー選択」を起動する前に、グリッドをリフレッシュする必要はありません。選択したディメンションは、デフォルトで「メンバー選択」に表示されます。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定および行/列抑制オプション
標準モードでは、特定の行および列抑制オプションは、Smart Viewの「オプション」ダイアログに選択可能として表示されますが、サポートされていません。
標準モードでサポートされていない行抑制オプション:
アクセス権なし
無効
アンダースコア文字
標準モードでサポートされていない列抑制オプション:
データなし/欠落
ゼロ
アクセス権なし
Note:
行または列の「アクセス権なし」抑制オプションを選択すると、リフレッシュ時に次のエラー・メッセージが表示されます。
アクセス権なし抑制オプションはサポートされていません。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定および追加の「ズーム・イン」オプション
標準モードでは、プロバイダ・アド・ホックのリボンにある「ズーム・イン」ボタンのドロップダウン・メニューからこれらの追加コマンドを使用できます:
兄弟レベル - 選択したメンバーの兄弟のデータを取得する場合に選択します。たとえば、Visionサンプル・データベースでの1月、2月および3月に対するズームイン操作です。
同一レベル - 選択したメンバーと同一レベルのすべてのメンバーのデータを取得する場合に選択します。たとえば、Visionサンプル・データベースでのQ1、Q2、Q3およびQ4に対するズーム・インです。
同一世代 - 選択したメンバーと同じ世代のすべてのメンバーのデータを取得する場合に選択します。たとえば、Visionサンプル・データベースでのQ1、Q2、Q3およびQ4に対するズーム・インです。
Smart Viewのアド・ホック動作の設定およびアド・ホック操作における複数セルの選択
標準モードでは、複数の行または列メンバーのセルを選択して、次のいずれかのアクションを実行できます:
ズーム・イン。「最下位レベル」や「同一世代」などのズーム・オプションが含まれます。
ズーム・アウト。ズーム・アウトすると、ビューが次の上位レベルまで縮小されます。
選択項目のみ保持および選択項目のみ削除。グリッドの整合性および有効性を維持する必要があることに注意してください。選択した内容によってグリッドに問題が発生する場合は、その問題を知らせる警告メッセージがSmart Viewに表示され、グリッドに対する変更は行われません。