不十分なアプリケーション設計のチェック

数値が不一致となる主な原因は、Financial Consolidation and Closeのメタデータ・プロパティ設定が正しくないことです。サービス管理者は、統合アプリケーションの設計を確認し、メタデータのエラーを特定および修正して、連結時の数値の正確性を確保する必要があります。

メタデータ・エラーの確認および修正

連結時の正確性は、アプリケーションの各ディメンションのメタデータ・プロパティが正しいことが前提になります。簡易ディメンション・エディタを使用して、メタデータが連結のベスト・プラクティスに従っていることを確認します。

アプリケーションのディメンションを確認して、正しいメンバー・プロパティで定義されていることを確認します。メンバー・プロパティの確認方法の詳細は、Financial Consolidation and Closeの管理簡易ディメンション・エディタでのメンバー・プロパティの編集を参照してください。

簡易ディメンション・エディタを使用してエラーを確認および修正するには:

  1. サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
  2. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」の順にクリックします。
  3. 「ディメンション」タブで、評価するディメンションの名前(たとえば、勘定科目)をクリックします。

    選択したディメンションの「メンバー・プロパティの編集」画面が表示されます。

    1. 「すべてのレベルへズーム・イン」「すべてのレベルへズーム・イン」アイコンをクリックします。
    2. 「メタデータ定義の検証」「メタデータ定義の検証」アイコンをクリックします。

      現在のディメンションの検証エラーをリストする検証ペインが、画面の下部に表示されます。

    3. 「検証エラーの修正」を使用して、各検証エラーを選択して修正します。「適用」をクリックして、メタデータ・プロパティ値に変更を適用します。
    4. すべての検証エラーを修正した後、「保存」をクリックします。
    5. 「取消」をクリックして、「ディメンション」タブに戻ります。
  4. 各ディメンションに対してステップ3を繰り返します。
  5. データベースをリフレッシュします。
    1. 「アクション」で、「データベースのリフレッシュ」を選択します。
    2. 「作成」をクリックします。
    3. 「データベースのリフレッシュ」で、データベースをリフレッシュする前後に完了するアクションを設定します。

メタデータの検証

メタデータ・バリデータを使用して、割り当てられているデフォルトおよび連結キューブ・データ・ストレージ、集計演算子、親メンバーなどのメタデータ・プロパティが有効であることを確認します。無効なメタデータ・プロパティの割当てにより、連結時にエラーが発生する可能性があります。

メタデータ・バリデータを使用してメタデータを検証するには:

  1. サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
  2. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」の順にクリックします。
  3. 「アクション」で、「メタデータの検証」を選択します。
  4. 「メタデータの検証」で、「実行」をクリックします。

    エラーがある場合は、エラーの説明とともに[親].[子]の形式で表示されます。エラー・メッセージの詳細は、Financial Consolidation and Closeの管理メタデータ検証メッセージを参照してください。

  5. ディメンション・エディタを開き、報告されたメタデータ・エラーをすべて修正します。Financial Consolidation and Closeの管理簡易ディメンション・エディタでのディメンションの編集についてを参照してください。
  6. 連結を再実行し、結果を確認します。

    データの不正確性が解決していない場合は、不正確な連結結果の原因がメタデータの定義ではないと想定できます。