サービス管理者は、パフォーマンスの低下を防止するために、必要なハウスキーピング・タスクを定期的に実行する必要があります。不要なデータ・ブロックを定期的に削除し、データ・ブロック構造が効率的に保存されるようにしてOracle Essbaseを調整することは、連結の最適なパフォーマンスにとって不可欠です。
空のブロックのクリア
空のブロックをクリアすると、データベースの計算速度の最適化に役立ちます。たとえば、最初の計算で多数の連結レベルのブロックが作成された場合、計算は追加のブロックを通過する必要があるため、後続の再計算に時間がかかります。
空のブロックをクリアするには:
- サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
- ホーム・ページで、「ルール」をクリックします。
- 「ビジネス・ルール」タブで、「ClearEmptyBlocks」行の「起動」
をクリックします。
- 「ビジネス・ルール」で、空のブロックをクリアするシナリオ、年および期間を選択します。
![空のブロックをクリアするためのパラメータの設定 空のブロックをクリアするためのパラメータの設定](img/8_fccs_clear_empty.jpg)
- 「起動」をクリックします。
- 連結を実行します。
密キューブの再構築
データの断片化は、エンド・ユーザーのデータ更新、増分データ・ロードおよび計算の実行の結果としてブロック・ストレージ(BSO)データベースで自然に発生します。データベースが断片化すると、Financial Consolidation and Closeアプリケーションのパフォーマンスに影響します。
キューブの再構築が必要かどうかを確認するには:
- サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
- ホーム・ページで「アプリケーション」、「連結」の順にクリックします。
- 「財務計算」をクリックして、Calculation Managerを起動します。
- Calculation Managerで、「データベース・プロパティ」
をクリックします。
- 「データベース・プロパティ」の左ペインで「EPM Cloud」を展開し、次にアプリケーションのノードを展開して「Consol」をクリックします。
- 右ペインで、「統計」をクリックします。
- 「平均クラスタ率」の値を確認します。表示されている値が1.00 (最大)またはそれに近い場合、再構築は必要ありません。たとえば、0.01032828など、値がはるかに低い場合は、キューブを再構築して断片化を解消する必要があります。
このコマンドを実行する前に、誰もアプリケーションを使用していないことを確認します。
キューブを再構築するには:
- サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
- ホーム・ページで「アプリケーション」、「ジョブ」の順にクリックします。
- 「キューブの再構築」ジョブをスケジュールして実行します。
- 「ジョブのスケジュール」をクリックします。
![キューブの再構築ジョブのスケジュール キューブの再構築ジョブのスケジュール](img/8_fccs_run_job_restructure.jpg)
- 「このジョブのタイプ」で、「キューブの再構築」を選択します。
- 「今すぐ実行」を選択し、再構築をすぐに開始します。「次」、「終了」の順にクリックします。または、後で開始するようにジョブをスケジュールできます。