密/疎最適化オプションの使用

すべての新しいFinancial Consolidation and Closeアプリケーションは、デフォルトで、「期間」および「増減」を密ディメンションとして使用する密/疎最適化オプションを使用するように作成されます。古いアプリケーションでは、密ディメンションとして標準オプションの「勘定科目」が使用されていました。

標準オプションを使用する有効なビジネス要件がないかぎり、連結パフォーマンスを向上させるために、密/疎最適化オプションを使用するように既存のアプリケーションを移行してください。

密/疎最適化オプションは、現在の環境がハイブリッド対応のOracle Essbase上にある場合にのみ使用できます。現在の環境がハイブリッド対応のEssbase上にない場合、詳細は次のソースを参照してください:

  • Oracle Enterprise Performance Management Cloud管理者スタート・ガイドEPM CloudのEssbaseについて
  • Oracle Enterprise Performance Management Cloud EPM自動化の操作recreateコマンド

密/疎最適化オプションを使用するように既存のアプリケーションを更新するには、「アプリケーション概要」画面から使用可能な移行ユーティリティを使用します。期間および増減が密ディメンションであるアプリケーションを作成または移行すると、シード・メンバーおよびメンバー式に対して必要な変更がFinancial Consolidation and Closeによって加えられます。

前提条件

密/疎最適化オプションを使用するように既存のアプリケーションを変換する前:

  • メタデータ検証エラーがないようにします。
  • 保留中のメタデータ変更がなく、「データベースのリフレッシュ」が正常に実行されたことを確認します。
  • アプリケーションのバックアップを作成します。
  • スケジュール済のジョブを無効にし、移行を妨げないように日次メンテナンスを再スケジュールします。

移行ステップ

  1. サービス管理者としてFinancial Consolidation and Closeにサインインします。
  2. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」の順にクリックします。
  3. 「アクション」から、「期間および増減を密にする」を選択して移行ウィザードを起動します。
  4. 変換前アクションをすでに完了したことを確認し、「次」をクリックして、移行ウィザードのプロンプトに従います。
  5. 移行プロセスが終了するのを待って、アプリケーションからログアウトして再度ログインします。

移行後のステップ

  1. 作成したメンバー式、挿入位置およびオンデマンド・ルールをすべて確認し、これらがベスト・プラクティスに従って記述されていることを確認します。
  2. すべての親勘定科目のメンバーの解決順が58に設定されていることを確認します。新しい親勘定科目のメンバーの解決順は58に設定する必要があります。
  3. データ・エクスポート・ジョブを再作成します。「期間」および「増減」が密ディメンションになっているため、「勘定科目」ではなく、これらのいずれかを列に入力します。
  4. 保存済のメタデータ・ロード・ファイル(csvs)に次の変更を加えて、移行済アプリケーションへのメタデータのインポートに使用できるようにします:
    • Account.csv: すべての親勘定科目のメンバーの解決順を58に設定します。
    • Movement.csv: すべての親増減を「動的計算」に設定します。すべてのメンバーの解決順を削除します。
    • Data Source.csv: すべてのメンバーの解決順を削除します。