多くの場合、ユーザーは、ビジネス・ルールの実行時間が環境ごとに変化したり、異なる実行時プロンプトで使用された場合に変化することに気付きます。実行時間の違いは常に、ルールが処理しているデータの量(ブロック数、セル数など)に関連しています。
Oracle Hyperion Calculation Managerでは、BSOキューブに対するビジネス・ルールの実行が終了すると、新しいタブにログ・メッセージが表示されます。これらのメッセージをCSVファイルにエクスポートすることで、解析と比較が容易になります。ログ・メッセージには、次のような情報を含む「Calculator Information Message」セクションが含まれています
Total Block Created: [XXXX] Blocks Sparse Calculations: [XXXX] Writes and [XXXX] Reads Dense Calculations: [XXXX] Writes and [XXXX] Reads Sparse Calculations: [XXXX] Cells Dense Calculations: [XXXX] Cells
この例では、[XXXX]は1.2600e+02などの数値を示します。[XXXX]を、ブロックとセルで実行された計算および読取りと書込みの操作を示す実数に変換するには:
Total Block Created: [0.0000e+00] Blocks Sparse Calculations: [2.7760e+03] Writes and [4.4136e+04] Reads Dense Calculations: [0.0000e+00] Writes and [0.0000e+00] Reads Sparse Calculations: [1.1561e+08] Cells Dense Calculations: [0.0000e+00] Cells
これらのセルを書式設定し直すと、行Sparse Calculations: = [2.7760e+03] Writes and = [4.4136e+04] Reads
の値2.7760e+03
と4.4136e+04
が実数2776.000
と44136.00
に変換されます。
たとえば、実行時プロンプトの変更により、同じプロセスで2回実行するとき、同じルールでより多くのブロックとセルを処理する必要がある場合があります。一般に、より多くのブロックとセルを処理する場合、計算の実行に時間がかかることがあります。同様に、読取りまたは書込みの値が大きい計算は、値が小さい計算よりも実行に時間がかかります。