実装成功プログラムへの登録

実装成功プログラム(ISP)は、Oracle Enterprise Performance Management Cloud実装の成功率を大幅に高めることを目指した、顧客中心のイニシアチブです。

ISPでは、アプリケーション設計ドキュメント・レビューの迅速な評価を通して、アプリケーション設計におけるEPM Cloud開発チームの専門知識を顧客の実装に効率的に取り入れるよう努めています。レビューでは、アプリケーション設計がオラクル社が推奨するベスト・プラクティスに準拠していることが確認されます。

サポートされているビジネス・プロセス

ISPは、次のビジネス・プロセスのすべての顧客が利用できます。オラクル社では、このプログラムに登録するエントリ基準を設けていません。

  • Planning
  • Planningモジュール
  • Financial Consolidation and Close
  • Enterprise Profitability and Cost Management
  • Account Reconciliation
  • Oracle Enterprise Data Management Cloud

プログラムの登録および使用のプロセス

  1. オラクル社の担当者(製品マネージャまたは営業チームのメンバー)がプログラムについて顧客と話し合い、顧客はプログラムへの参加を正式にリクエストします。

    プログラムについてすでに知っている顧客は、オラクル社の担当者に連絡して参加をリクエストできます。

  2. オラクル社は、顧客および実装パートナの担当者、必要なオラクル社の担当者(必要に応じて営業チームのメンバーまたは製品マネージャ)およびISPリードが参加するオンラインのキック・オフ・ミーティングをスケジュールします。

    このミーティングは、プログラムに対するオラクル社のコミットメントを説明するだけでなく、オラクル社が、実装されるビジネス・プロセス、マイルストーンおよび顧客の背景の観点から、顧客要件を理解するために役立ちます。また、ミーティングでは、アクティビティを調整し、顧客またはパートナと通信するためのサービス・リクエストを作成する方法について説明します。

  3. 顧客がOracleサポートWebサイトにサインインし、ISPプログラムに登録される各ビジネス・プロセスの技術的サービス・リクエストを作成します。サービス・リクエストのタイトルとして実装成功プログラムへの登録を使用し、次のビジネス・プロセス固有の情報を提供する必要があります。

    PlanningPlanningモジュールEnterprise Profitability and Cost ManagementおよびOracle Enterprise Data Management Cloud

    1. オラクルの営業担当の電子メール・アドレス。
    2. オラクルのカスタマ・サポート・マネージャの電子メール・アドレス。
    3. 実装パートナの電子メール・アドレス。
    4. 計画されたユーザー受入れテスト(UAT)日。
    5. 計画されたライブ移行日。

    Financial Consolidation and Close

    1. オラクルの営業担当の電子メール・アドレス。
    2. オラクルのカスタマ・サポート・マネージャの電子メール・アドレス。
    3. 実装パートナの電子メール・アドレス。
    4. 計画されたユーザー受入れテスト(UAT)日。
    5. 計画されたライブ移行日。
    6. 現在のOracle Hyperion Financial Management (HFM)顧客ですか。
    7. 現在のHFM顧客の場合、オラクルのFinancial Management分析プログラムを利用しましたか。

    Account Reconciliation

    1. オラクルの営業担当の電子メール・アドレス。
    2. オラクルのカスタマ・サポート・マネージャの電子メール・アドレス。
    3. 実装パートナの電子メール・アドレス。
    4. 計画されたユーザー受入れテスト(UAT)日。
    5. 計画されたライブ移行日。
    6. データ・ソースとして使用されるEnterprise Resource Planning (ERP)システムの名前。
    7. Account Reconciliationと置換する競合相手の勘定科目照合製品(ある場合)。
  4. オラクルのカスタマ・サポート担当者がビジネス・プロセスのISPチェックリストでサービス・リクエストを更新します。このチェックリストに入力し、ステップ6に示すようにサービス・リクエストにアップロードします。
  5. 顧客のリクエストに基づいて、オラクル社は週次または隔週の定期的なミーティングを設定して、進捗状況を追跡し、質問に対処します。こうしたミーティングには、必要に応じて、顧客および実装パートナの担当者、必要なオラクル社の担当者(営業チームのメンバーおよび製品マネージャなど)、Oracleサポート・リードおよびISPリードが参加します。
  6. 次のものの最終コピーが準備できると、顧客はそれらをサービス・リクエストにアップロードします:
    • アプリケーション設計ドキュメント。

      このドキュメントでは、顧客要件がEPM Cloud機能に変換される方法について詳しく説明する必要があります。使用されるEPM Cloudビジネス・プロセス(即時利用可能またはカスタム・ビルド)。設計ドキュメントには、ディメンション、フォーム、ルール、レポート、データ・マップ、データ同期、セキュリティなどのメタデータ詳細を含める必要があります。

    • 各項目の詳細情報が入力されたISPチェックリスト。
    • アプリケーション・アーキテクチャ・ダイアグラム。

      アプリケーション・アーキテクチャ・ダイアグラムは、EPM Cloudビジネス・プロセスのすべてのコンポーネントおよびそれらのコンポーネントと他のプロセスとの相互作用を示します。

  7. オラクルは提出されたドキュメントを確認し、フィードバック・ドキュメントを作成します。通常2週間以内に、サービス・リクエストを介して顧客がフィードバック・ドキュメントを利用できるようにします。
  8. オラクル社は設計レビューのフィードバックについて顧客またはパートナと話し合い、質問がある場合は対処します。
  9. 顧客がビジネス・プロセスを開始した後、オラクル社は次の手順を実行します:
    • アクティビティ・レポートを1週間確認して、環境でのユーザー・アクティビティをモニターします。

      異常がある場合、オラクル社はオンライン・ミーティングで顧客の担当者またはパートナと話し合い、解決策を提供します。

    • プログラムに関するフィードバックを求めます。
    • ISPエンゲージメントをクローズします。
  10. パフォーマンス検証テストのヘルプが必要な場合、顧客はパフォーマンス検証プログラムに登録します。Planning、PlanningモジュールおよびFinancial Consolidation and Closeのパフォーマンス検証のリクエストを参照してください。
  11. リグレッション・テストの支援が必要な場合、顧客はリグレッション・テスト・プログラムに登録します。自動リグレッション・テストのリクエストを参照してください。