複数のドックレット間で番号が保持される場合、レポート・パッケージの見出しに番号設定を適用するには、Microsoft Wordの複数レベル・リストのテンプレートおよび組込みの見出しスタイル(見出し1、見出し2など)を使用します。たとえば、見出しに番号を付ける場合、最上位レベルの見出し(見出し1)は1、2、3と番号を付け、第2レベルの見出し(見出し2)は1.1、1.2、1.3と番号を付けることができます。複数レベル・リストを使用した見出しの番号付けの詳細は、Microsoft Wordのヘルプを参照してください。図5-2に、番号付き見出しに見出し1、見出し2、見出し3のスタイルを使用した例を示します。
図5-2 番号付けされた見出しの例
Narrative Reportingで、スタイル・サンプル文書に複数レベル・リストの番号見出しスタイルを追加します。これによって、見出しスタイルを使用するすべてのWordドックレットが適切に番号設定されます。たとえば、図5-3は、見出し1、見出し2および見出し3に複数レベル・リストの番号付けを使用するスタイル・サンプル文書を示します。ドックレット作成者がWordドックレットでこの見出しスタイルを使用し、このドックレットをレポート・パッケージにマージすると、ドックレット間で番号設定が保持されます。
図5-3 複数レベルの見出し番号を使用するスタイル・サンプル文書
さらに、見出し番号は、レポート・パッケージの自動目次に含まれます。自動目次の操作を参照してください。
レポート・パッケージおよびドックレットの見出し番号表示の考慮事項
レポート・パッケージの見出し番号は、レポート・パッケージのプレビュー、ダウンロード、公開など、レポート・パッケージがマージされるたびに、動的に計算されます。ドックレットまたはセクションがスタンドアロンのドックレットまたはセクションとしてプレビューされたりダウンロードされると、見出し番号はドックレットまたはセクション内の内容に基づいて計算され、通常はリセットされて1から開始されます。ドックレットの内容がレポート・パッケージにマージされると、見出し番号は正しく反映されます。
図5-4では、左側のイメージはスタンドアロン・ドックレットとしてプレビューされたドックレットを示し、右側のイメージはレポート・パッケージ全体がプロビューされたときのドックレットの内容を示しています。右側のイメージでは、レポート・パッケージの番号設定を反映して見出し番号が更新されていることに注意してください。
図5-4 ドックレットをレポート・パッケージにマージする前と後
見出し番号表示の問題のトラブルシューティング
レポート・パッケージの見出し番号表示が順番に、または正しく番号付けされない場合は、次の処理を実行します。
全ドックレットのすべての見出しがWordの組込みの見出しスタイル(例: 見出し1、見出し2)を使用していること、および、レポート・パッケージのスタイル・サンプルにこれらのスタイルの番号付けが定義されていることを確認します。
スタイル・サンプル文書をマイナー・チェンジして更新し、既存のレポート・パッケージのスタイルをリセットします。
レポート・センターでレポート・パッケージをオープンします。
レポート・パッケージのノードを強調表示し、をクリックして、「スタイル・サンプル・ファイルのダウンロード」を選択します。
Microsoft Wordでスタイル・サンプル・ファイルをオープンし、スタイルをマイナー・チェンジします(スタイル・パラメータを別のスタイルに追加または変更したり、新しい一時スタイルを追加するなど)。
レポート・センターで、をクリックし、「レポート・パッケージ・プロパティの編集」を選択します。
「サンプル・スタイル」フィールドで、「参照」をクリックします。
変更したスタイル・サンプル・ファイルに移動してアップロードします。
「終了」をクリックします。
レポート・パッケージをプレビュー、ダウンロードまたは公開して、見出し番号が正しいことを確認します。
まれに、見出し番号が実際にはWordでハードコードされている場合があります。ドックレットでは正しく表示されても、レポート・パッケージのプレビューやダウンロードでは番号が正しく表示されない場合があります。これを解決するには:
影響を受けるドックレットをチェック・アウトしてダウンロードします。
影響を受けるテキストを選択し、別のWordスタイル(例: 標準)を使用するように変更して、必要な番号を含む見出しスタイル(例: 見出し3)に変更します。
ドックレットをアップロードしてチェックインします。
レポート・パッケージをプレビュー、ダウンロードまたは公開して、見出し番号が正しいことを確認します。