レビュー・フェーズ・プロセスについて

レビュー・フェーズでは、レポート利害関係者が、レポート・パッケージのコンテンツについてレビューしたりフィードバックを送信することができます。レビュー担当者は、レポート・パッケージの自分に割り当てられている領域に関するコメントを入力します。これは、レポート・パッケージ全体である場合や、セクションや特定のドックレットで構成されるサブセットである場合があります。レビュー担当者は、Web上のレビュー・センターまたはOracle Smart View for Officeを使用して、コメントを入力、レビューしたり、コメントに応答することによって、フィードバックを送信します。

レビュー・フェーズ・プロセスは次のとおりです。

  1. レポート・パッケージの所有者がレビュー・インスタンスを作成し、Narrative Reporting Webインタフェースでレビュー・サイクルを開始します。
  2. 作業を開始するための通知メッセージがレビュー担当者に送信されます。
  3. レビュー担当者は、レビュー・インスタンスと呼ばれる文書をWebインタフェースまたはSmart Viewで表示します。レビュー・インスタンスには、レビュー担当者に割り当てられているコンテンツのみが含まれます。

    注:

    レビュー・インスタンスには、どのファイル・タイプのサプリメンタル・ドックレットも含まれません。

    レビュー担当者には、割り当てられているコンテンツのみが表示され、すべてのコメントは1つのレビュー・インスタンスに対して作成され、保持されます。

  4. レビュー担当者はコンテンツを強調表示してコメントを投稿し、コメントはプレーン・テキストまたはリンクや添付を含めることができるリッチ・テキスト形式となります。
  5. レビュー担当者は、コメント・スレッドの他のコメントに追加してコラボレーションします。レビューが反復の場合、レビュー担当者は各反復の開始時に作業を開始するように通知されます。
  6. レビュー担当者はレビュー完了としてマークして、レポート・パッケージ所有者にレビューが終了したことを示します。レビュー担当者がレビューを完了とマークした後でコメントを追加する必要がある場合は、「コメントの再オープン」を実行して、レポート・パッケージ所有者にレビューが終了していないことを示すことができます。

    レポート・パッケージには、複数のレビュー・サイクルが定義されている場合があります。すべてのレビュー・サイクルは同じプロセスに従います。

例2-1 コラボレーション・レビュー・プロセス

レビュー担当者は、他のレビュー担当者のコメントを表示したり、そのコメントに追加したり、コメント・スレッドを作成することでコラボレーションします。たとえば、前のレビュー担当者がした質問に対する回答を自分が知っている可能性があります。コメントに追加して回答を入力できます。

例2-2 反復レビュー・プロセス

レビューは反復の場合があり、レポート・パッケージ所有者は、必要なレビューのタイプに応じて複数のレビュー・サイクルをスケジュールできます。たとえば、複数下書きレビュー・プロセスの場合、レビュー・プロセスには次のものが含まれる可能性があります。

  • 3つの下書きを含む複数のレビュー・サイクル

  • 下書きに応じて異なるレビュー割当て。次に例を示します。

    • マネージャ・レベル用の最初の下書き

    • 役員レベル用の2番目の下書き

    • CEO、CFOなどのための3番目の下書き

  • レビュー対象ユーザーを割り当てることができる領域に応じて異なるレビュー割当て:

    • レポート全体

    • セクション

    • ドックレット

反復レビュー・プロセスに関する重要な留意点:

  • 新しいレビュー・インスタンスには、コンテンツの変更が取り込まれます。

  • コメントはレビュー・サイクル間で保持されるため、レビュー担当者は前のコメントやその対処方法を確認できます。

  • すべてのレビュー・サイクルがクローズされると、レビュー・フェーズは完了します。