構成可能な計算を作成する場合、「ブロックの自動作成」オプションを使用すると、欠落しているブロックを自動的に作成できます。これにより、構成可能な計算を実行するときに欠落しているデータに関する問題を解決できます。
このオプションは、非拡張ディメンション・アプリケーションのみに適用されます。
構成可能な計算の作成を参照してください。
注:
カスタム計算でボトムアップ処理(@CALCMODE(BOTTOMUP)を使用している場合、そのカスタム計算では「ブロックの自動作成」を有効化しないでください。ボトムアップ処理(@CALCMODE(BOTTOMUP)とブロックの自動作成は、相互排他的な機能です。
疎標準ディメンション・メンバーの一意の組合せごとにデータ・ブロックが作成されます。データ・ブロックは、疎ディメンション・メンバーの組合せに対するすべての密ディメンション・メンバーを表します。
アプリケーションに4つのディメンションがあるとします。
表20-1 ディメンションの例
S.No. | ディメンション | タイプ | メンバー | 合計メンバー数 |
---|---|---|---|---|
1 | シナリオ | 疎 | Actual、Budget | 2 |
2 | 年 | 疎 | FY17、FY18 | 2 |
3 | 期間 | 疎 | Jan、Feb | 2 |
4 | 勘定科目 | 密 | Sales、Cash | 2 |
アプリケーションには、6つの疎メンバーと2つの密メンバーがあります。すべての疎メンバーが保管済タイプであるとします。
密ディメンションのすべてのメンバーがブロックを構成します。このため、このアプリケーションのブロックは次のようになります。
‘Sales’のデータ
‘Cash’のデータ
このタイプのブロックは、アプリケーション内の保管済疎メンバーの組合せごとに存在します。
表20-2 ブロックの例
S.No. | インデックス | ブロック | |||
---|---|---|---|---|---|
1 | Actual | FY17 | Jan | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
2 | Actual | FY17 | Feb | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
3 | Actual | FY18 | Jan | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
4 | Actual | FY18 | Feb | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
5 | Budget | FY17 | Jan | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
6 | Budget | FY17 | Feb | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
7 | Budget | FY18 | Jan | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
8 | Budget | FY18 | Feb | Sales (#Missing) | Cash (#Missing) |
このため、アプリケーションには合計で8つのブロックがあります。一般規則として:
ブロックの合計数 = アプリケーションのすべての保管済疎メンバーの積
このアプリケーション例では、Scenarioの2つのメンバー x Yearの2つのメンバー x Periodの2つのメンバー = 8ブロックになります
Financial Consolidation and Closeでは内部的に、連結スクリプトの生成時に連結用のブロックが事前に作成されます。追加の構成可能な計算を作成する場合、追加ブロックの作成が必要になる場合があります。「ブロックの自動作成」を有効化すると、欠落しているブロックが自動的に作成されます。
注:
「ブロックの自動作成」オプションを有効化すると、計算のパフォーマンスに影響する可能性があります。
ブロックの作成についてさらに学習するには、次のビデオをご覧ください: