構成可能な計算の作成

独自の計算を作成するには、Calculation Managerを使用してルールを記述し、これをFinancial Consolidation and Closeにデプロイします。

Calculation Managerの使用方法は、Calculation Managerでの操作およびOracle Enterprise Performance Management Cloud Calculation Managerでの設計ガイドを参照してください。

注:

計算を作成するには、サービス管理者である必要があります。

サービス管理者の役割を持っている場合は、いつでも既存の計算ルールを編集できます。シード済の計算ルールはすべて削除できません。ルールが不要になった場合は、そのルールからコンテンツを削除できます。

計算を作成できる位置は、事前定義された挿入位置のみです。

システムで実行される計算は変更できません。ただし、一部のシステム計算は上書きできます。システム計算を参照してください。

構成可能な計算を作成するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「連結」をクリックします。

  2. 「連結プロセス」ページで、計算を作成するタブを選択します(「現地通貨」「換算」(複数通貨のアプリケーションの場合)または「連結」)。

    「連結プロセス」ページに、適用可能なシステムおよびユーザー定義計算が実行順序で一覧表示されます。

  3. ルールを選択すると、右側のパネルにルールのプロパティが表示されます。右側のパネルでルールの説明を表示するには、「情報」タブ計算情報アイコンをクリックします。
  4. 「連結プロセス」ページで、「ユーザー」アイコン「ユーザー」アイコンが付いているルールのリストの挿入位置をクリックします。

    サービス管理者でない場合は、挿入位置のリンクは使用できません。

  5. オプション: 非拡張ディメンション・アプリケーションを使用している場合は、「ブロックの自動作成」で、「いいえ」のリンクを「はい」に変更し、構成可能な計算用の欠落ブロックを自動的に作成できるようにします。この値を変更すると、計算ステータスが「システムの変更」としてマークされます。続行するには、「OK」をクリックします。

    注:

    このオプションは、非拡張ディメンション・アプリケーションのみに適用されます。「ブロックの自動作成」オプションを有効化すると、計算のパフォーマンスに影響する可能性があります。このオプションの詳細は、構成可能な計算用のブロックの自動作成の有効化を参照してください。

  6. ブラウザの別のタブにCalculation Managerが開きます。「Planning」フォルダを展開し、「FCCS Consol Rules」フォルダのルールに移動します。これらは、編集が許可されているルールです。

  7. 挿入位置に対応するルールまでドリルダウンします。

    たとえば、Calculation Managerルール: FCCS_10_After Opening Balance Carry Forward_LocalCurrency

    は、「期首残高の繰越し後」挿入位置に対応します。

    ルールおよび対応する挿入位置のリストについては、構成可能な計算ルールを参照してください。

    Calculation Managerへのアクセス
  8. スクリプトを編集して「保存」をクリックし、「OK」をクリックします。

    また、Calculation Managerルールをインポートしてルールを編集し、ルールをエクスポートすることもできます。

    各ルールに適用可能なディメンション・メンバーについては、ルール・スクリプトのコメントを参照してください。

  9. ルールの編集が完了したら、メニュー・バーの「検証およびデプロイ」をクリックします。

    ルールが検証され、そのメンバーおよび構文が有効であることが確認されます。デプロイメント前に検証に合格する必要があります。

    検証に合格すると、Calculation Managerによってそのルールがデプロイされます。「デプロイ・ステータス」メッセージで、「OK」をクリックします。

    デプロイした挿入ルールは、連結スクリプトの一部となります。

  10. 検証に失敗した場合、デプロイメントは失敗し、エラーがジョブ・コンソールに記録されます。「ジョブ」「最近のアクティビティ」の順に移動し、エラーが表示されているルールの名前を選択します。

  11. ルールがデプロイされると、該当するエンティティの計算ステータスが「OK」からSC (「システムの変更」)に変わります。計算ステータス「データなし」または「影響」は同じままです。新しい計算の影響を確認するには、連結プロセスを実行する必要があります。