オンデマンド・ルールは、連結プロセスの外部での計算に使用できるアドホック・ルールです。管理者は、他のユーザーがいつでも実行できるオンデマンド・ルールを作成できます。
起動権限を持っているユーザーは、データ・フォーム、Oracle Smart View for Office、データ・ロードの後処理、仕訳の転記、補足データの転記または「ルール」カードからオンデマンド・ルールを起動できます。オンデマンド・ルールは、連結プロセスから独立しているため、連結を起動する前に確認または調整できます。現在の計算ステータスとは無関係に計算を実行できます。
連結プロセスの外部でオンデマンド・ルールを使用することで、それらの計算を連結ごとに繰り返す必要がなくなるため、連結時間が短縮されます。たとえば、再分類や調整、または累計残高のロードと適切な増減メンバーへのリダイレクトは、1回のみの実行で済む可能性のある計算です。連結プロセスが起動されるたびにこれらを計算する必要はありません。
計算を実行し、フォームでデータを表示しながら結果を確認できるように、データにオンデマンド・ルールを添付できます。この方法は、連結を実行して結果を表示するより高速です。
オンデマンド・ルールの作成およびデータ・フォームへのオンデマンド・ルールの追加を参照してください。
構成可能な計算ルールを使用して、カスタマイズされた計算を作成することもできます。構成可能な計算の作成を参照してください。
Calculation Managerで、Essbaseスクリプト文を使用してオンデマンド・ルールと構成可能な計算ルールの両方を作成します。
オンデマンド・ルールは、連結プロセスの外部で必要に応じて実行されます。
構成可能な計算ルールは、常に連結プロセスの一部として実行されます。
次の表に、オンデマンド・ルールと構成可能な計算の各機能を要約します。
機能の要約 | オンデマンド・ルール | 構成可能な計算 |
---|---|---|
管理者が作成するルール・コンテンツ |
はい |
はい |
作成するルール数の制限なし |
はい |
|
常に連結プロセスの一部として実行 |
はい |
|
必要に応じたスタンドアロン実行 |
はい |
|
既存の計算ステータスとは無関係な実行 |
はい |
|
データ・フォーム/Smart View/「ルール」カードからの起動 |
はい |
|
Calculation Managerのサポート |
はい |
はい |
ほとんどのEssbase関数のサポート |
はい |
はい |
親通貨に書込み可能 |
はい |
|
消去連結メンバーに書込み可能 |
はい |
|
会社間消去データ・ソース・メンバーに書込み可能 |
はい |
|
ハウスキーピング・ロジック(SET、Block、Calc Dim)のユーザー処理 |
はい |
|
計算ステータスの更新 |
はい |
はい |
ルールの検証およびデプロイ |
はい |
はい |
ルールのインポートおよびエクスポート |
はい |
はい |
ルール書込みでの同じベスト・プラクティスへの準拠 |
はい |
はい |