債務スケジューラに関する次の情報に注意してください:
リーフ期間の債務スケジューラの計算
入力集計期間のデータを(「期間」ダイアログ・ボックスで)入力する場合、次の勘定科目については、集計期間ではなくリーフ・レベル(期間の設定に応じて週や月など)で値を入力する必要があることに注意してください:
債務スケジューラでの通貨換算調整
債務スケジューラは常にモデルのネイティブ通貨で債務証券を処理するため、換算されないシナリオでは、債務期間中の関連するすべての通貨換算調整の値がゼロになります。次の勘定科目は、債務スケジューラの計算によって強制的にゼロになります:
債務スケジューラと取引期間
取引期間は、1日の終わりに発生する長さゼロの期間であるため、モデル内の取引期間の直前にある期末期間と同じ終了日番号になります。
一般に、利支いと元金の返済は取引期間中には発生しませんが、利払いや返済が債務証券の期間内にある場合は、前の期末期間中に発生します。ただし、債務証券の発行日が取引期間と同日の場合、債務スケジューラは、債務証券に「期間」ページの「企業買収関連の負債」が選択されているかどうかを評価します。選択されている場合は、取引期間中に債務が発行されます。それ以外の場合は、期末期間中に発行されます。
Tip:
必要に応じてサブ期間を作成し、取引と債務の発行が正しい日に発生するようにできます。債務スケジューラとシナリオ継承
勘定科目と同様に、債務スケジュールはシナリオに属するアイテムであり、その値をモデル内の他のシナリオに継承できます。勘定科目とは異なり、この情報は「債務スケジューラ」ダイアログ・ボックスで管理され、現在アクティブなシナリオに対して債務スケジュールを追加または削除できます。
継承シナリオで債務スケジュールを作成すると、そのシナリオによって現在継承されている債務スケジュールがある場合は、債務スケジュールの初期値が継承元の債務スケジュールからコピーされます。
デフォルトでは、債務スケジュールは、継承元に設定されている債務スケジュールから何も継承しません。選択した値をその債務スケジュールから継承するには、債務スケジューラの「継承」タブを使用し、継承するアイテムを選択します。たとえば、継承する証券を元の証券と同じ期間にする場合は、継承する債務スケジュールの「継承」タブで「期間」オプションを選択します。
勘定科目ビューの勘定科目を介して債務スケジュールに入力された値に対して、継承シナリオで別の値を使用する場合は、シナリオ・マネージャを使用して一致する勘定科目をシナリオに追加します。
債務スケジューラと通貨換算
換算されたシナリオでは、債務スケジュールは使用できません。換算されたシナリオには、債務スケジュールがあるシナリオからの換算結果を保持できますが、シナリオには換算値のみが保持されるため、通貨換算にとって債務スケジュールの有無は重要ではありません。
債務スケジューラとシナリオ・ロールアップ
子から親に値を移動するときは、その値の生成手段(債務スケジュール計算か、その他の方法か)に関係なく、勘定科目に保存されている値を子から取得します。したがって、子モデルでの債務スケジュールの存在は、シナリオ・ロールアップにとって重要ではありません。
シナリオ・ロールアップの一般的な使用場面の1つは、親レベルで資金調達することです。これは、債務スケジューラを使用して資金調達用の特定の負債項目を用意する最適な場所です。これを行うには、債務スケジュール(および勘定科目ビューで入力された関連する勘定科目)を入力専用のシナリオに関連付けます。債務証券のデータをその債務スケジュールに入力し、ロールアップする1つ以上のビジネス・ケースに対して入力専用シナリオがコントリビューション・シナリオであることを指定します。
債務スケジュールは、ビジネス・ケース・シナリオに直接追加できないことに注意してください。これは仕様です。