フォームのスマート・プッシュの構成

スマート・プッシュを使用すると、アプリケーションで定義されているデータ・マップを使用して、フォームのデータを変更したときにデータを自動的に同期できます。こうすることで、スマート・プッシュにより、リアルタイムのデータ移動に対するデータ・マップの機能を利用できます。

複数のセグメントがあるフォームでスマート・プッシュを構成する場合は、フォーム・コンテキストを使用するかわりに「選択内容の上書き」を使用し、選択内容の上書きの適切な選択項目を提供することを推奨します。こうすると、転送されるデータが移動する必要があるデータのみに限定されるため、パフォーマンスが向上します。

フォーム・コンテキスト・オプションを選択した場合、最終的な選択内容は、選択項目のすべてのセグメントおよびすべての除外された選択項目が累積されたものになります。

たとえば、次のような選択項目のある3つのセグメントを選択したとします:
Segment-1 --> ILvl0Descendants(Q1)
Segment-2 --> ILvl0Descendants(Q2) Exclude Selection: Feb
Segment-3 --> ILvl0Descendants(Q2) Exclude Selection: Mar

フォーム・コンテキストを使用した場合の最終的な選択は次のようになります:

ILvl0Descendants(Q1) , ILvl0Descendants(Q2) Exclude Selection: Feb,Mar

フォームでセグメントが非表示になっており、フォーム・コンテキストを使用するようにスマート・プッシュが構成されている場合は、スマート・プッシュによって非表示のセグメントからターゲット・キューブにへのデータ転送も行われます。

最終的な選択がデータを移動するための望ましい選択でない場合は、「選択内容の上書き」を使用するようにスマート・プッシュを構成します。

フォームでスマート・プッシュを構成するには:

  1. ホーム・ページで「ナビゲータ」「ナビゲータ」アイコンをクリックし、「作成および管理」で、「フォーム」をクリックします。

  2. 「フォーム」を展開し、フォームを選択します。

    フォームのランタイム・ビューがナビゲーション・フローまたはデータ・カードから起動された後で、フォームを編集することもできます。

  3. フォームを選択した状態で、「編集」アイコンを選択します。

  4. 「スマート・プッシュ」をクリックします。

    フォームに定義されているマッピングが表示されます。必要に応じて、「作成」アイコンをクリックして新しいマッピングを追加します。

  5. 各マッピングを展開します。

  6. マッピングの下に表示される各ディメンションについて、ディメンションのスマート・プッシュ領域を指定します。

    注:

    行と列のディメンションの場合、「フォーム・コンテキストの使用」では、フォーム上のメンバーではなく、フォームの設計メンバーを使用してプッシュします。POVディメンションとページ・ディメンションの場合、「フォーム・コンテキストの使用」では、実行時にフォームに表示されるメンバーを使用します。
    • 「フォーム・コンテキストの使用」を選択して、「レイアウト」でディメンションについて選択した(および除外した)すべてのメンバーのデータを移動します。

      「ページ・ディメンション」では、フォームで選択されたメンバーを使用します。

    • 「フォーム・コンテキストの使用」をクリアし、「選択内容の上書き」の横にあるをクリックします:

      編集矢印
      • 「編集」を選択してメンバー・セレクタを使用し、操作するディメンション・メンバーを選択します。

      • 「除外の追加」を選択してメンバー・セレクタを使用し、スマート・プッシュ・プロセスから除外するディメンション・メンバーを定義します。「除外の削除」では、1つのメンバーのみでなく、除外全体が削除されます。

        注:

        • スマート・プッシュ除外では、スマート・プッシュに対して「フォーム・コンテキストの使用」オプションが選択されている場合、フォームに定義されているすべての除外が考慮されます。

        • ディメンションからメンバーを除外する場合、スマート・プッシュ・プロセスが正常に完了するには、そのディメンションのメンバー・リストに、除外メンバー・リストにないメンバーが少なくとも1つ含まれている必要があります。たとえば、スマート・プッシュに対して定義されている唯一の勘定科目メンバーが現預金勘定/銀行口座の場合、現預金勘定/銀行口座はそのスマート・プッシュ・プロセスから除外できません。スマート・プッシュ結果に少なくとも1つのメンバーが含まれるように選択内容を修正する必要があります。

        除外リストからメンバーを削除するには、メンバーの除外リストの横にある「メンバー・セレクタ」アイコンをクリックします。メンバーをメンバー・セレクタから削除するには、右ペインでそのメンバーを選択してから「削除」アイコンまたは「すべて削除」アイコンをクリックします。

        データ・マップからのメンバーの除去を参照してください

      • 「クリア」を選択して選択内容を削除します。

      注:

      マッピングの定義は、ソース・キューブ・ディメンションでのみ上書きできます。「フォーム・コンテキストの使用」を選択することでフォームからコンテキストを取得する場合は、ディメンション・メンバーを上書きできます。ディメンション・メンバーは、「メンバー選択」ダイアログ・ボックスでメンバーを指定した場合、または「選択内容の上書き」を空白のままにした場合にも上書きできます。

      ヒント:

      スマート・プッシュでは、レポート・キューブの増分更新が行われます。これを行うには、「フォーム・コンテキストの使用」または「選択内容の上書き」オプションを選択して、現在のコンテキストに移動するデータの量を制限するか、更新または計算するセクションへのデータの移動を制限します。

    スマート・プッシュ領域が指定されていない場合、前述のいずれかのオプションを使用すると、メンバー選択がデータ・マップから取得されます。

  7. 各マッピングについて、スマート・プッシュを自動と手動のどちらにするかを定義します。

    • フォームの保存時にデータを自動的に移動するには、「保存後に実行」を選択します。

    • データを手動で移動するには、「保存後に実行」をクリアしたままにします。

      データを手動で移動する方法の詳細は、スマート・プッシュ構成後のデータの移動を参照してください。

  8. 次の追加のスマート・プッシュのオプションから選択します。

    • スマート・プッシュのバックグラウンドでの実行: スマート・プッシュがバックグラウンドで実行されている間もアプリケーションの使用を続行できます。

    • データベース抑制の使用: アプリケーション・レベルではなくデータベース・レベルで行抑制を適用できます。これにより、問合せしきい値への影響がなくなり、スマート・プッシュの待機時間が改善されます。

      スマート・プッシュを使用してブロック・ストレージ・キューブから大量のデータをロードしている場合、および不足しているブロックと行の抑制オプションを使用している場合は、「データベース抑制の使用」オプションをお薦めします。

      Groovyルールを使用して、「データベース抑制の使用」オプションを指定してスマート・プッシュを構成する場合、スマート・プッシュの実行に対してこのオプションを指定する追加のパラメータがあります。

      public void execute(Map<String, String> overrideMembersMap, boolean suppressMissingRowsNative)
  9. 「保存」をクリックして、フォームのスマート・プッシュ構成を保存します。