データ・マップ内の除外の定義を使用すると、キューブ間でのデータの移動中にディメンションのメンバーを除外できます。データ移動時のメンバー除外は、ターゲットの場所の特定データを上書きしたくない場合や、ターゲットの場所にデータが存在しないときに警告を受け取りたくない場合に役立ちます。また、除外では、他のすべてのソース・メンバーにデータが必要な状況で、特定のソース・メンバー・データを無視できます。除外は、ソースのマップされたディメンションとマップされていないディメンションに対して定義でき、1つのディメンションに対して複数の除外を定義できます。
各ディメンションで除外されたメンバーは、データ・マップ操作またはスマート・プッシュ操作のジョブの詳細に記録されます。
例:
勘定科目ディメンションでは、現預金勘定/銀行口座を除くすべての勘定科目に対してデータを取り込みます。そのためには、ソース・マッピングにすべての勘定科目を含め、現預金勘定/銀行口座に対して除外を作成します。スマート・プッシュでは、定義された除外が考慮され、現預金勘定/銀行口座が無視され、他のすべての勘定科目にデータがロードされます。
注:
戦略モデリングのデータ・マップ除外も考慮されます。
基本メンバーを除外すると、共有メンバーもすべて除外されます。共有メンバーを除外した場合も同様に、基本メンバーも除外されます。
除外メンバーはソース・メンバーのサブセットである必要があります。
ディメンションからメンバーを除外する場合、データ・マップを正常に保存および実行するには、そのディメンションのメンバー・リストに、除外メンバー・リストにないメンバーが少なくとも1つ含まれている必要があります。たとえば、マッピングに定義されている唯一の勘定科目メンバーが現預金勘定/銀行口座の場合、現預金勘定/銀行口座はそのマッピングから除外できません。マップ結果に少なくとも1つのメンバーが含まれるように選択内容を修正する必要があります。スマート・プッシュの定義についても同じことが言えます。
データ・マップからメンバーを除去するには:
注:
除外メンバーは、ディメンションに対する除外リストのメンバー・セレクタを開くことで、いつでも追加または削除できます。
ヒント:
あるメンバーをフォームの1つのセグメントから除外した場合、スマート・プッシュ・プロセスによって、そのメンバーはすべてのフォーム・セグメントから除外されます。この動作が不要な場合は、スマート・プッシュの「選択内容の上書き」オプションを使用して、スマート・プッシュ・プロセスのディメンション・メンバー選択を調整します。フォームのスマート・プッシュの構成を参照してください。