コンピュート・インスタンス上でのEPM統合エージェントの構成

Oracle Cloudコンピュート・インスタンスを作成したら、それに接続して、EPM統合エージェントおよびその他の関連コンポーネントを転送してインストールする必要があります。

Note:

この実装では、セキュアな接続を確立してopcユーザーとしてログインするためのセキュア・シェル(SSH)クライアント・ソフトウェアを使用します。

コンピュート・インスタンス・システムの作成を開始する前に、次が必要になります:

  • 特定のコンパートメントでコンピュート・インスタンスを管理するアクセス権、特定のVCNおよびサブネットを使用するアクセス権および接続する専用データベースに関する情報を表示するアクセス権を持つOracle Cloudユーザー・アカウント。

  • Oracle Cloudコンピュート・インスタンスの作成時に使用するコンパートメント名、VCNおよびサブネット。この情報は自律型データベース管理者またはテナンシ管理者に問い合せてください。

  • コンピュート・インスタンスでEPM統合エージェントをインストールして構成する場合は、次のファイルが必要です:

    • EPMAgent.zip
    • ウォレット
    • Oracle Enterprise Performance Management Cloudで使用するSSL証明書
  • ファイルを転送するためのWinSCP。WinSCPは、https://winscp.net/eng/index.phpから入手できる無料ダウンロードです

コンピュート・インスタンスでEPM統合エージェントを構成するには:

  1. ホスト名、ユーザー名、パスワードおよびSSHキーを使用してコンピュート・インスタンスに接続します。

    コンピュート・インスタンスへの接続の詳細は、Puttyを使用したコンピュート・インスタンスへの接続またはWSCPを使用したコンピュート・インスタンスへの接続を参照してください。

    その他の接続情報はインスタンスへの接続に記載されています。

  2. OCI yumサービスから利用可能なRPMを使用して、OCIコンピュート・シェイプで実行されているOracle LinuxにOracle Javaをインストールします。

    Oracle Javaのインストールの詳細は、Oracle Cloud InfrastructureへのOracle Javaのインストール方法。を参照してください

  3. ホスト名、ユーザー名およびパスワードを指定し、「ログイン」をクリックして、WinSCPにログインします。

    WinSCPが開き、Windowsファイル・エクスプローラに似たディレクトリ構造が表示されます。

  4. 次のファイルを、ソース・ディレクトリからコンピュート・インスタンスのディレクトリにドラッグ・アンド・ドロップして転送します:

    • EPMAgent.zip

      最新のEMPAgent.zipは、データ統合でローカル・ネットワークからダウンロードできます。詳細は、EPMAgent ZIPのダウンロードを参照してください。

    • ウォレット—ウォレット・ファイルには、Autonomous Databaseサービス・コンソールからのクライアント資格証明が格納されます。

      ウォレットの詳細は、Oracle Cloud Infrastructureへの接続を参照してください。

    • SSL証明書EPM Cloudで使用される証明書。

      証明書は、EPM CloudとEPM統合エージェント間の暗号化された接続を使用可能にするのに必要です。

      オプションで、scpコマンド・ライン・ユーティリティを使用して、ローカル・システムからリモート・システムにファイルおよびディレクトリを安全にコピーすることもできます。SCPコマンド構文のフォーマットは次のとおりです: scp [OPTION][user@]SRC_HOST:]file1 [user@]DEST_HOST:]file2

      LinuxおよびMacで、この構成に必要なEPM統合エージェント・コンポーネントを転送する際に使用できるサンプルのscpコマンドを次に示します。

      scp -i /Users/Oracle/Documents/oci/ssh-key-private.key epmagent.jar opc@<OCI INSTANCE PUBLIC IP ADDRESS>:/home/opc/epmagent.jar

      scp -i /Users/Oracle/Documents/oci/compute/ssh-key- private.key epm.cer opc@<OCI INSTANCE PUBLIC IP ADDRESS>:/home/opc/epm.cer

      scp -i /Users/Oracle/Documents/oci/compute/ssh-key- private.key Wallet-epm.zip opc@<OCI INSTANCE PUBLIC IP ADDRESS>:/home/opc/Wallet-epm.zip

  5. 宛先フォルダにEPMAgent.zipを抽出します。

    通常、宛先フォルダは<AGENT_HOME>です。

  6. ウォレットを構成ディレクトリにコピーするか、<EPMAgentDevData\config>または<EPM_APP_DATA_HOME>にウォレット・ディレクトリを作成して、解凍します。

  7. 証明書を<EPM_AGENT_HOME/cert>ディレクトリにコピーします。

  8. コンピュート・インスタンスでエージェントを開始します。

    詳細は、EPM統合エージェントの開始を参照してください。