データ統合の「領域のクリア」オプションを使用すると、Planningモジュール・アプリケーションに置換モードでデータをロードする前にクリアするデータ・スライスを選択できます。また、Oracle General Ledgerに予算をロードする場合、新しい予算をロードする前に、オプションで前予算をクリアできます。この機能は、Oracle Financials Cloud 20C以上でのみ使用できます。
領域のクリアを定義するには、ディメンションのメンバー選択基準(メンバーの静的リスト、メンバー関数の選択、データから派生したメンバーなど)を指定します。デフォルトでは、データ・ロードに含まれるエンティティ、シナリオ、バージョン、年、期間の値に基づいて、デフォルトのクリア・スクリプトが定義されます。Oracle Financials Cloudの場合、メンバー関数は指定できません。親メンバーを選択でき、最下位レベルのすべての子のデータが自動的にクリアされます。統合またはデータ・ロード・ルールが実行されると、「領域のクリア」で定義されたディメンションの組合せがデータのロード前にクリアされます。
Planningの場合、期間、年およびシナリオ・ディメンションがデータに基づいて自動的に派生し、これらのディメンションに対してフィルタを指定する必要はありません。これらのディメンションに対してメンバーを指定した場合、それらは無視されます。
Oracle General Ledgerの場合、元帳、シナリオおよび会計期間ディメンションがデータに基づいて自動的に派生し、これらのディメンションに対してフィルタを指定する必要はありません。これらのディメンションに対してメンバーを指定した場合、それらは無視されます。
注:
「アプリケーション・オプション」の非管理の置換設定によって、管理者以外のユーザーが使用できる置換方法が決まります。これらの方法には、「なし」、「数値データのみ」および「すべてのロード方法」があります。詳細は、直接統合オプションの定義を参照してください。注:
「領域のクリア」機能は、Financial Consolidation and Close、Tax Reporting、Account ReconciliationおよびProfitability and Cost Managementビジネス・プロセスには使用できません。注:
ASOキューブに対して置換モードで統合を実行する際に、シナリオ・メンバーが共有メンバーである場合、数値データ・ロードのみが実行されます。階層が完全に含まれた完全修飾名でメンバー名を指定してください。シナリオ・メンバーが共有メンバーである場合、すべてのデータ型のロード方法は機能しません。「領域のクリア」を定義するには:
「データ統合」ホーム・ページから、Planningアプリケーションの右側にあるをクリックし、「オプション」を選択します。
オプション・ページで、「領域のクリア」タブをクリックします。
「ディメンション名」から、をクリックして、領域のクリアの追加元のディメンションを追加します。
ディメンションの右側にあるをクリックして、ドロップダウンからディメンションを選択することもできます。
領域をクリアする方法を選択します。
ターゲット・アプリケーションにエクスポートできるデータに基づいてメンバー・リストを作成することで領域をクリアするには、手順5に進みます。
メンバー(収益の子孫など)を選択することで領域をクリアするには、手順6に進みます。
ディメンションを選択し、「データからの派生」をクリックして選択したディメンションのデータをクリアし、ターゲットへのエクスポートに使用できるデータに基づいてメンバー・リストを作成します。
領域のクリアに対して「データからの派生」方法を選択する場合は、「フィルタ条件」フィールドでフィルタを指定しないでください。
このオプションは、データの転記先の会社またはコスト・センターのデータをクリアするが、実行ごとに値を変更しない場合に便利です。
フィルタに基づいてデータをクリアするか、メンバー・セレクタを使用するには、「フィルタ条件」フィールドでフィルタまたはメンバー・セレクタを指定します。
注:
General Ledgerには関数は使用できません。親メンバーを選択でき、すべての子の値がクリアされます。データ・ロード・ルールの統合を実行した後、「領域のクリア」機能の詳細を表示するには、ジョブの「プロセスの詳細」に移動し、ログを開きます。