ソース・データ・ファイルの準備

最初にデータ管理でソース・データ・ファイルを生成し、増分ファイル・アダプタとして登録します。次に、ソース・データ・ファイルを指定するデータ・ルールを設定します。データ・ロードは、データ・ルールに指定されているファイルから実行されます。初期のソース・データ・ファイルが後続のファイルと比較されます。最後に実行されたファイルが、後続のロードの比較基準となります。増分ファイル・アダプタによって差異のみがロードされます。この結果、データ・ロードが高速になります。

ヒント:

事前にソートされたソース・ファイルを提供すると、パフォーマンスがさらに向上します。

ソース・データ・ファイルについて:

  • ソース・データ・ファイルは、区切りデータ・ファイルである必要があります。データ・フィールドは、ファイル内の最後の列です。
  • サポートされている区切り文字: カンマ、垂直棒、感嘆符、セミコロン、コロン、タブおよびチルダ。
  • 使用するデータ・ファイルには、ロード対象のディメンションがリストされた1行のヘッダーが含まれている必要があります。例: Entity,Employee,Job,Project,Version,Account,Property,Data

  • 数値データと数値以外のデータの両方をロードできます。

  • 2つのファイル間に削除されたレコードがあれば、すべて無視されます。削除したレコードを手動で処理する必要があります。

  • ファイルが存在しない場合(または、最後のIDを存在しない実行に変更した場合)、ロードはエラーで完了します。

  • ファイルを事前にソートすると、処理時間が短縮されます。

  • 増分ロードでは、単一期間データ・ロードのみがサポートされています。複数期間ロードはサポートされていません。

  • 増分ロードでは、増分ファイルは置換モードでロードされ、ステージング表に残るのは最終バージョンのファイル比較のみなので、ドリルダウンはサポートされていません。この対処方法として、完全データ・ロード方法を使用して同じデータ・ファイルを別の場所にロードできます。この場合は、データをターゲット・アプリケーションにエクスポートせずに、データのインポートのみを行う必要があります。

  • ソース・データ・ファイルのコピーは、将来比較できるようにアーカイブされます。最後の5つのバージョンのみが保持されます。ファイルは最大60日間保持されます。増分ロードが実行されずに60日が経過した場合は、最後のプロセスIDを0に設定して、ロードを実行してください。

増分ファイル・アダプタを複数回使用してデータをロードできます。