タスクの概要

一般に、財務のプランおよび予測は次の順序で作成します:

  1. ユーザー変数を定義します。ユーザー変数の設定を参照してください。他のプリファレンス設定の指定の詳細は、簡略化されたインタフェースの使用によるプランニングの操作を参照してください。

  2. ライン・アイテムを反復するためのドライバ値を確認および調整します。管理者によって有効化されているこれらのドライバによって、勘定科目を設定、追跡および分析する方法が決まります。ドライバの値は、トレンドの仮定を使用するか、直接入力によって指定できます。次に、費用と収益を入力、調整および計算します。次を行えます:
    • ドライバの設定および調整

    • トレンドの設定および調整

    • 勘定科目の手動調整

    参照:

  3. プランニングのタイプに応じて、貸借対照表やキャッシュ・フロー計算書などの内部財務諸表を確認します。

  4. 管理者に「ロールアップ」ルールの実行を依頼します。

  5. 「概要」概要アイコンタブの対話型ダッシュボードを使用して、部署のステータスや業務の財務全体、主要なトレンドおよびKPIを取得します。ダッシュボードを使用した財務の分析を参照してください。

  6. 提供されたダッシュボードおよび分析フォームを使用して、財務を評価します。財務の分析を参照してください。

    要員資本またはプロジェクトをダッシュボードに含めるには、他のタイプのプランニング・データ・タイプおよび詳細を使用可能にするためのデータ・マップを管理者に定義してもらいます。

  7. 予算改訂を使用している場合は、改訂プロセスを開始できます。予算の改訂のタスク概要を参照してください。

注:

管理者が有効にした機能によっては、この項で説明するすべての機能が表示されないことがあります。

注:

13期間アプリケーションで月のラベルが付けられている場合(「今月の実績」など)、は、カレンダ月ではなく、13期間カレンダを使用して定義された期間を表します。

開始するには、ホームページで「財務」をクリックして、コンポーネントを選択します。

表4-1 財務のタスク

目的 実行するタスク 詳細情報

「費用」または「収益」

収益ドリブンまたは費用ドリブンのプランおよび予測を準備します。
  • ドライバ・ベースのプランニングの場合: アクセスできる直接入力フォームを使用し、ドライバ関連およびトレンド関連のフォームによって提供されるインテリジェンスを活用します。

  • 適用可能な場合、収益または費用を導出するドライバの値を指定します。次のようにして値を指定できます。

    • (仮定を使用して)トレンドを参照および調整します。

    • 手動調整を行います。

  • ドライバにより計算された勘定科目の値を表示し、必要に応じて調整します。

  • 提供されたトレンドのいずれかを使用して、計画値のパターンを履歴実績に対して評価します。

  • その他勘定科目またはドライバにより計算されない勘定科目に対して、収益または費用の値を入力します。

  • 損益計算書を使用する場合は、損益計算書を確認します。

収益および費用のプランニングを参照してください。

収益および費用のプランニングを参照してください。
貸借対照表 貸借対照表を使用して、財務を計画および管理します。
  • 売上債権回転日数(DSO)、仕入債務回転日数(DPO)など、資産および負債のドライバ値を指定します。次のようにしてドライバを指定できます:

    • トレンドを参照および調整します。

    • 手動調整を行います。

  • 売掛金、銀行預金、その他資産などの収益ベースの資産勘定科目を入力および調整します。
  • 買掛金、未払報酬、未払費用など、費用ベースの負債勘定科目を入力および調整します。

貸借対照表使用のプランニングを参照してください。

注:

キャッシュ・フローも使用している場合、貸借対照表が一致していないことがわかったら、キャッシュ・フローおよび貸借対照表残高の使用についてを参照してください。

貸借対照表使用のプランニング.
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー計算書を使用して、財務を計画および管理します。
  • 直接法のみ: 現金の受取り方法および使用方法を指定するキャッシュ・フローおよび現金時期の仮定を定義します。

  • 固定資産の購入や借入の返済など、財務および投資のアクティビティを入力します。

キャッシュ・フロー使用のプランニングを参照してください。

キャッシュ・フロー使用のプランニング.
予算の改訂 予算改訂と費用プランニングを使用して計画します。予算管理との統合が有効になっている場合は、残余予算チェック、資金の結果の取得および残余予算引当を実行することもできます。

予算改訂の操作および予算管理との統合を参照してください。

 
分析
  • 実績、プランおよび予測の財務をビジネス・レベルで視覚的に評価します

  • 一定期間にわたる収益、費用、貸借対照表およびキャッシュ・フローの主要メトリックを分析します

  • アクセス・グリッド。

  • 使用可能なすべてのフォームを確認します。

財務の分析

チュートリアル

チュートリアルには、トピックの学習に役立つ一連のビデオやドキュメントを使用した手順が用意されています。

表4-2 財務について学習するためのチュートリアル

目的 方法の学習

財務でのデータの入力方法を学習します。

チュートリアル・アイコン

Oracle Enterprise Planning Cloudの財務でのプランニング・データの入力

財務でドライバ・ベースのデータを使用して計画する方法を学習します。組織の主要な要因または基準に焦点を当て、パフォーマンスを高めるための影響を及ぼす、ビジネス・プランおよびモデルを作成する方法について確認します。

チュートリアル・アイコン 財務のドライバ・ベースのプランニング
財務でトレンド・ベースのプランニングを実行する方法を学習します。トレンド・ベースの仮定を入力し、トレンドに基づいてプランニングおよび予測する方法について確認します。 チュートリアル・アイコン 財務のトレンド・ベースのプランニング
デフォルトのKPI (キー・パフォーマンス・インジケータ)を使用するか、独自のKPIを追加して、財務でKPIを利用する方法を学習します。KPIを使用すると、客観的で定量化可能なデータ、またはパフォーマンスまたは戦略目標の進行状況を示すデータを収集できます。KPIを使用して、組織の主要な領域の健全性を反映します。 チュートリアル・アイコン 財務でのKPIの利用
実績を計算して、プランおよび予測を準備する方法を学習します。財務を有効化したら、プランニングおよび予測サイクルの開始点を構成および設定します。デフォルトの計算を利用して、実績データ、プラン・データおよび予測データを集約して準備する方法について確認します。

チュートリアル・アイコン

財務での実績の計算およびプランと予測の準備