キューブのパフォーマンスの向上

キューブのパフォーマンスを向上させるためにスケジュールできるジョブ

アプリケーションでは、キューブのパフォーマンスを向上させるジョブをスケジュールできます。これには、次のようなジョブがあります:

  • キューブの再構築: ブロック・ストレージ・キューブの完全な再構築が実行され、断片化が解消または減少します。また、空のブロックが削除されます。このジョブを実行しても、変更内容はビジネス・プロセスからEssbaseにプッシュされません。

  • アウトラインの圧縮: 集約ストレージ・キューブのアウトライン・ファイルを圧縮します。圧縮は、アウトライン・ファイルを最適なサイズに保つのに役立ちます。アウトラインを圧縮しても、データはクリアされません。このジョブを実行しても、変更内容はビジネス・プロセスからEssbaseにプッシュされません。

  • データ・スライスのマージ: 集約ストレージ・キューブの増分データ・スライスをマージします。スライスが少なくなると、キューブのパフォーマンスは向上します。メイン・データベース・スライスにすべての増分データ・スライスをマージしたり、メイン・データベース・スライスを変更しないまま単一のデータ・スライスにすべての増分データ・スライスをマージしたりできます。オプションで、値がゼロのセルを削除することも可能です。

  • 集約の最適化: 集約ストレージ・キューブで収集された問合せトラッキング情報に基づいて、最適化したビューを生成します。このジョブには2つのアクションがあります。

    • 問合せトラッキングの有効化: 有用な一連の問合せを記録したうえで、記録した問合せデータを使用して、そのデータベース用に生成するのに最も適した集約ビューのセットを選択します。問合せデータに基づいて集約プロセスを実行するには、問合せトラッキングを有効にし、データ収集に十分な時間を取る必要があります。

      これを有効にすると、問合せトラッキングを無効にするか、キューブをリロードまたはリフレッシュする、アウトラインを圧縮する、アプリケーションを終了する、またはこのデータベースに追加の集約ビールが生成されるまで、問合せトラッキングは続行します。これらのアクションの実行後、問合せトラッキングは自動的に再開されません。

      注:

      次のアクションを実行すると、保存されている問合せトラッキング情報が集約ストレージ・キューブからクリアされますが、問合せトラッキングは無効になりません。

      • 増分データ・スライスのマージ

      • データのクリア中

      • 既存の集約のクリア

      • 部分データのクリア

      • 集約ストレージ・キューブへのデータのロード

    • 集約プロセスの実行: データが含まれ、ユーザーに計算権限が付与されている集約ストレージ・データベースに対して集約を計算します。集約を実行するには、システム推奨のビューを使用します。ビューの選択と集約のプロセスをまとめて、サーバーによって実行される1つの構成不可能な操作にします。オプションで、生成されるファイルの最大ディスク・スペースを指定し、ユーザー問合せパターンに基づいてビューの選択を行い、ビュー選択にロールアップ階層を含めることができます。次の1つ以上のオプションを選択します。

      • 問合せデータを基準にしますか?: 収集されたユーザー問合せパターンに基づいて、サーバーで選択されるビューを集約します。このオプションは、問合せトラッキングがオンになっている場合にのみ使用可能です。

      • ロールアップ・オプションを含めますか?: セカンダリ階層(デフォルトのレベルの使用)をビュー選択プロセスに含めます。

      • 成長サイズ・オプションを含めますか?: 指定された集約データベースの増大限度を超えるまで、サーバーで選択されるビューを集約します。サーバーがそれを超えると集約を停止する必要があるサイズ(比率)を入力します。

ジョブをすぐに開始することも、後で実行するようスケジュールすることもできます。

注:

これらのアクションの間、ユーザーはログインしたままでかまいません。

関連トピック