拡張設定の定義

アプリケーション・テンプレート・ワークブックで、サンプル・アプリケーションのテンプレートに含まれている拡張設定ワークシートをガイドラインとして使用して、拡張設定用のワークシートを追加します。

拡張設定には次のとおりです:

  • 評価順序

  • パフォーマンス設定

  • ディメンション・プロパティ(階層タイプ、2パス計算、データ・ストレージ・オプションなど)

  • 密度(集約ストレージ・アプリケーションの場合のみ)

  • キューブへのディメンションの割当て

アプリケーション・テンプレート・ワークブックで拡張設定ワークシートを設定する際には、次のワークフローに従います。

  1. ワークシート名の定義

  2. ワークシート名の定義

  3. 評価順の定義

  4. パフォーマンス設定の定義

  5. ディメンション設定の定義

  6. 密度設定の定義

  7. キューブへのディメンションの割当て

ワークシート名の定義

拡張設定定義ワークシートに「Advanced Settings」という名前を付けます。例:

作業中のExcelアプリケーション・テンプレートのワークシート・タブに、拡張設定シートの命名規則「Advanced Settings」が表示されています。

ワークシート・タイプの定義

データ・ワークシートのセルA1に「拡張設定」と入力し、このシートにアプリケーションの拡張設定、つまりその他の設定が含まれていることを示します。図E-9では、このワークシートにアプリケーションの拡張設定が含まれていることを示すために、セルA1に「拡張設定」というワークシート・タイプが入力されています。

図E-9 アプリケーション・テンプレートの拡張設定ワークシートに表示されたワークシート・タイプ


Excelアプリケーション・テンプレートのワークシートの一部。セルA1には、これが拡張設定タイプであることを示すために、「拡張設定」と入力されています。

評価順の定義

拡張設定ワークシートの「評価順」セクションでは、ディメンションの評価順を定義します。ディメンションは、「ディメンション」という見出しの最初の列にリストされます。後続列にはキューブがリストされます。ディメンションの評価順はキューブごとに変えることができます。


拡張設定ワークシートの「評価順」セクション。列Aの見出しは「ディメンション」です。後続列はアプリケーションのキューブ名です。この図のアプリケーションでは、列Bは「Plan1」、列Cは「PBCS」になっています。

パフォーマンス設定の定義

Planningアプリケーションのみが対象です。

拡張設定ワークシートの「パフォーマンス設定」セクションでは、各キューブの各ディメンションのディメンション・ストレージ・プロパティを定義します。有効な値は「密」または「疎」です。各キューブには少なくとも1つの密なディメンションが必要です。ディメンションは、「ディメンション」という見出しの最初の列にリストされます。後続列にはキューブがリストされます。各ディメンションの疎または密の値はキューブごとに変えることができます。


拡張設定ワークシートの「パフォーマンス設定」セクション。「パフォーマンス設定」の列Aの見出しは「ディメンション」であり、この下にディメンションがリストされます。「キューブ」という見出しの下の列B以降の後続列にはキューブがリストされます。各ディメンションとキューブの交差部には、ディメンション・ストレージ・プロパティの設定(「疎」または「密」)が表示されます。

ディメンション設定の定義

拡張設定ワークシートの「ディメンション設定」セクションでは、ディメンション・プロパティを定義します。ディメンションは、「ディメンション」という見出しの最初の列にリストされます。後続列にはディメンション・プロパティがリストされます。ディメンション・プロパティのリストは、表E-5を参照してください

表E-5 拡張設定ワークシートの「ディメンション設定」セクションで使用されているディメンション・プロパティ

ディメンション・プロパティ 説明または有効な値

説明

オプションの説明テキスト

別名表

オプションの別名表

階層タイプ

  • 動的

  • 保管

2パス計算

はい | いいえ

セキュリティの適用

はい | いいえ

データ・ストレージ

  • 保管

  • 動的計算および保管

  • 動的計算

  • 共有しない

  • ラベルのみ

  • 共有

表示オプション

「メンバー選択」ダイアログ・ボックスのアプリケーションのデフォルト表示オプションを設定します。メンバーまたは別名を表示するには、「メンバー名」または「別名」を選択します。「メンバー名:別名」では、左側にメンバーが表示され、右側に別名が表示されます。「別名:メンバー名」では、左側に別名が表示され、右側にメンバーが表示されます。

  • メンバー名

  • 別名

  • メンバー名:別名

  • 別名:メンバー名

「ディメンション設定」セクションに情報を追加する際には、図E-10も参考にしてください。

図E-10 拡張設定ワークシートの「ディメンション設定」セクション


拡張設定ワークシートの「ディメンション設定」セクション。「ディメンション設定」の最初の列の見出しは「プロパティ」です。ディメンションは「プロパティ」の下にリストされます。列B以降の後続列の見出しは、「説明」、「別名表」、「階層タイプ」、「2パス計算」、「セキュリティの適用」、「データ・ストレージ」および「表示オプション」です。ディメンションごとに、デフォルト以外のデータがそれぞれ該当するプロパティ交差部に入力されています。たとえば、期間ディメンションの「階層タイプ」プロパティは「動的」です。

密度設定の定義

Planningモジュール・アプリケーションのみが対象です。

拡張設定ワークシートの「密度」セクションでは、各キューブの各ディメンションのディメンション・ストレージ・プロパティを定義します。各キューブには少なくとも1つの密なディメンションが必要です。ディメンションは、「ディメンション」という見出しの最初の列にリストされます。後続列にはキューブがリストされます。各ディメンションの疎または密の値はキューブごとに変えることができます。


拡張設定ワークシートの「密度」セクション。「密度」の列Aの見出しは「ディメンション」であり、この下にディメンションがリストされます。「キューブ」という見出しの下の列B以降の後続列にはキューブがリストされます。各ディメンションとキューブの交差部には、ディメンション・ストレージ・プロパティの設定(「疎」または「密」)が表示されます。

キューブへのディメンションの割当て

拡張設定ワークシートのディメンション有効セクションでは、キューブにディメンションを割り当てます。ディメンションは、「ディメンション」という見出しの最初の列にリストされます。後続列にはキューブがリストされます。

各ディメンションとキューブの交差部では:

  • キューブにディメンションを追加するには、「はい」と入力します。

  • キューブからディメンションを除外するには、「いいえ」と入力するか、セルを空白のままにします。


拡張設定ワークシートのディメンション有効セクション。ディメンション有効の列Aの見出しは「ディメンション」であり、この下にディメンションがリストされます。「キューブ」という見出しの下の列B以降の後続列にはキューブがリストされます。特定のキューブに必要なディメンションごとに「はい」と入力します。特定の交差部のセルを空白のままにすると、その交差部のキューブにはディメンションは追加されません。