セキュリティの定義

アプリケーション・テンプレート・ワークブックで、Visionアプリケーションのテンプレートに含まれているセキュリティ定義ワークシートをガイドラインとして使用して、ユーザー権限用のワークシートを追加します。

アプリケーション・テンプレート・ワークブックでユーザー権限ワークシートを設定する際には、次のワークフローに従います。

  1. ワークシート名の定義

  2. ワークシート・タイプの定義

  3. セキュリティ・プロパティの定義

ワークシート名の定義

Excelのワークシート・タブでワークシート名を定義します。ユーザー権限を定義するセキュリティ・ワークシートに「Security」という名前を付けます。例:

作業中のExcelアプリケーション・テンプレートのワークシート・タブに、ユーザー権限シートの命名規則「Security」が表示されています。

ワークシート・タイプの定義

データ・ワークシートのセルA1に「セキュリティ」と入力し、このシートのデータをキューブにロードすることを示します。図E-8では、このワークシートにアプリケーションに対するすべてのユーザー・アクセス権限がリストされることを示すために、セルA1に「セキュリティ」と入力されています。

図E-8 アプリケーション・テンプレートのセキュリティ・ワークシートに表示されたワークシート・タイプ


Excelアプリケーション・テンプレートのワークシートの一部。セルA1には、これがセキュリティ・タイプのシートであることを示すために、「セキュリティ」と入力されています。行3では、セルA3に「名前」というラベル、セルB3に「オブジェクト名」というラベル、セルC3に「アクセス・モード」というラベル、セルD3に「フラグ」というラベル、セルE3に「オブジェクト・タイプ」というラベルがそれぞれ入力されています。

セキュリティ・プロパティの定義

セキュリティ・プロパティには、ユーザー名とその他のユーザー・アクセス情報が含まれます。

表E-4に、サポートされているセキュリティ・プロパティを示します。

表E-4 セキュリティ・プロパティ

プロパティ名 説明

名前

ユーザーまたはグループの名前

オブジェクト名

アーティファクト名

アクセス・モード

付与されている権限。デフォルトはNONEです。有効な値:

  • READ

  • WRITE

  • READWRITE

  • LAUNCH (オブジェクト・タイプがルールの場合に有効)

  • NOLAUNCH (オブジェクト・タイプがルールの場合に有効)

  • NONE: デフォルト

フラグ

アクセスの適用時に使用されるメンバー関数デフォルトはMEMBERです。有効な値:

  • MEMBER: デフォルト

  • CHILDREN

  • @ICHILDREN

  • @DESCENDANTS

  • @IDESCENDANTS

オブジェクト・タイプ

アーティファクトのオブジェクト・タイプ。デフォルトはSL_DIMENSION (ディメンション/メンバー)です。有効な値:

  • SL_FORM - フォーム

  • SL_COMPOSITE - 複合フォーム、インフォレットまたはダッシュボード

  • SL_TASKLIST - タスク・リスト

  • SL_CALCRULE - ルール

  • SL_FORMFOLDER - フォーム・フォルダ

  • SL_CALCFOLDER - ルール・フォルダ

  • SL_DIMENSION - ディメンション/メンバー: デフォルト

  • SL_CALCTEMPLATE - テンプレート

  • SL_REPORT - 管理レポート

  • SL_REPORTSSHOT - 管理レポートのスナップショット