アプリケーションの定義

アプリケーション・テンプレート・ワークブックで、定義ワークシートを使用してアプリケーションおよびキューブを定義します。テンプレートzipファイルに含まれているアプリケーション定義ワークシートを開始点として使用して、含まれているワークシートを要件に合うように編集できます。また、サンプル・アプリケーションのテンプレート・ファイルは、標準アプリケーションのガイドラインとして使用したり、調整してPlanningモジュール・アプリケーションまたはフリーフォーム・アプリケーションを作成することもできます。

アプリケーション・テンプレート・ワークブックでデータ・ワークシートを設定する際には、次のワークフローに従います。

  1. ワークシート名の定義

  2. ワークシート・タイプの定義

  3. アプリケーション・プロパティの定義

  4. キューブの定義

ワークシート名の定義

ワークシート名はExcelのワークシート・タブに表示されます。ワークブックの最初のタブはアプリケーション定義ワークシート用です。アプリケーション定義ワークシートに「Definition」という名前を付けます。例:

作業中のExcelアプリケーション・テンプレートのワークシート・タブに、アプリケーション定義シートの命名規則「Definition」が表示されています。

ワークシート・タイプの定義

アプリケーション・ワークシートのセルA1にワークシート・タイプとしてアプリケーション定義と入力します。図E-1では、セルA1にアプリケーション定義というワークシート・タイプが入力されています。

図E-1 アプリケーション定義ワークシートに表示されたワークシート・タイプとアプリケーション・プロパティ


標準PlanningアプリケーションのExcelアプリケーション・テンプレートのワークシートの一部。セルA1には、シートのタイプとしてアプリケーション定義と入力されています。それに加えて、「アプリケーション名」、「説明」、「アプリケーション・タイプ」、「プランニング頻度」、「開始年」、「終了年」、「会計年の最初の月」、「週次配分」、「ローリング予測」、「ローリング予測期間」、「主要通貨」、「複数通貨」、「複数通貨タイプ」、「サンドボックス」および「タスク・フロー・タイプ」の各アプリケーション・プロパティが示されています。

アプリケーション・プロパティの定義

アプリケーション・プロパティは、アプリケーションを作成するために必要な基本情報です。一般に、必須プロパティは「アプリケーション名」、「アプリケーションの説明」および「アプリケーション・タイプ」のみです。その他のプロパティについては、指定しなければ、アプリケーションの作成時にデフォルト値が入力されます。

注:

フリーフォーム・アプリケーションは、ワークブックのディメンション、属性ディメンション、セキュリティ(アクセス権限)または代替変数を使用せずに、アプリケーション・プロパティのみで作成できます。

表E-1に、サポートされているプロパティ、デフォルト値および有効な値を示します。

表E-1 アプリケーション・プロパティ

プロパティ 必須 値のタイプ デフォルト値 有効な値 コメント

アプリケーション名

はい

テキスト

   

Planningアプリケーションの名前

説明

はい

テキスト

   

アプリケーションの説明

アプリケーション・タイプ

はい

テキスト

標準

標準: 最初は2つのキューブで構成され、必要に応じて後で追加できる拡張アプリケーション

Enterprise: 別称EPBCS拡張

フリーフォーム: フリーフォーム・アプリケーション

Webインタフェース上の選択肢と類似

プランニング頻度

いいえ

テキスト

月次

月次

週次

四半期ごと

カスタム

 

週次配分

いいえ

テキスト

445

均等

445

454

544

「プランニング頻度」が「月次」の場合にのみ該当

年間の期間

いいえ

数値

13

 

「プランニング頻度」が「カスタム」の場合のみ

接頭辞

いいえ

テキスト

TP

 

「プランニング頻度」が「カスタム」の場合のみ

開始年

いいえ

数値

2010

 

4桁の年

終了年

いいえ

数値

2019

 

4桁の年

(開始年 + 年数 + 1)として計算

会計年度の最初の月

いいえ

テキスト

1月

1-12月

「プランニング頻度」が「月次」の場合のみ

最初の会計年開始日

いいえ

日付

   

「プランニング頻度」が「四半期ごと」または「カスタム」の場合のみ

ローリング予測

いいえ

ブール

はい

True | False

はい | いいえ

月次カレンダの場合のみ

ローリング予測期間

いいえ

数値

6

1-36

「ローリング予測」が「True」の場合のみ

主要通貨

いいえ

テキスト

USD

サポートされているすべての通貨コード

 

複数通貨

いいえ

ブール

はい

True | False

はい | いいえ

 

複数通貨タイプ

いいえ

テキスト

標準

標準

簡易

標準: 「標準」または「簡易」のいずれかを選択可能。デフォルトは「簡易」

Enterprise: デフォルトのタイプは「簡易」

サンドボックス

別称サンドボックス有効

いいえ

ブール

はい

True | False

はい | いいえ

 

タスク・フロー・タイプ

いいえ

テキスト

EPM Task Manager

EPM Task Manager

タスク・リスト

エントリが見つからない、または正しく型が設定されていない場合は、デフォルトでEPM Task Managerになります。

ノート: このオプションは、FreeFormアプリケーションには適用されません。

キューブの定義

アプリケーション・ワークシートでは、アプリケーション・プロパティの定義に使用するシートと同じシートにすべてのキューブがリストされます。

アプリケーション・ワークシートでキューブを定義するには、アプリケーション定義セクションの後に「キューブ」というラベルの行を追加します。たとえば、表E-2では、「キューブ」という行がワークシートの行18に追加されています。

次の行で、列Aに「名前」というラベルを追加し、列Bに「タイプ」というラベルを追加します。

図E-2 アプリケーション定義ワークシートのキューブ定義セクション

アプリケーション・ワークシートのキューブ定義セクション。アプリケーション・プロパティ・セクションに続く次の行のテキストは「キューブ」です。次の行の列Aは「名前」、列Bは「タイプ」です。後続行の列Aにはキューブをリストします。列Bにはキューブ・タイプをリストします。有効な値は「ASO」および「BSO」です。「タイプ」を空白のままにした場合は、「ASO」が使用されます。

表E-2に、キューブ定義に関連するプロパティを示します。キューブ名のみが必須です。「タイプ」列では、「BSO」または「ASO」を使用します。「タイプ」を空白のままにした場合は、「BSO」がデフォルトで使用されることに留意してください。

すべてのアプリケーション・タイプ、PlanningPlanningモジュールおよびフリーフォームで、複数キューブおよびBSOキューブとASOキューブの任意の組合せをサポートしています。

表E-2 キューブ・プロパティ

ヘッダー名 必須 コメント

名前

はい

キューブの名前

タイプ

BSO

ASO

「BSO」がデフォルトです。セルを空白のままにした場合は、「BSO」が使用されます