承認ユニットの状態

各承認ユニットには、確認プロセス内での場所に応じてステータスが割り当てられます。

承認ユニットは、次のいずれかのステータスになります。

  • 未開始: すべての承認ユニットの初期状態。管理者は、「開始」アクションを使用して確認プロセスを開始します。これによって、承認ユニットの状態は「初回パス」に変更されるか(フリーフォーム・テンプレートの場合)、「レビュー中」に変更されて、移動パスの最初に位置付けられるか(ボトムアップ・テンプレートの場合)、「レビュー中」に変更されて、移動パスの最後に位置付けられます(配分テンプレートの場合)。

    注:

    移動パスの最初と最後とは、状態ではなく、承認ユニットを所有する場所とユーザーを指します。

  • 最初のパス: 予算策定プロセス用に選択された承認ユニットの最初の状態です。「初回パス」では承認ユニットに所有者はありません。「最初のパス」の状態では、書込み権限を持つユーザーはデータを入力し、承認ユニットを上位へ移動できます。この状態の間、管理者は承認ユニットからメンバーを除外できます。

    承認ユニットの確認準備を終えた後で、いくつかのアクションから1つを選択し、承認ユニットのステータスを変更して所有権を渡します。承認ユニットの所有者に選ばれた場合に電子メールで通知を受信できるようにするには、通知用電子メールの設定および承認オプションの設定を参照してください。

    注:

    承認にフリーフォーム・テンプレートを使用している場合、ユーザーは次の所有者を割り当てる必要があります。

  • レビュー中: これは、「上位へ移動」または「送信」アクションが取られた後の状態であり、誰かが承認ユニットの確認作業を行っていることを示します。「レビュー中」の承認ユニットでは、現在の所有者または管理者のみがデータを変更できます。「レビュー中」の承認ユニットは、最終的に承認されるまで連続した上位に移動、送信、サインオフまたは拒否されます。

  • 凍結済: 子孫承認ユニット内のすべての関連データがロックされます(読取り専用)。承認ユニットを凍結した所有者、またはそのユーザーより上位の所有者は、「凍結解除」を選択してこのアクションを解除できます。

  • 配分済: 複数のユーザーが予算を確認中です。確認者は権限でフィルタ処理され、配分アクション(「配分」「子の配分」または「所有者の配分」)の対象として指定されている確認者が、選択されます。

  • 未サインオフ: 所有者または管理者が「却下」を選択した場合の状態です。未サインオフの承認ユニットでは、現在の所有者または管理者のみがデータの変更またはなんらかのアクションを取ることができます。

  • 承認済: 「承認」が選択された場合の状態です。移動パスの最後のユーザー(承認ユニットの所有者)は、所有者または確認者であるかどうかにかかわらず、所有者になります。所有者は、承認ユニットを定義するメンバーの組合せへの書込み権限を持つ場合、データを編集でき、「承認」アクションを実行できます。移動パスの最後のユーザーである確認者は、承認ユニットのデータを編集できませんが、「承認」アクションを実行できます。すべての承認ユニットが承認されると、予算策定サイクルが完了します。

ノート:

  • 読取り権限のあるユーザーは、「未開始」の状態を除くすべての状態で、データの表示、承認状態の表示、履歴の表示および注釈の読取りと追加を行うことができます。

  • 承認ユニットでは承認の状態がスキップされることがあります。

  • 親承認ユニットを使用すると、確認のプロセスを概要レベルで管理できます。

  • 承認ユニットの所有者および確認者は、個人にすることもグループにすることもできます。Planningの管理グループ・ベースの承認についてを参照してください。

注:

承認ユニットのステータスを変更する際に使用可能なアクションは、選択される承認テンプレートにより異なります。たとえば、配分テンプレートを使用する場合、ユーザーは「送信」を使用して所有権を移動パス内の次のユーザーに渡すことができます。これに対して、ボトムアップ・テンプレートを使用する場合は、「送信」は使用できません。かわりに、ユーザーは「上位へ移動」を選択して、所有権を移動パス内の次のユーザーに渡します。「凍結」および「凍結解除」のアクションはボトムアップ・テンプレートおよび配分テンプレートに対してのみ使用可能になります。