シミュレーションでは自動what-if分析を戦略モデリングのモデルに対して実行し、これによって意思決定を最適化できます。
シミュレーションでは使用可能な値の範囲を不確定な入力値に割り当てて、その不確実性が関連勘定科目にどのように影響するかを分析します。次を行えます:
たとえば、シミュレーションを使用して販売部門の拡大シナリオを評価できます。次年度の総売上高の予測および目標達成の尤度の識別の一環として、小売店をさらに増やす拡張シナリオの収益性を調査できます。シミュレーションなしの場合、単位ボリュームやサービス収益、メンテナンス収益といった不確実入力勘定科目について、一度に1つのセルに最も有力な推定を入力してそれが総売上収益にもたらす影響を評価するという簡単で誤りも多いwhat-if分析を実行できるにすぎません。これらの入力勘定科目について仮定の範囲を使用してシミュレーションを実行することで、入力仮定から作成されたランダム・シナリオを使用してモデルが何百回も計算されます。シミュレーション結果には、予測売上の範囲とその尤度が表示されます。
戦略モデリングではモンテ・カルロ・シミュレーションを使用して、定義する仮定の値の範囲をランダムに生成します。モンテ・カルロ・シミュレーションの詳細は、モンテ・カルロ・シミュレーションとシミュレーションの精度についてを参照してください。
シミュレーションの定義および実行のステップの概要:
「勘定科目ビュー」で、「アクション」メニューから「シミュレーション」をクリックします。
モデラー権限があるユーザーがシミュレーションを実行できます。
注:
入力仮定から作成されたランダム・シナリオを使用してモデルが何百回も計算されます。
シミュレーションが試行されるたびに、仮定内の値および予測セルが再計算されます。
現在の勘定科目ビュー内の仮定と予測のみでなく、モデル内の仮定と予測がシミュレーションされます。
サーバーで一度に実行できるのは1つのシミュレーションのみです。
シミュレーション・チャートには、生じうる結果の範囲とその尤度が表示されます。
シミュレーション結果は、モデルが開いていてかつセッションが失効していないかぎり表示できます。
シミュレーションは特定のシナリオにではなくモデルに関連付けられています。
情報ボックスが追加され、メトリックの達成の信頼度が表示されます。
たとえば、ターゲット値を追加するには、「ターゲット値」をクリックしてから「ストレッチ・ターゲット」などのラベルとターゲット値を入力します。情報ボックスは、ターゲット値を達成する信頼度を示すように更新されます。予測チャートはターゲット値を示す縦線を表示するように更新され、ターゲット値を達成または超過した値を強調するように網掛け表示されます。
メトリックのパラメータの調整、情報ボックスのラベルの変更、または情報ボックスの表示の順序の変更を行うには、情報ボックスの「メトリック・アイテム・メニュー」をクリックします。
以前に定義したシミュレーションについて後から作業することもできます。モデルを保存またはチェック・インすると予測および仮定は保存されますが、シミュレーション結果は保存されていない点に注意してください。シミュレーション・オブジェクトの操作を参照してください。
ビデオ
目的 | 視聴するビデオ |
---|---|
戦略モデリングでのシミュレーションの使用について学習します。 |