「デザイナ」画面でのカスタム計算ルールの作成

配賦ルールにより、配賦されたデータのフロー方法やドライバによる配賦額の決定方法が決まります。

「デザイナ」画面での配賦ルールの作成には、配賦ルールの作成方法が説明されています。

この項では、式によって定義されたカスタム計算ルールを作成する方法について説明します。配賦ルールとは異なり、カスタム計算ルールには、ドライバと会計オフセットを定義するオプションが含まれるソースと宛先の定義はありません。かわりに、カスタム計算ルールでは、データベースの特定のリージョンで実行し、結果が特定のメンバーに転記される計算を定義できます。カスタム計算ルールは、主に既存のデータを調整して、シナリオを作成したり、他の配賦ルールで使用するカスタム・ドライバ値を作成したり、レポート作成要件に合せたりするために使用されます。他の用途として、カスタム範囲からのデータのクリア、データ・セットの開発、データの匿名化、複雑な標準レートの適用などがあります。

カスタム計算ルールには次のコンポーネントがあり、「配賦ルールの作成」画面のページに対応しています。

  • 定義 — ルール名、ルール番号、テキスト説明およびルールレベルのオプション(このトピックの後半で説明)

  • ターゲット — ルールが影響するデータベースのターゲット範囲

    「ターゲット」に含まれる「式」 — 計算結果が書き込まれるメンバーおよび計算の数式

配賦ルールと同様に、カスタム計算ルールは、ルール・セットに属し、シーケンス番号を持ち、コンテキストを継承し、「使用可能」設定によりアクティブ化と非アクティブ化を切り替えられます。ルール・セット実行オプション(直列、並列および反復)も同じです。カスタム計算ルールは配賦ルールと同じ方法でコピーおよび削除できます(「デザイナ」画面での既存のルールの管理)。

アプリケーションの1つのPOVのカスタム計算ルールを定義するには:

  1. デザイナ機能についてで説明されているとおりに「デザイナ」画面を表示します。
  2. 「ウォーターフォール設定」ページが表示されていることを確認します。
  3. 「ウォーターフォール設定」ページで、有効なPOVの年と期間を入力して「リフレッシュ」ボタン(「リフレッシュ」)をクリックします。
  4. 新しいルールの行内をクリックして、新しいルールを含めるルール・セットを選択します。
  5. 「作成」ボタン(作成)をクリックして、「カスタム・ルール」を選択します。
    「カスタム・ルールの作成」画面の「定義」ページが開きます。

    注:

    次の図は、Utilities Expense Adjustmentというタイトルの新しいカスタム・ルールに対して入力された画面を示しています。

    図A-9 「カスタム・ルールの作成」画面の「定義」ページ


    次のステップの説明に従って、ルール名、説明およびその他の情報を入力します。
  6. ルールの名前を入力します。
  7. オプション: 「説明」ボックスに、ルール・セットの説明を入力します。
    この例では、ルールにより公共料金が15%増加します。
  8. ルール・セット内のルールが実行される順序を決定する「シーケンス」番号を入力します。

    同じシーケンス番号を含むルールは、ルール・セットに対して並列計算が有効になっており、コンピュータ・ハードウェアで並列計算がサポートされている場合は同時に実行されます。

  9. オプション: 「使用可能」を選択して、計算が実行されるときにルールがアクティブになることを指定します。
  10. 「ルール・セット・コンテキストの使用」が選択されている場合は、ルール・セット・コンテキストが現在のルールに適用されることを示します(定義されている場合)。

    グローバル・コンテキストがルール・セットに対して有効になっている場合は、それも適用されます。

  11. ルール・セット定義が完了したら、「保存」をクリックします。

ヒント:

次のステップでは、ルールの計算ターゲットを定義します(カスタム計算ルールのターゲットの定義)。

ルールを編集、削除するには、「デザイナ」画面での既存のルールの管理を参照してください。