会計と運用両方のデータ管理の効率を向上させながら、元帳の複雑さを払拭することができます。
法定データはそれが属する一般会計に残し、純粋な運用データをProfitability and Cost Managementに移動します
Profitability and Cost Managementアプリケーションに構造やデータを追加する方法はいくつかあります(Profitabilityアプリケーション・コンソールでのアプリケーションの作成、インポートおよびエクスポート)。詳細は、次の各項を参照してください。
アプリケーション・シェルを作成します。次に、ディメンション定義を含む、特別なフォーマットを持つフラット・ファイルをインポートします(フラット・ファイルからのディメンションを含むアプリケーションの作成を参照)。
テンプレート・ファイルを使用して、以前にエクスポートしたアプリケーションを追加します。テンプレート・ファイルには、既存のProfitability and Cost Managementアプリケーションからテンプレートをエクスポートすることによって作成されたディメンション、メタデータなどのアーティファクトが含まれます(テンプレート・ファイルのインポートによるアプリケーションの構築を参照)。
一般会計データと運用データをシステムに追加したら、Profitability and Cost Managementのルール・デザイナのシンプルなインタフェースを使用して、資金調達ソースと宛先の間で資金を配分します。
図C-1 「ルール定義」領域
それぞれのタブを使用して、ルールを定義します。
「説明」には、ルール名、オプションの説明、シーケンス番号、およびルールをいつどのように実行するかを決定するその他の情報を入力します。
「ソース」では、配賦する資金を提供するディメンション・メンバーを選択します。配賦する金額やパーセンテージを指定することや、計算セグメンテーション方法を選択することも可能です。
「宛先」では、次の資金を受け取るディメンション・メンバーを決定します。
「ドライバ基準」には、資金を均等に配賦するか、指定したディメンション・メンバーに式を使用して配賦するかを指定します。
「オフセット」では、配賦ソースの減少に対応する残高の増加を保持する別の場所をサポートします。
新しいルールのデフォルト・メンバーを設定するには、「ルール・コンテキスト」を使用します。
詳細は、『Oracle Profitability and Cost Management Cloudの管理』の「Oracle Profitability and Cost Management Cloudのルールの操作」を参照してください。
ルール・セット(必要な順序でまとめて実行されるルールの論理グループ)を作成すると、配賦プロセスをさらに改良できます。また、新しいルールの基礎を形成するデフォルトである、コンテキストも定義できます。
アプリケーションをデプロイしてデータを計算したら、「ルール・バランシング」画面を使用して、システム内の配賦フローを視覚的に追跡できます。ライブ・リンクにより、Oracle Smart View for Officeが開かれ、追加の検索やさらなる分析を実行できます。
図C-2 データが表示された「ルール・バランシング」画面
配賦トレースでは、アプリケーションの部分同士の関係がグラフィカルに表示されます。
図C-3 ノードを含む「配賦のトレース」領域(後方トレース)
ルール・バランシングと配賦トレースを組み合せて使用すると、アプリケーション・ロジックの検証に役立ちます。