連結ディメンション

連結ディメンションによって、連結プロセスの様々なステージを実行するために使用される詳細についてレポートできます。これには、連結されたメンバーの調整方法を連結プロセス中に記録するための中間結果が保管されます。これにより、連結プロセス中にデータに適用されるトランザクションの監査証跡が提供されます。

連結ディメンションには、財務情報に対する追加レイヤーがあり、入力値、調整およびコントリビューションの情報の詳細を表示できます。これには、入力値やエンティティのデータに関連する調整などのエンティティ・データが含まれます。従属エンティティの値は、連結時に親にロールアップするため、比率の詳細や消去の詳細などの連結の詳細を保管できます。比率の詳細には、連結ルールの実行結果である残高が含まれています。また、基本値に対する連結比率の結果も反映されます。消去の詳細には、消去ルールに基づいて連結時に取得された消去残高が含まれています。

連結ディメンションには、次のメンバーが含まれます。

  • エンティティ入力 - 基本および親エンティティに対するすべてのユーザー入力に使用されるメンバー。基本エンティティの場合、このメンバーは、入力データと、連結関連以外のビジネス・ロジック(メンバー式や配賦など)を表します。親エンティティの場合、その子エンティティのコントリビューション合計メンバーの合計が、親エンティティのエンティティ入力になります。
  • エンティティ合計 - エンティティ入力とエンティティ連結の動的集約。この値は、比率の開始ポイントです。
  • 比率 - 指定したエンティティについて、このメンバーは、その親にコントリビューションしたパーセンテージをエンティティ合計に適用した後に取得された値を保管します。連結比率(PCON)は、親に連結されるエンティティの値の比率で、換算済金額に適用されます。
  • 消去 - 会社間消去の値を保管します。これは、最初の共通の親での比率金額の消去です。
  • コントリビューション - 特定の親エンティティに対する単一の子エンティティの連結結果で、その子のコントリビューションの合計を保管します。このメンバーは親エンティティにのみ適用されます。これには、親/子エンティティの比率データ、消去データおよびコントリビューション調整が含まれます。
  • エンティティ連結 - このメンバーは動的に計算されたメンバーで、親エンティティにのみ適用されます。このメンバーの金額は、その子エンティティそれぞれのコントリビューションの合計を表します。これは、連結プロセスの結果としてシステムにより計算された金額です。

注:

このディメンションを対象にメンバーを追加または削除することはできません。

連結ディメンション

連結ディメンションを定義するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」「ディメンション」タブの順に選択します。
  2. 「連結」をクリックし、プロパティを設定します。
    連結ディメンションのプロパティを設定します。
  3. オプション: アプリケーションに適したオプション・プロパティを選択します。
    • ディメンションの「説明」を入力します。
    • 使用可能な場合は、別名表を選択します。
    • ディメンションの「別名」を入力します。
    • 「2パス計算」を選択します。
    • 「セキュリティの適用」を選択します。
  4. ディメンションに適用するデータ・ストレージのタイプを選択します。
    • ラベルのみ
    • 共有しない
    • 動的計算
    • 動的計算および保管
    • 保管
  5. 「表示オプション」で、レポートにメンバー名を表示するか、別名を表示するかを選択します。
  6. 使用可能な場合は、「階層タイプ」を選択します。
  7. 「キューブ」で、使用するキューブを選択します。連結「レート」または「CbCR」を有効にできます。
  8. 「カスタム属性」「作成」をクリックし、新規カスタム属性を追加します。属性の名前を入力し、データ型を選択します。
  9. 「完了」をクリックします。