エンティティ・ディメンション

エンティティ・ディメンションは、エンティティ階層を保管し、管理構造および法的な報告構造などの会社の組織構造を表します。エンティティは、部門、子会社、工場、地域、国、法的部門、事業部門、部署、その他の組織単位などを表すことができます。任意の数のエンティティを定義できます。エンティティには、「会社間」というフラグを付けることができます

注:

エンティティ・メンバー名は76文字を超過したり、カンマを使用することはできません。

エンティティ・ディメンションは、システムの連結ディメンションです。エンティティ・ディメンションの階層は、データの様々な連結ビューを示します。組織に存在する各メンバー・コンポーネント間のすべての関係は保管されてこのディメンションで管理されます。


エンティティ・ディメンション

組織のエンティティは基本エンティティ、従属エンティティまたは親エンティティに分類できます。

  • 基本エンティティは、組織構造の下部に存在し、他のエンティティを所有しません。すべての基本エンティティには法定住所が必要で、基本通貨を割り当てる必要があります。法定住所は、管轄ディメンションが移入されて更新されると、属性として使用可能になります。
  • 従属エンティティは、組織内の他のエンティティによって所有されます。
  • 共有エンティティのは、異なる通貨を持つことができます。親エンティティは、それに直接従属する1つ以上の従属エンティティを含みます。

エンティティ構造は、「FCCS_Total Geography」(代替階層)の一部にすることができます。エンティティ・ディメンションでの代替階層の作成を参照してください。

カスタム属性の「地域控除」の場合、この設定で、地域税費用が控除可能かどうか、または地域税利益が国の引当金で課税対象かどうかを指定します。エンティティに「RDeduct」が含まれ、2つの有効な地域が存在する場合、国の引当金で控除可能な金額は、2つのアクティブな地域における地域の当期引当金の合計です。

エンティティ・ディメンションを定義するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」「ディメンション」タブの順に選択します。
  2. 「エンティティ」をクリックし、プロパティを設定します。
    エンティティ・ディメンションのプロパティを選択します。
  3. 「ディメンション・プロパティの編集」アイコン「ディメンション・プロパティの編集」アイコンを選択します。
  4. オプション: アプリケーションに適したオプション・プロパティを選択します。
    • ディメンションの「説明」を入力します。
    • 使用可能な場合は、別名表を選択します。
    • ディメンションの「別名」を入力します。
    • 「2パス計算」を選択します。
    • 「セキュリティの適用」を選択します。
  5. ディメンションに適用するデータ・ストレージのタイプを選択します。
    • ラベルのみ
    • 共有しない
    • 動的計算
    • 動的計算および保管
    • 保管

      注:

      新しいエンティティについては、データ・ストレージ・タイプを常に「共有しない」に設定する必要があります。
  6. 「表示オプション」で、レポートにメンバー名を表示するか、別名を表示するかを選択します。
  7. 使用可能な場合は、「階層タイプ」を選択します。
  8. 「キューブ」の下には、関連するキューブが自動的に選択されます。

    注:

    • 「CbCR」を有効にした場合にはCbCRキューブ

    • アプリケーションが複数通貨の場合にはレート・キューブ

    • アプリケーションが現在の未払税に対応している場合には構成キューブ

  9. 「カスタム属性」で、次のいずれかのタスクを実行します。
    • 「作成」をクリックし、新規カスタム属性を追加します。属性の名前を入力し、データ型を選択します。次のカスタム属性を選択できます。
      • 地域控除 - この設定で、地域税費用が控除可能かどうか、または地域税利益が国の引当金で課税対象かどうかを指定します。

        エンティティに「RDeduct」が含まれ、2つの有効な地域が存在する場合、国の引当金で控除可能な金額は、2つのアクティブな地域における地域の当期引当金の合計です。

        注:

        基本エンティティで「RDeduct」属性を設定しないでください。親で「RDeduct」が設定されると、既存の地域控除がすべてクリアされ、親で再計算されます。
      • 会社間エンティティ - エンティティ・メンバーの場合、メンバーが会社間の詳細を保存するかどうかを指定します。エンティティ・メンバーの会社間プロパティ(ICP_Entity_Yes)を設定すると、同じ名前のメンバーがICP_<Entity Name>という名前で会社間ディメンションに作成されます。新しいメンバーのデフォルト別名表の別名が、エンティティの別名として自動的に設定されます。別名が定義されていない場合、追加されたエンティティの名前が自動的に設定されます。

        エンティティ・ディメンションのレベル0のメンバーのICP_Entity_Yes属性を選択し、それらがICP_<entity name>の形式で会社間ディメンションに存在するようにします。

      • 法定住所 - この属性は、基本エンティティおよび親の税金計算が有効になっている親エンティティで設定されます。

        このエントリを使用して、エンティティの主事業所を識別し、エンティティに有効な管轄メンバーを識別します。たとえば、エンティティの法定住所が米国に設定されている場合は、そのエンティティのAllNationalの下で有効な管轄メンバーは米国です。米国には地域メンバーも存在するため、US_Regionsの下のすべてのメンバーは、エンティティの有効な管轄メンバーとなる可能性があります。

    • カスタム属性を選択し、「アクション」「編集」を選択して属性の名前を変更します。
    • カスタム属性を選択し、「アクション」「削除」を選択してカスタム属性を削除します。
  10. 「完了」をクリックします。
  11. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」「ディメンション」タブの順に選択します。「アクション」で、「データベースのリフレッシュ」を選択します。「計算ステータス」が「システム変更」に変わります。
  12. エンティティの通貨と親通貨が同じ場合でも、「レートの計算」を実行します。通貨換算の使用を参照してください。

    注意:

    親と新規エンティティの基本通貨が同じ場合で、レートの計算が不要と思われる場合でも、このステップはスキップしないでください。レートの計算ステップを実行せず、連結を実行すると、データはロールアップされません。後で戻ってレートの計算を実行することはできません。新規エンティティのステータスは影響を受けておらず、操作が正しく実行されないためです。
  13. 新規エンティティのデータをロードするか、入力します。データのインポートを参照してください。
  14. ホーム・ページで「データ・ステータス」「計算ステータス」の順に選択します。新規エンティティとその祖先の計算ステータスは、「影響」です。
  15. 新規エンティティとその祖先を連結します。