会社間ディメンション

会社間(ICP)ディメンションは、勘定科目に存在する会社間のすべての残高を表します。これは、会社間トランザクションのエンティティ・メンバーを保管するために使用されます。アプリケーションの作成時にこのオプションを有効にすると、システム・メンバーを含む会社間ディメンションが作成されます。

注:

アプリケーションの機能の構成時に会社間データを有効にしない場合、会社間ディメンションは作成されません。新規アプリケーションの作成を参照してください。

エンティティ・ディメンション・メンバーには、そのメンバーが会社間トランザクションに含まれるかどうかを指定する「会社間」と呼ばれるメンバー・プロパティがあります。このプロパティに「はい」を選択すると、会社間ディメンションに同じ名前のメンバーが生成されます。デフォルトでは、システムにより次の会社間メンバーが作成されます。

  • 会社間なし - このメンバーは、通貨レートなどの情報を保管するためにメンバー交差で使用されます。これは、名前を変更したり、編集することはできません。

  • 会社間エンティティ - このメンバーは、その下にすべてのICPエンティティが作成される親メンバーです。

  • 会社間合計 - このメンバーは、階層内の最上位メンバーです。

注:

手動で新規メンバーを追加したり、会社間メンバーを変更または削除することはできません。

すべての属性は、FCCS_Intercompany Topメンバーから読み取られます。このメンバーによって、企業は特定の会社間メンバーまたはFCCS_No_Intercompanyメンバーにロードする柔軟性を得られます。

属性値「会社間」(ICP)をICP_EntityLabelの形式でエンティティに追加すると、メンバーが作成されます。たとえば、属性値をエンティティLE101に追加すると、会社間メンバー"ICP_LE101"が作成されます。データベースのリフレッシュ後、メンバーが使用可能になります。

会社間トランザクションを作成する場合、各グループに少なくとも1つの会社間勘定科目および調整勘定科目が必要です。調整勘定科目は、消去の完了時に2つの会社間勘定科目の間の差分を保管する勘定科目です。調整勘定を設定するには、次のトピックを参照してください。

会社間トランザクション用にアプリケーションを設定するには、次のアクションを行う必要があります。

  • 勘定科目を定義する場合、会社間トランザクションを実行する勘定科目を指定し、会社間勘定科目ごとに調整勘定科目を指定します

  • エンティティを定義する場合、会社間トランザクションを実行するエンティティを指定します

アプリケーションが会社間勘定に対して有効化されており、会社間勘定データを含む場合、連結プロセスの一環として消去が発生します。会社間消去を参照してください。

会社間ディメンションを定義するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」「概要」「ディメンション」タブの順に選択します。
  2. 「会社間」をクリックします。必要に応じて、表にメンバーを追加できます。
    会社間ディメンション
  3. 「ディメンション・プロパティの編集」タブ「ディメンション・プロパティの編集」タブをクリックして、プロパティを設定します。
    会社間ディメンションのプロパティを選択します。
  4. オプション: アプリケーションに適したオプション・プロパティを選択します。
    • ディメンションの「説明」を入力します。
    • 使用可能な場合は、別名表を選択します。
    • ディメンションの「別名」を入力します。
    • 「2パス計算」を選択します。
    • 「セキュリティの適用」を選択します。
  5. ディメンションに適用するデータ・ストレージのタイプを選択します。
    • ラベルのみ
    • 共有しない
    • 動的計算
    • 動的計算および保管
    • 保管
  6. 「表示オプション」で、レポートにどのように名前を表示するかを選択します。
    • メンバー名
    • 別名
    • メンバー名:別名
    • 別名:メンバー名
  7. 使用可能な場合は、「階層タイプ」を選択します。
  8. 「キューブ」で、使用するキューブを選択します。1つ以上のキューブを有効にできます。
    • 連結
    • レート
    • CbCR
  9. 「カスタム属性」「作成」をクリックし、新規カスタム属性を追加します。属性の名前を入力し、データ型を選択します。
  10. 「完了」をクリックします。
  11. 「リフレッシュ」をクリックします。新しいメンバーが使用可能になります。