出資比率の変更の処理

Tax Reportingでは、加重出資比率計算を使用して、時間の経過に伴う変更に基づいて出資比率が処理されます。Tax ReportingはYTDであるため、ブレンドされた出資比率を使用して出資比率の変更が処理されます。

デフォルトでは、加重出資比率を計算するための勘定科目はTRCS_NIBTAdjustedです。オプションで、勘定科目メンバーを変更できます。勘定科目プロパティの定義を参照してください。

加重出資比率勘定科目

加重出資比率勘定科目については、増減メンバー、データ・ソース・メンバーおよび連結メンバーが固定されており、変更することはできません。

  • データ・ソース: "TRCS_PreTax"
  • 増減: "TRCS_CurrentTaxBYTotal"
  • 連結: "FCCS_Entity Total"

加重出資比率勘定科目を設定するには:

  1. ホーム・ページから、「ナビゲータ」「ナビゲータ」アイコンを開きます。
  2. 「作成および管理」「ディメンション」を選択します。
  3. オプション: 使用する勘定科目を選択します。勘定科目を選択しない場合、TRCS_NIBTAdjustedが使用されます。
    勘定科目ディメンションを選択

加重計算では、次の2つの出力が表示されます:

  • TRCS_Percent Current Consol Weighted (WeightedPCON)

  • TRCS_Percent Current Ownership Weighted (WeightedPOWN)

これらの出力は、管轄および複数GAAPごとに生成されます。管轄および複数GAAPに応じて、異なる加重を生成できます。

シナリオ頻度属性

加重出資比率は、シナリオ・ディメンションのシナリオ頻度タイプ属性に基づいて計算されます。前の期間がない場合、有効なweightedPOwnは#MISSINGであり、データはロールアップされません

表20-5 前の期間

現在の期間 月次 四半期ごと 半年ごと 年次

P1

P12 (前の年)

無効

無効

無効

P2

P1

無効

無効

無効

P3

P2

P12 (前の年)

無効

無効

P4

P3

無効

無効

無効

P5

P4

無効

無効

無効

P6

P5

P3

P12 (前の年)

無効

P7

P6

無効

無効

無効

P8

P7

無効

無効

無効

P9

P8

P6

無効

無効

P10

P9

無効

無効

無効

P11

P10

無効

無効

無効

P12

P11

P9

P6

P12 (前の年)

P13

P12 (現在の年)

P12 (現在の年)

P12 (現在の年)

P12 (現在の年)

P14

P12 (現在の年)

P12 (現在の年)

P12 (現在の年)

P12 (現在の年)

P13およびP14 (P13およびP14の定期的な通貨換算)

P11

P9

P6

P12 (前の年)

シナリオ頻度タイプ属性を設定するには:

  1. ホーム・ページから、「ナビゲータ」「ナビゲータ」アイコンを開きます。
  2. 「作成および管理」「ディメンション」を選択します。
  3. オプション: 「ディメンション」で、頻度タイプを設定する「シナリオ」を選択します。
  4. 「編集」「編集」アイコンをクリックし、「属性値」タブを選択します。
  5. 「使用可能な属性値」で、頻度タイプを展開し、使用する頻度を選択して、「追加」をクリックします。

    注:

    シナリオの頻度タイプを変更した後、データベースをリフレッシュしても、以前のデータは削除されません。影響を受ける交差を手動でクリアします。

    頻度属性の設定

出資比率のパーセンテージの定義

  • 期末出資比率% (POwn) - 指定したシナリオ/年/期間/エンティティ関係について「出資比率の管理」画面で入力した出資比率%。

  • 期末連結% (PCon) - 指定したシナリオ/年/期間/エンティティ関係について「出資比率の管理」画面で計算された連結%。

  • 年初出資比率% (BOYPOwn) - 前年のP12からの出資比率%。ただし、前の年がない場合は、年末出資比率%です。

  • 年初連結% (BOYPCon) - 前年のP12からの連結%。ただし、前の年がない場合は、年末連結%です。
  • 加重出資比率% (weightedPOwn) - 加重出資比率勘定科目によって加重された、期間の出資比率%の金額に基づく出資比率%の加重値。毎年の出資比率%の最初の期間は、期末出資比率%と等しくなります:
    • 最初の期間、RTA期間、監査期間

      weightedPown = POwn

    • 他のすべての期間には、次の式が使用されます

      weightedPown (勘定科目) = ( ( weightedPown 式の矢印 priorPeriod * priorPeriod 式の矢印 ownershipWeightedAccount ) / ownershipWeightedAccount ) + ( ( pown * ( ownershipWeightedAccount - ownershipWeightedAccount 式の矢印 priorPeriod + ) ) / ownershipWeightedAccount)

  • 加重連結% (Pcon) - 加重出資比率勘定科目によって加重された、期間の連結%の金額に基づく連結%の加重値。毎年の連結%の最初の期間は、期末連結%と等しくなります。
    • 最初の期間、RTA期間、監査期間

      weightedPCon = PCon

    • 他のすべての期間には、次の式が使用されます

      weightedPCon (勘定科目) =( ( weighted PCon 式の矢印 priorPeriod * priorPeriod 式の矢印 ownershipWeightedAccount ) / ownershipWeightedAccount ) + ( ( pcon * ( ownershipWeightedAccount - ownershipWeightedAccount 式の矢印 priorPeriod + ) ) / ownershipWeightedAccount)

  • 年初出資比率調整(BOYOwnAdj) - 勘定科目ベースでは、これは、年初のすべての増減について年初出資比率%から期末出資比率%に移行するために必要な追加の出資比率です。

    式は、FCCS_Proportion 式の矢印 BOYOwnAdj = ("FCCS_Entity Total" * (Pown - BOYPOWN)) + (Pown * BOYOwnAdj 式の矢印 "FCCS_Entity Total")です

  • 現在の年の出資比率調整(CYOwnAdj) - 勘定科目ベースでは、これは、現在の年のすべての増減および為替レートの調整合計(FXRateAdj)について加重出資比率%から期末出資比率%に移行するために必要な追加の出資比率です。

    FCCS_Proportion 式の矢印 CYOwnAdj = ( ("FCCS_Entity Total" + FXRateAdj -> "FCCS_Entity Total") * (Pown -WeightedPOWN )) + (POWN * CYOwnAdj 式の矢印 "FCCS_Entity Total")

出資比率の変更の結果として、すべてのTEMP勘定科目について、FCCS_Proportionメンバーの期末残高増減の値は、親通貨でのFCCS_Entity Totalの期末値の期末出資比率%になります。TRCS_NIBTAdjusted勘定科目がゼロである場合、加重出資比率は期末出資比率と等しくなります。

勘定科目および増減別の出資比率の結果

出資比率は、増減と勘定科目の組合せによって異なります。

表20-6 勘定科目および増減別の出資比率の結果

勘定科目 増減 比率

タイム・バランス・タイプ = 「残高」(貸借対照表勘定科目)

すべての増減

期末出資比率%

TRCS_NIBTAdjustedの子孫

すべての増減

加重連結%

一時調整

現在の年の増減(Pre_Taxおよび為替レート調整を含む)

加重出資比率%

一時調整

年初の増減

年初出資比率%

一時調整

期末残高

期末出資比率%

永久調整

現在の年の増減

加重出資比率%