属性は、主に管理者によって定義され、多くの場所で使用される、ユーザー定義フィールドです。属性には、「日付」、「日時」、「リスト」、「数値」、「テキスト」および「True/False」といった異なる値タイプを指定できます。
収集については、データ収集期間の「開始日」と「終了日」など、日付計算属性を追加できます。また、既存のデータ・フォームで履歴ディメンション属性値を保持することもできます。
収集属性を追加するには:
注:
収集の新しい属性の追加
収集の新しい属性を追加するには:
「入力」がデフォルトであり、「検証」タブが有効になります。オープン済で、フォーム・インスタンスが作成されている期間には、変更された検証ルールは適用されません。行った変更は、新規のフォーム・インスタンスにのみ適用されます。
「計算済」を選択した場合は、「計算」タブが有効になります。
注:
「入力」または「計算済」を選択し、属性を保存したら、属性の作成後にこの設定を変更することはできません。属性タイプを変更すると、それまでに指定した検証または計算は上書きされます。データ型でこの値を保持することが必須の場合は、「必須」チェック・ボックスを選択します。「値を使用」チェック・ボックスを選択した場合は、「行数」に入力した値がデフォルトでここにも適用されます。これを超えると、スクロール付きテキストになります。
注:
この属性には数値のみ入力できます。注:
新しい属性および収集を保存する必要があります。このことを行った後にのみ、属性の「検証」タブまたは「計算」タブにアクセスできるようになります。「属性の編集」ウィンドウが表示されます。
表38-3 データ型と計算タイプ
「プロパティ」タブで選択したデータ型 | 計算タイプ | 説明 |
---|---|---|
すべてのデータ型 | 「値をリストに割当」を選択し、「属性」値を選択します。
リスト属性値を保存しておく必要があります。 |
リスト・メンバーへの割当てに基づいて属性値を戻します。 |
すべてのデータ型 | 条件 | 対象の属性に対して、指定された条件が一致している場合に属性値Aを戻します。条件が一致していない場合は属性値Bを戻します。 |
リスト | リストを値に割当て | 属性の値に基づいてリストから関連するメンバーを戻します。 |
整数、数値、テキスト | スクリプト
スクリプト関数を参照してください |
自由形式のスクリプト計算。「スクリプト」は、整数、複数行のテキスト、数値またはテキスト・タイプの属性に使用できます。 |
注:
属性に対する変更が適用されるのは、後続のデータ収集期間のみです。スクリプト関数
ABS(<Number>)
ADD_MONTH(<Start Date>, <Months>, <Length>)
例: ADD_MONTH(DATE(2017, 2, 15) 3)
AVERAGE_PRIOR(<Value>, <Number of Periods>, <To Currency*>
例: AVERAGE_PRIOR( {Balance (Reporting)}, '2', 'EUR'
DATE(<Year>, <Month>, <Day>)
DATE_DIFF(<Date1>, <Date2>, <Type>)
例: DATE_DIFF('TODAY', {Preparer End Date}, 'DAYS')またはDATE_DIFF({Preparer End Date}, 'NOW', 'HOURS')
DAY(<DATE>)
SUBSTRING(<Value>, <Location>, <Length>)
例: SUBSTRING( {Name} , 5, 10)
IF_THEN_ELSE(<Condition>, <Value1>, <Value2>)
例:
IF_THEN_ELSE( {Risk Rating} = 'Low', 'Good', IF_THEN_ELSE( {Risk Rating} = 'Medium', 'Better', IF_THEN_ELSE({Risk Rating} = 'High', 'Best','Bad')))
Length ({<attribute>})
例: LENGTH('Value')
は5を返し、LENGTH({Name})
は、オブジェクトの名前に含まれる文字数を返します。
SUBSTRINGを使用した計算を使用して、テキスト値の最後の4文字を抽出します。
SUBSTRING( {MyString}, LENGTH ({MyString}) - 4
LOWERCASE(<Value>)
例: LOWERCASE( {Description} )
MAX(<Value1>, <Value2>,<ValueN>)
例: MAX( TRANSLATE( {Source System Balance (Entered)}, 'USD', 'Accounting'), TRANSLATE( {Source System Balance (Functional)}, 'USD', 'Accounting'), TRANSLATE( {Source System Balance (Reporting)}, 'USD', 'Accounting') )
MAX_PRIOR (<Value>, <Number of Periods>)
例: MAX_PRIOR( {Balance (Functional)}, '6', 'CAD', 'REC')
MIN(<Value1>, <Value2>,<ValueN>)
例: MIN( TRANSLATE( { Balance (Entered)}, 'CAD', 'REC'), TRANSLATE( {Balance (Functional)}, 'CAD', 'REC'), TRANSLATE( {Balance (Reporting)}, 'CAD', 'REC') )
MIN_PRIOR (<Value>, (<Value>, <Number of Periods>)
例: MIN_PRIOR( {Source System Balance (Functional)}, '6', 'EUR', 'Simplified')
月: 日付の月の値を整数(1から12)として返します
MONTH (<DATE>)
指数: 一方の数字を他方の数字の回数掛け合せます。
POWER(x,y) where x=BASE NUMBER,and y=EXPONENT
の場合、xとyは数値であるかぎり属性または計算にすることができます。
例: POWER(3,4)=81
注:
分数値では、べき根になります。たとえば、POWER(27, 1/3) = 3
で、立方根です。
負の値では、指数計算の逆数になります。たとえば、POWER(2, -2) = 1 / (2^2) = 1 / 4 = .25
です。
前: 指定された前期間の値を戻します。
PRIOR(<Value>, <Number of Periods Prior>)
例: PRIOR( {Source System Balance (Entered)}, '1', 'EUR'')
丸め処理: 指定された小数点以下の桁数で丸めた値を戻します
ROUND(<Value>, <Decimal Places>)
例: ROUND( ({Scripted Translate} /7), 4)
過去の合計: 過去X期間の合計値を戻します。
SUM_PRIOR(<Value>, <Number of Periods>)
例: SUM_PRIOR( {Balance (Reporting)}, '3', 'EUR')
テキストの場所: 属性値内の部分文字列の場所(1が最初の位置)を戻します。
INSTRING(<Value>, <Value To Search>)
例: INSTRING( UPPERCASE( {Name} ), 'TAX' )
換算: 指定されたレート・タイプを使用して、通貨属性を数値属性に変換します。
TRANSLATE(<Value>, <To Currency>, <Rate Type>)
例: TRANSLATE( {Balance (Entered)}, 'EUR', 'Acct')
大文字: 値を大文字で戻します。
UPPERCASE(<Value>)
例: UPPERCASE( {Name} )
年: 日付の年の値を整数として返します。
YEAR (<DATE>)
計算属性を追加する例
Int1: 属性タイプとして「入力」、「データ型」として「整数」。「OK」をクリックし、収集の編集で「キー識別子」としてInt1を選択します
TextInput: 属性タイプとして「入力」、「データ型」として「テキスト」。
INSTRING(<Value>, <Value To Search>)
が「計算式の定義」に追加されます。
<Value>をクリックし、値を(一重引用符で囲み、大/小文字を区別して)入力するか、「属性の追加」でTextInput属性を選択して、「追加」をクリックします。
<Value>
が{TextInput}
に変更されます。
<Value to Search>
を'tion'
で置き換えます。
ノート: <xxx>
は必ず一重引用符付き('xxx'
)で置き換えます。例: INSTRING({TextInput}, 'tion')
ディメンションからの属性の追加
「ディメンションから属性を追加」ウィンドウで:
ディメンションのキー属性が選択された属性として含められます。キー属性はクリアできません。
「ディメンションから属性を追加」ウィンドウが閉じ、選択した属性が収集の編集ウィンドウに表示されます。