複数のルールの組合せを使用した税金自動化の作成

税金自動化ルールは、データをプル、移動または圧縮するためにルールが作成された順に実行されます。ルールの実行順序は、正確な結果を得るために重要です。

ベスト・プラクティスとして、資本勘定科目は損益勘定科目から分離する必要があります。資本勘定科目のために、自動資本列をターゲット指定する必要があります。

ルールは一般的に個別に作成されますが、ルールの組合せを含むルールを作成することが意味をなすインスタンスがあります。1つのターゲット勘定科目に複数を使用する場合、ルールの結果は累積されます。たとえば、複数のプル、移動または圧縮ルールを管理するルール、または次のような異なるルールを使用してフローを組み込む複雑なルールを作成できます。

  • 貸借対照表調整をプルし、期末残高に圧縮する。
  • 自動資本列にプルし、期末残高に圧縮する。

次の表の例を使用して、複数のルールの組合せを作成します。

表23-3 複数のルールの組合せの例

ルール シナリオ

PULL

複数のPULLルールを含む勘定科目が定義される場合。

帳簿勘定科目10150には1000があり、10100には2000があります

  • NIBT Global Rule 1 : Pull 100% 10150
  • NIBT Global Rule 2 : Pull 100% 10100
  • NIBT = 3000

MOVE

複数のMOVEルールを含む勘定科目が定義される場合。

帳簿勘定科目FY15、10150には500があり、10100には1000があります

帳簿勘定科目FY16、10150には1000があり、10100には2000があります

  • NIBT Global Rule 1 : Move 100% 10150
  • NIBT Global Rule 2 : Move 100% 10100
  • NIBT =1500 ( (1000 - 500) * 100% + (2000 - 1000) * 100%)

SQUEEZE

複数のSQUEEZEルールを含む勘定科目が定義される場合。

帳簿勘定科目FY15、10150には2000があり、10100には4000があります

  • TempST0001勘定科目FY16には10000があります
  • TempST0001 Global Rule 1 : Squeeze 100% 10150
  • TempST0001 Global Rule 2 : Squeeze 100% 10100
  • TempST0001 =- 4000 ( (2000) * 100% + (4000) * 100%) -10000)

PULLおよびMOVE

PULLおよびMOVEルールを含む勘定科目が任意の順序で定義される場合:

  • PULLの後にMOVE、または
  • MOVEの後にPULL

帳簿勘定科目FY15、P12 10150には500があります

帳簿勘定科目FY16、P12 10150には1000があります

帳簿勘定科目FY16、P12 20150には2000があります

POV: Actual、FY16、P12

  • TempST0001 Global Rule 1 : PULL 100% 20150
  • TempST0001 Global Rule 2 : MOVE 100% 10150
  • TempST0001 = 2500 ( (2000) * 100% + (1000 - 500) * 100%))

PULLおよびSQUEEZE

(SQUEEZEロジックをPULLまたはMOVEとともに使用する場合は、SQUEEZEロジックのターゲット増減が異なる必要があります。)

PULLおよびSQUEEZEルールを含む勘定科目が定義される場合は、SQUEEZEが最後のルールになります。

帳簿勘定科目FY16、20150には1000があります

帳簿勘定科目FY16、10250には2000があります

TempST0001勘定科目FY16には9000があります

POV: Actual、FY16、P12

  • TempST0001 Global Rule 1 : PULL 100% 20150 TBClosing Automated
  • TempST0001 Global Rule 2 : SQUEEZE 100% 10250 TBClosing Other Adjusted

    (ターゲット増減は他の調整です)

  • TempST0001 = -8000
    • ( 1.PULLが実行され、「自動」列に1000として転記されます
    • 2. 帳簿残高(2000 * 100% - 10000 = -8000)に圧縮します)

MOVEおよびSQUEEZE

(SQUEEZEロジックをPULLまたはMOVEとともに使用する場合は、SQUEEZEロジックのターゲット増減が異なる必要があります。)

MOVEおよびSQUEEZEルールを含む勘定科目が定義される場合は、SQUEEZEが最後のルールになります。

帳簿勘定科目FY15、10150には500があります

帳簿勘定科目FY16、10150には1000があります

帳簿勘定科目FY16、20150には2000があります

TempST0001勘定科目FY16には9000があります

  • TempST0001 Global Rule 1 : MOVE 100% 10150 TBClosingAutomated
  • TempST0001 Global Rule 2 : SQUEEZE 100% 20150 TBClosingOther Adjustment

    (ターゲット増減は他の調整です)

  • TempST0001 = -8000
    • 1. MOVEが実行され、「自動」列に500として転記されます
    • 2. 帳簿残高(2000 * 100% - 9500 = -7500)に圧縮します)

PULL、MOVEおよびSQUEEZE

PULL、MOVEおよびSQUEEZEルールを含む勘定科目が定義される場合は、SQUEEZEが最後のルールになります。

帳簿勘定科目FY16、10250には2000があります

帳簿勘定科目FY15、10150には500があります

帳簿勘定科目FY16、10150には1000があります

帳簿勘定科目FY16、20150には2000があります

TempST0001勘定科目FY16には9000があります

  • TempST0001 Global Rule 1 : PULL 100% 10250
  • TempST0001 Global Rule 2 : MOVE 100% 10150
  • TempST0001 Global Rule 3 : SQUEEZE 100% 20150 TBClosing Other Adjustment

    (ターゲット増減は他の調整です)

  • TempST0001 = -9500
    • 1. PULLが実行され、「自動」列に2000として転記されます
    • 2. MOVEが実行され、「自動」列に500として転記されます
    • 3. 帳簿残高(2000 * 100% - 11500 = -9500)に圧縮します)