連結は、子孫エンティティからデータを収集し、親エンティティにデータを集約するプロセスです。
Tax Reportingには、連結と換算を処理するための組込みの計算スクリプトがあります。また、一部の標準計算プロセス用の組込みのスクリプトおよびメンバー式もあります。たとえば、次のルールがデフォルトで提供されます。
- 連結
- Consolidate_CbCR
- 連結の強制
- 換算
- Translate_CbCR
- 換算の強制
連結プロセスには、次の計算が含まれます。
- 期首残高の計算
- RTA (申告額の未払処理調整)の計算
- 課税損失/税額控除の計算
- 税金自動化
- 国税
- 地域税
- ETR
- TAR
- 国別(有効化されている場合)
- 通貨換算
- 出資比率の計算(出資比率データの再計算も参照)
基本レベルまたは親の税金計算エンティティにデータを入力またはロードし、データを計算および調整した後、組織全体にわたってデータを集約するために連結を実行します。指定したシナリオ、期間およびエンティティの連結ルールを実行するフォームから連結プロセスを次のように起動します。
- ユーザーは、エンティティの機能通貨の手動入力、データ・ロードまたは調整を通じて、子エンティティのデータを入力します。データは、連結ディメンションのエンティティ入力メンバーに保管されます。連結中に、システムは、デフォルトの計算ルールを実行してエンティティ入力メンバーを完全に計算し、ステータスを「OK」に変更します。
- 次のステップは親エンティティに依存して処理されます。
- システムは、最初に、エンティティ入力とエンティティ連結(親エンティティにのみ適用)の両方を含むエンティティ合計データをその親の通貨に換算します。
- システムは、次に、その親との関連に応じた連結比率(PCON)を適用して換算済データを処理し、連結ディメンションの比率メンバーに結果を保管します。
- エンティティ比率データと消去データの合計は、連結ディメンションのコントリビューション・メンバーに保管されます。
- システムは、その後、親エンティティのすべての子エンティティのコントリビューション・データを集約します。システムは、親エンティティのエンティティ連結メンバーに、連結された結果を保管します。親エンティティのステータスは、「OK」に変更されます。
換算プロセスは、子エンティティ通貨から親エンティティ通貨へのデータの変換が必要な場合に実行されます。子エンティティと親エンティティが同じ通貨を使用している場合、換算プロセスは実行されません。
エンティティは、1つの親にのみ所属できます。従属エンティティを連結する親エンティティを選択した後、必要なプロセスが自動的に実行されます。
- エンティティのすべての子孫に対して計算ルールが実行されます。
- 子エンティティのデータと親エンティティのデータが異なる通貨の場合は、為替レートに基づいて換算が行われます。
- 連結プロセスが開始します。
注:
複数のエンティティ階層に対して連結を実行するには、新しい階層を作成し、この新しい連結階層の下で一度に連結する階層の最上位メンバーを共有します。ここから、連結を実行します。
例:

次に、"連結階層"を使用して連結を実行します。