フォーム・バージョンについて

フォームは現在、2つのバージョンで使用可能です:

  • フォーム1.0: Oracle ADF Fuseコンポーネントを使用するSlick Gridを使用しています

  • フォーム2.0: Oracle JETコンポーネントを使用するSlick Gridを使用しています

現在、両方のフォーム・バージョンが同時に同じビジネス・プロセスに共存します。既存のアプリケーションについては、「フォーム1.0」がデフォルトのバージョンです。フォーム1.0の動作に変更はありません。引き続き、これらのフォームを以前と同様にビジネス・プロセスで作成および更新できます。新しく作成されたアプリケーションについてはすべて、デフォルトは「フォーム2.0」になります。

フォーム2.0の機能

フォーム2.0は、レッドウッド・エクスペリエンスが有効になっている場合にのみ使用できます。 フォーム2.0では、既存のフォーム1.0ランタイムの機能を使用し、Oracle JETコンポーネントでSlick Gridを使用してそれを拡張することで、レンダリングの高速化、洗練性、使いやすさおよび一貫性を実現します。

フォーム2.0の機能は次のとおりです:

  • ユーザビリティと使いやすさの大幅な向上

  • スケーラビリティの向上とパフォーマンスの強化

  • ランタイムの更新のみ。ランタイム・フォームでのみ、新しいテクノロジおよび・ユーザー・インタフェースが採用されています

  • フォーム・アクションのための標準化された「アクション」メニュー

  • 新しいPOV設定歯車アイコンメニュー

  • 特定の共通フォーム・グリッド・アクションを実行するための新しいクイック・ツールバー

  • グリッドのパフォーマンスの向上

  • 複数セルの選択およびコメント入力を含む、コメントの更新の強化

  • 単一のオプションを使用してコメントと添付を追加可能

  • シームレスな垂直または水平方向のスクロール

  • 画面スペースのより効果的な利用

  • セルからセルへのナビゲーションの高速化

  • データ・グリッド間の迅速なスクロール

  • フォームおよびPOVのドロップダウンで、検索機能を備えた新しい洗練された階層型メンバー・セレクタを使用

  • ポップアップの削減

  • わかりやすい新しいアイコンおよびダイアログ

  • 組込みの洗練されたライン・アイテムの詳細(サポート詳細に代わるもの)

  • ウィザードベースのビジネス・ルールの実行時プロンプト。実行時プロンプトは、右側からドロワーとして表示されます

  • グリッド上でのオンザフライ計算

  • データ取得のためのステートレス・プロトコル

  • 大きなグリッドにおけるリフレッシュ時間の短縮

  • WebフォームとOracle Smart View for Officeの間の一貫性の向上

  • Webアド・ホックにおける改善

  • 新しいフォーム名を指定して「名前を付けて保存」を実行する機能

  • 「編集」によりフォーム・デザイナを新しい動的タブで開く

フォーム・バージョンの設定

フォーム1.0を使用していた場合、フォーム2.0を使用するために必要な移行はありません。アプリケーション設定を使用して、2つのバージョンを容易に切り替えることができます。フォームは、指定したバージョンに対するランタイム環境にレンダリングされます。フォームの再設計は必要ありません。

フォーム・バージョンを指定するには:

  1. 「アプリケーション」「設定」の順にクリックします。

  2. 「その他オプション」で、「フォーム・バージョン」設定を探します。

  3. フォーム・バージョンを選択します。既存のアプリケーションのデフォルトの「フォーム・バージョン」は、「フォーム1.0」です。「フォーム2.0」の有効化は、レッドウッド・エクスペリエンスが有効になっている場合にのみサポートされます。

フォーム2.0に関する考慮事項

  • フォーム2.0をタスク・マネージャで使用することはできません。「フォーム・バージョン」アプリケーション設定が「フォーム2.0」に設定されている場合でも、タスク・マネージャのデフォルトは「フォーム1.0」になります。

  • 自動保存オプションは、フォーム2.0ではサポートされていません。かわりに、オンザフライ計算を実行して、変更をデータベースに送信してリフレッシュすることなく変更を表示します。

  • Excelへのエクスポートは、フォーム2.0ではサポートされていません。「アクション」メニューを使用してSmart Viewでフォームを開き、Excelワークシートをネイティブに保存します。

  • フォーム2.0の実行時フィルタリングでは列のフィルタリングがサポートされています。行に対する実行時フィルタリングは、フォーム2.0の将来の更新でサポートされる予定です。

  • Webフォームの実行時フォーマットは、フォーム2.0ではサポートされていません。将来の更新で設計時フォーマットに置き換えられる予定です。

  • Planningモジュール構成ウィザードは、フォーム2.0ではサポートされていません。

  • 将来のWebフォームの拡張はすべて、フォーム2.0で行われる予定です。