一時差異フォームを使用して、システムで自動化されない一時差異を入力します。金額には、一時差異、課税損失、国または地域の控除、および関連する評価引当金が含まれます。今年度と前年度の調整および非引当金や資本項目などのアクティビティも入力できます。
各一時差異は、貸借対照表の分類目的で非流動として設定されます。これらの分類を表示するには、一時差異プロパティ・レポートを開きます。一時差異、課税損失および評価引当金調整(非流動や課税損失など)は、税引前ベースで入力されます。税額控除および評価引当金税額控除は、税効果ベースで入力されます。
次の評価引当金勘定科目が提供されます。
すべての評価引当金は、評価引当金を減少させる今年度または他の調整金額を除き、マイナス値である必要があります。
一時差異(地域)フォームには、列に次のカテゴリが含まれます。
表13-2 一時差異(地域)の列
カテゴリ | 説明 |
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期首残高 |
前年度末の一時差異。これは、自動的に移入されます。 |
期首残高調整 |
この列は、繰延税金資産/(負債)の期首残高が引当金に影響することなく修正される必要がある場合に使用されます。この調整は、繰延税金資産または(負債)の期首残高にのみ影響し、繰延引当金には影響しません。金額は、手動で入力されます。 |
前年度調整 - 損失および控除 |
調整の合計は、「現在の引当金」フォームから「一時差異」フォームの対応する課税損失/税額控除勘定科目にコピーされます。このフィールドは読取り専用です。 |
調整された期首残高 |
調整後の期首残高が計算されます。 |
自動 |
当期引当金で自動化された今年度の帳簿と税務の差異。この金額は、一時差異ロールフォワードに自動的に取得されます。この列の金額は、自動化専用で、繰延税金費用に影響します。 |
自動逆仕訳 |
当期引当金で自動化された今年度の帳簿と税務の差異の逆仕訳。この金額は、勘定科目レベルの資本一時差異の設定に基づいて自動化されます。この列の金額は、繰延税金費用に影響します。 |
自動合計 |
これは、「自動」と自動逆仕訳の合計です。 |
調整 |
当期引当金で入力された今年度の帳簿と税務の差異。この金額は、一時差異ロールフォワードに自動的に取得されます。この列の金額は、手動で入力され、繰延税金費用に影響します。 |
調整逆仕訳 |
当期引当金で手動入力された今年度の帳簿と税務の差異の逆仕訳。この金額は、勘定科目レベルの資本一時差異の設定に基づいて自動化されます。この列の金額は、繰延税金費用に影響します。 |
調整合計 |
これは、「調整」と調整逆仕訳の合計です。 |
CY合計 |
これは、自動合計と調整合計の合計です。 |
申告額の未払処理調整(繰延のみ) |
申告額の未払処理調整フォームに基づく一時差異に対する調整。この金額は、申告額の未払処理調整フォームから自動化され、繰延税金費用に影響します。 |
監査決済(繰延のみ) |
監査決済による結果としての一時差異に対する調整。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響します。 |
他の調整 - 自動(繰延のみ) |
他のタイプの調整による一時差異に対する自動調整。この金額は、税引当の補足スケジュールから自動化できます。 |
他の調整(繰延のみ) |
他のタイプの調整による結果としての一時差異に対する調整。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響します。 |
他の調整合計(繰延のみ) |
これは、他の調整 - 自動と他の調整の合計です。 |
移転(繰延のみ) |
資産/負債の移転および関連一時差異による結果としての一時差異に対する調整。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響します。 |
前年度調整(繰延のみ) |
前年度調整による結果としての一時差異に対する調整。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響します。 |
偶発引当金(繰延のみ) |
一時差異に関連する税金の偶発引当金による結果としての一時差異に対する調整。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響します。 |
損益計算書合計 |
これは、次のカテゴリの合計です。
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取得 |
資産と負債の取得および関連一時差異による結果としての一時差異に対する調整用。この金額は、取得フォームから自動的に移転されます。金額は、繰延税金費用に影響しません。 |
処分 |
資産/負債の処分および関連一時差異による結果としての一時差異に対する調整用。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響しません。 |
自動資本 |
資本トランザクションによる結果としての一時差異に対する調整用。この金額は、勘定科目レベルの資本一時差異設定に基づいて自動化され、繰延税金費用に影響しません。 |
資本調整 |
資本トランザクションによる結果としての一時差異に対する調整。この金額は、一時差異ロールフォワードに手動で入力され、繰延税金費用に影響しません。 |
資本合計 |
これは、自動資本と資本調整の合計です。 |
前年度資本 |
資本トランザクションと申告書提出による結果としての一時差異に対する調整用。この金額は、勘定科目レベルの資本一時差異設定に基づいて自動化され、繰延税金費用に影響しません。 |
その他資本 |
他のすべての資本トランザクションによる結果としての一時差異に対する調整用。この金額は、手動で入力され、繰延税金費用には影響しません。 |
資本合計 |
これは、「資本合計」、前年度資本およびその他資本の合計です。 |
貸借対照表合計 |
期末残高 |
外国為替期首残高 |
期首残高の通貨換算の税効果。 |
外国為替 - 今年度 |
今年度の変動の通貨換算の税効果。 |
外国為替 |
期首残高および今年度の変動における通貨換算の税効果の合計 |
出資比率 |
この金額は、出資比率期首残高と今年度の出資比率の合計です。 |
出資比率 - 期首残高 |
この金額は、親への出資比率の変更に起因する期首残高の差異です。 |
出資比率 - 今年度 |
これは、親への出資比率の変更に起因する期首残高の差異です。 |
一時差異期末残高 |
一時差異(地域)フォームには、列に次のカテゴリが含まれます。
表13-3 一時差異(地域)の行
カテゴリ | 説明 |
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合計一時差異(GAAPと法定) |
実装時にユーザー定義される基本勘定科目の親。 |
合計一時差異(法定と税金) |
実装時にユーザー定義される基本勘定科目の親。 |
合計一時差異 |
合計一時差異(GAAPと法定)と合計一時差異(法定と税金)の合計。 |
国の課税損失合計 - 自動繰越 |
地域の課税損失は、次のカテゴリの自動繰越で取得されます。
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国の課税損失合計 |
当期引当金で自動化された今年度の帳簿と税務の差異。この金額は、一時差異ロールフォワードに自動的に取得されます。この列の金額は、自動化専用で、繰延税金費用に影響します。 |
合計税額控除繰越 |
当期引当金で自動化された今年度の帳簿と税務の差異の逆仕訳。この金額は、勘定科目レベルの資本一時差異の設定に基づいて自動化されます。この列の金額は、繰延税金費用に影響します。 |
合計課税属性 |
これは、「自動」と自動逆仕訳の合計です。 |
国の一時差異、損失、控除および属性の合計 |
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評価引当金合計 |
実装時にユーザー定義される基本勘定科目の親。 |
一時差異(国) |
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地域の一時差異合計 |
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合計一時差異 - 地域 |
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地域の課税損失合計 - 自動繰越 - 配賦前 |
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地域の課税損失合計 - 自動繰越 |
実装時にユーザー定義される基本勘定科目の親。 |
地域の課税損失合計 |
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地域の税額控除合計 - 繰越 |
繰り延べられる税額控除で使用されるシステム提供の基本勘定科目の親。 |
地域の課税属性合計 |
実装時にユーザー定義される基本勘定科目の親。 |
地域の一時差異、損失、控除および属性の合計 |
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地域の評価引当金合計 |
実装時にユーザー定義される基本勘定科目の親。 |
一時差異(地域) |