ウォレット・マーケティングのデータ・モデルの設定
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この
タスク
Oracle ResponsysでPopwallet AppCloudアプリを使用するためのデータ・モデルを設定するには、適切なアクセス権(アカウント管理者、スーパー・ユーザーまたはデータ・ディレクタのロール)が付与されているResponsysユーザーが、次の操作を実行する必要があります。
モバイル・ウォレット・マーケティング・プロファイル拡張表の作成
Popwallet AppCloudアプリがOracle Responsysで適切に機能するには、プロファイル・リストに各顧客のPopwalletデータを含むプロファイル拡張表(PET)が必要です。アプリの設定ページには、マーケタが使用するPopcardタイプの必要なPETを作成するのに役立つユーティリティがあります。
重要: マーケタは、Popwallet Popcard/モバイル・ウォレット・パスごとに個別のPETを作成する必要があります。Responsysのプロファイル・リスト・ユーザーに対して生成されたパーソナライズ・モバイル・ウォレット・パスは、このモバイル・ウォレット・マーケティングPETに保存されます。別のPopcardモバイル・ウォレット・パスに再利用すると、以前のパーソナライズ・モバイル・ウォレット・パスのリンクは上書きされます。
プログラム/活動ごとに1つのPETを作成することをお薦めします。プロファイル・リストのRIIDとPETレコード間には1対1の関係があるため、Responsysでは、同じRIIDの複数のパスに関する情報を単一のPETに格納することはできません。
例: ロイヤルティ・プログラムの新規メンバー用にPoployaltyパスを生成する「ようこそ」プログラムがあるとします。このプログラムでは、LOYALTY_PETというPETを使用します。その後、秋のマーケティング活動(秋季プロモーション)のためのマーケティング・プログラムを作成し、顧客に対するPopcardを生成します。プログラムに「Popcardの生成」ステージがあり、「ようこそ」プログラムで使用したPET (LOYALTY_PET)と同じPETにデータを保存すると、パスは上書きされます。「ようこそ」プログラム用に生成されたパーソナライズ・パスが、「秋季プロモーション」プログラム用に生成されたパーソナライズ・パスで上書きされます。最初に「ようこそ」プログラム用に作成したパーソナライズ・パスは消失します。データは復元できません。受信者へのパスの配信、パスの更新またはパスのインストール統計の取得は実行できなくなります。
開始する前に: Popwalletアクティビティのターゲットにする顧客が含まれているResponsysプロファイル・リストを特定します。マーケティング・プログラムで使用する予定のPopcardタイプ(たとえば、Poployalty)を決定します。
- Responsysアカウント管理者ロールのユーザーとしてResponsysにログインしていない場合は、ログインします。
- Oracle Responsysホーム・ページから、ナビゲーション・メニュー(
)をクリックし、次に「アカウント」をクリックします。
- 「アカウント」ページで、「アプリ管理」をクリックします。(アカウントで以前の「アカウント管理」ページを使用している場合は、「アプリ」セクションを探して「アプリの管理」をクリックします。)Responsysアプリのリストが表示されます。
- Popwallet AppCloudアプリをクリックします。Popwallet AppCloudアプリ・ページが表示されます。
- アプリの構成アイコン(
)をクリックします。「Configure Popwallet Application」ページが表示されます。
- 「プロファイル拡張の作成」タブをクリックします。このフォームを使用すると、Responsysプロファイル・リストのPopwalletデータを格納する、必要なPETを作成できます。
- PopcardタイプとResponsysプロファイル・リストを選択し、新しいPETの名前を入力します。
- 「作成」をクリックします。プロファイル拡張表が正常に作成されたことを通知するメッセージが表示されます。PETは、選択したプロファイル・リストと同じフォルダに作成されます。
- Connectエクスポート・ジョブを作成して、モバイル・ウォレットPETデータを定期的にバックアップします。Responsysでは、モバイル・ウォレットPETのデータは自動的にはバックアップされません。データのバックアップがない場合、プログラムによってPETのPopcard詳細が上書きされたり、誰かがPETを削除すると、消失したデータは復元できません。
作成されるPETはPopcardタイプに必要な最小のデータ・モデルになりますが、カスタム・フィールドをPETに追加することで拡張できます。各Popcardタイプの最小データ・モデルの詳細は、Popwallet AppCloudアプリのPETデータ・フィールド・リファレンス を参照してください。
例: PopcardタイプがPoployaltyのPETを作成すると、PETには、Popwalletに送信されるデータのフィールド(LOYALTY_ACCOUNT_ID、LOYALTY_ACCOUNT_NAMEおよびLOYALTY_ACCOUNT_BALANCE)と、Responsysからの要求に応じてPopwalletから返されるデータのフィールドが含まれます。Responsysでは、顧客用に生成されたPopwalletパスごとに、PopwalletからのデータがPASS_LINK (顧客のPopwalletパスへのリンク)、PASS_INSTANCE_ID、PASS_INSTALL_COUNT (顧客がPopwalletパスをインストールしたデバイスの総数)、IOS_INSTALL_COUNT (iOSデバイスでのインストール数)およびANDROID_INSTALL_COUNT (Androidデバイスでのインストール数)のフィールドで保持されます。
データ・モデルへの追加のカスタム・フィールドの追加(オプション)
カスタム属性をPopcardに追加してResponsysで使用する場合は、対応するデータ・フィールドをPETに追加します。たとえば、ロイヤルティ・プログラムを実行しており、CRMシステムに顧客のロイヤルティ層に関するデータがある場合は、{{tier}}カスタム属性をPopcardに追加している可能性があります。次に、対応するフィールド(たとえば、LOYALTY_TIER)を追加して、そのデータを格納します。
警告: デフォルトのPETフィールドは変更または削除しないでください。変更または削除すると、Popwalletとの統合は正しく機能しません。
PETにカスタム・フィールドを追加するには:
- Responsysアカウント管理者またはデータ・ディレクタのロールが割り当てられたユーザーとしてResponsysにログインします。
- ナビゲーション・メニュー(
)から「データ」をクリックします。「リストの管理」を探してクリックします。「リストの管理」ページが表示されます。
- 「リストの管理」ページで、Popwallet PETに関連付けられたリストが表示されない場合は、「リストの変更」メニューを使用してリストを開きます。
- PETのメニューから「スキーマの変更」を選択します。「表構造の変更」ダイアログが表示されます。
- ダイアログの「フィールドの追加」セクションで、「フィールド名」および「フィールド・タイプ」フィールドに値を入力し、「追加」をクリックします。
ヒント: Oracle Responsysでのデータ・フィールドの作成の詳細は、の「データ・タイプとフィールド名の要件」トピックを参照してください。
Popwalletマーケティング・プログラムで使用するSQLビューの作成
Responsysプログラム・オーケストレーションの開始イベントで使用する保存済SQLビューが必要です。プログラムで使用するPopcard PETごとに1つ必要です。
Popwalletマーケティング・プログラムで使用するSQLビューを作成するには:
- ナビゲーション・メニュー(
)をクリックし、「データ」、「ビュー/サプリメンタル表の作成」の順にクリックします。
- 「サプリメンタル・データ・ソースの作成」ページで「ビューの作成」セクションを探し、「SQLビュー」をクリックします。SQLビューを作成するためのウィザードが開始します。プロセスの手順について追加のヘルプが必要な場合は、ページにあるヘルプ・ボタン(
)をクリックします。
- SQL文で使用する既存のデータ・ソースを選択するSQL文の作成ページで、SQLビューを作成するプロファイル・リストおよびそれに対応するPopwallet PETを探して選択します。「次へ」をクリックします。
- 「SQL文からのデータ・ソースの作成」ページで、次のように操作します。
- ページの指示に従ってSQL文を入力します。このSQLビューで、RIID_が、選択される最初の列であることを確認します。マーケティング・プログラムでエントリ・トラッキング変数として使用する予定のフィールドをすべて確実に指定してください。
例: 次に、Poployalty使用ケースの簡単な例を示します。PETにすべてのロイヤルティ・クラブ・メンバーのロイヤルティ・データがある場合は、PETに存在するすべてのメンバーに対してパスの生成、パスの更新およびパス・データのリフレッシュを実行できます。実際のSQL文はさらに複雑になる可能性があります。
次のSQL文で、$A$
は選択したプロファイル・リストに定義されている変数で、$B$
は選択したPopwallet PETに定義されている変数です。select $A$.RIID_, $B$.LOYALTY_ACCOUNT_ID, $B$.LOYALTY_ACCOUNT_NAME, $B$.LOYALTY_ACCOUNT_BALANCE, $B$.PASS_INSTANCE_ID, $B$.PASS_LINK from $A$ INNER JOIN $B$ ON $A$.RIID_=$B$.RIID_
- データベースによる問合せの処理方法を分析するためのリンクをクリックします。これは、SQL文の問題を特定するのに役立ち、システムに不要な負担をかけずに問合せが実行されることを確認します。
- SQLが適切に実行されることを確認した後、「次へ」をクリックします。
- ページの指示に従ってSQL文を入力します。このSQLビューで、RIID_が、選択される最初の列であることを確認します。マーケティング・プログラムでエントリ・トラッキング変数として使用する予定のフィールドをすべて確実に指定してください。
- 「データ・ソースの作成」ページで、SQLビューを保存するフォルダを選択します。次に、新しいデータ・ソース名を入力するか、置き換える既存のデータ・ソースを選択します。「作成」をクリックします。
ヒント: Popwallet AppCloudアプリ統合に使用している他のデータ・オブジェクトと同じ場所を使用することをお薦めします。SQLビューには、そのビューを使用するプログラムの一意の名前を付けることをお薦めします。プログラムを作成するマーケタと協力し、正しいSQLビューを使用していることを確認します。
- 「キー・フィールドの選択」ページで、1から4までの個数でキー・フィールドを選択します。少なくとも、データ抽出キーとしてRIID_フィールドを選択します。「終了」をクリックします。
- Responsysマーケティング・プログラムでで使用する予定のすべてのPopwallet PETに対して、この手順を繰り返します。
- 作成したSQLビューとその場所を、それらを使用するマーケティング・プログラムの作成者(通常はプログラム・マネージャまたはプログラム・ディレクタのロールが割り当てられているユーザー)と共有します。
CRMシステムからResponsysウォレット・マーケティング・データ・モデルへのCRMデータのインポート
CRMデータをPopwallet PETに含めるには、CRMシステムからデータをエクスポートしてResponsysにインポートする必要があります。たとえば、組織のロイヤルティ・プログラムの記録システムとしてCRMを使用できます。これを行うには、コネクト・ジョブを使用する方法が最も簡単です。
Connectを介してResponsysプロファイル・リストにデータをインポートするには:
最良の結果を得るために、CRMデータをインポートするコネクト・ジョブを作成することをお薦めします。この方法の設定を次に示します。プロファイル・リストにデータをインポートするためのコネクト・ジョブの設定の詳細は、の「プロファイル・データのインポート」トピックを参照してください。
- CRMデータをダウンロードした場所から、Connectインポート・ジョブの通常のアップロード場所にファイルを移動します。
- Responsysアカウント管理者またはデータ・ディレクタのロールが割り当てられたユーザーとしてResponsysにログインします。
- ナビゲーション・メニュー(
)から「データ」をクリックします。「Connect」を探してクリックします。「コネクトの管理」ページが表示されます。
- 「ジョブの作成」をクリックします。「プロファイル・データのインポート」ジョブ・タイプを選択し、ジョブに名前を付けて、「作成」をクリックします。
- 次のようにして、プロファイル・データのインポート・ウィザードを完了します。
- ソース接続: コネクト・ジョブがインポートするデータを検索する場所を選択します。これは、Responsysファイル・サーバーまたはSFTPによる外部サーバーのいずれかです。必要に応じてフィールドに入力します。
- ソース仕様: アップロードするファイルの名前と拡張子を入力し、アップロード・ファイルに適用可能な他のフィールドを設定します。
- ターゲット定義: プロファイル・リストが正しいプロファイル・リストに設定されていない場合は、このフィールドを、データをインポートするプロファイル・リストに変更します。「+」をクリックしてターゲット表を追加し、データをインポートするPETを選択します。(既存のPETにインポートしない場合は、新しいPETを作成するオプションがあります。)「構成」セクションでは、プロファイル・リストの一致フィールドの1つを選択する必要があり、必要な場合はプロファイル・リストまたはPETから他のフィールドを一致フィールドとして追加できます。
- フィールドのマッピング: 「+」をクリックしてフィールド・マッピングを手動で追加します。たとえば、ロイヤルティ・プログラム・データをPoployalty PETにインポートする場合は、入力データをLOYALTY_ACCOUNT_ID (顧客のID)、LOYALTY_ACCOUNT_NAME (顧客のフル・ネーム)およびLOYALTY_ACCOUNT_BALANCE (顧客が消費した金額、顧客のロイヤルティ層の判断に役立つ)にマップする必要があります。行の入力が終了したら、「更新」をクリックします。
- 後処理: Connectのオンライン・ヘルプをレビューして、これらのオプションがビジネス・ニーズを満たしているかどうかを確認します。
- 通知: オプションで、ジョブが成功または失敗した場合に通知するEメール・アドレスを指定します。
- スケジュール: オンデマンドでジョブを実行するには、「スケジュールしない」オプションを使用します。それ以外の場合は、指定の日時に1回または定期的に実行するようにジョブをスケジュールできます。
- 「保存」をクリックしてジョブを保存します。ジョブの実行準備が整ったら、「アクティブ化」をクリックします。
PETにCRMデータがあることを確認するには:
- CRMデータがインポートされた後、ナビゲーション・メニュー(
)をクリックします。「データ」をクリックし、「リストの管理」をクリックします。
- 「リストの管理」ページで、Popwallet PETに関連付けられたリストが表示されない場合は、「リストの変更」メニューを使用してリストを開きます。
- 「プロファイル拡張」をクリックし、リストでPETを探してクリックします。
- PETにCRMデータがあることを確認します。
次のステップ: ResponsysプログラムでのPopwalletの使用
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関連項目
Popwallet AppCloudアプリのPETデータ・フィールド・リファレンス