モバイルSMS入門
このページは、Oracle Responsysで使用されているモバイルSMS (ショート・メッセージ・サービス)に関する一般的な情報を提供します。
モバイルSMSメッセージの作成方法
Oracle Responsysでは、ProgramでモバイルSMSメッセージを設定します。これによって、特定の受信者をターゲットとする一連のメッセージを結び付けたプログラムを構築できます。
完全な詳細は、「Program経由のモバイルSMSメッセージ」をご覧ください。
SMSの種類
モバイルSMSメッセージの長さは160文字までです(カナダの文字数制限は136文字)。米国、カナダ、英国およびドイツでSMSモバイル・メッセージを送信できます。
モバイルSMSメッセージは2通りの方法で送信されます。
- モバイル受信(MT): マーケタがモバイル・デバイスやハンドセットにメッセージを送信。
- モバイル発信(MO): モバイル加入者がハンドセットからメッセージを送信。メッセージにはHELP、STOP、その他のオプトインまたはオプトアウト、ショート・コードを含めることができます。
キャラクタ・セット
SMSメッセージ
SMSメッセージを設定する際は、GSMとUCS-2の2つのキャラクタ・セットから選択できます。GSMには160文字、UCS-2には70文字の文字数制限があります。ただし、UCS-2の方が使用可能な文字が多いため、英語以外の言語で使用されるアクセントやウムラウトなどの特殊な文字をメッセージに使用する必要がある場合は、必ずUCS-2を選択してください。メッセージ内に2つのキャラクタ・セットが混ざっている場合は、低い方のUCS-2の70文字の制限が適用されます。
注意: カナダでは、SMSメッセージの文字数制限は136文字です。他の国の文字数制限は異なることがあります。SMSメッセージを送信する前に、必ず確認してください。
アメリカとカナダでは、SMSメッセージはアメリカとカナダの11桁の番号にしか送信できません。国際電話の場合は番号の長さは様々で、11桁を超える場合があります。どの場合でも、番号にハイフンやスペースを含めることはできず、必ず国名コードが必要です。(アメリカの例: 17063451267)。
LMSメッセージ
LMSメッセージでは、ロング・メッセージ・サービス・タイプを使用します。これは、文字数制限を長くする必要がある言語のメッセージを対象としたものです。GSMメッセージは2000文字に制限され、UCS-2メッセージは1000文字に制限されています。LMSメッセージは、韓国など特定の国でサポートされています。
重要: この機能を使用できるのは、アカウントに対してこの機能が使用可能になっている場合のみです。
ショート・コード
ショート・コードは、通信事業者によって提供される特別な番号で、携帯電話から送信されるSMSメッセージのアドレスを指定するのに使用されます。米国やカナダでは、通常5桁か6桁の長さです。数字でなければならず、ハイフン、特殊文字、スペースは使用できません。ショート・コードを確保するには、Responsysアカウント・マネージャに連絡してください。6から8週間ほどかかるため、すぐに取りかかるようにしてください。
ショート・コードには専用と共有のものがありますが、Responsysのこのリリースは、専用ショート・コードのみをアメリカまたはカナダでサポートしています。専用ショート・コードの場合、その企業が番号を所有し、その番号の独占使用権を持っています。共用ショート・コードの場合、複数の企業が同じ番号を使用し、キーワードを使用して区別しています。Oracle Responsysでは現在、共用ショート・コードをサポートしていません。アカウントまたはサブアカウント1つにつき、ショート・コード1つとなっています。
ロング・コード
ロング・コードは、携帯電話からの国際SMSメッセージで使用されます。最大15桁の数字である必要があります。最も一般的なのは、英国ベースの12桁のロング・コードです。ショート・コードと同じように、ロング・コードもハイフン、特殊文字、スペースは使用できません。ショート・コードと同様に、ロング・コードを確保するにはResponsysアカウント・マネージャに連絡してください。約3週間かかります。アカウントまたはサブアカウント1つにつき、ロング・コード1つとなっています。
SMSメッセージのシナリオ
Oracle Responsysでは現在、SMSメッセージングについて4通りの使用方法をサポートしています。次に例を示します。
- 企業は、「一部商品50パーセント割引」のようなマーケティングSMSプロモーション・メッセージをリストに送信します。受信者はオファーを受けるか無視することができる他、MO SMSメッセージを使用して2通りに返信することができます。すべてのSMSメッセージで使用されているユニバーサルなコマンドのSTOPを送信すると、そのメッセージと、将来そのモバイル・チャネルから送信される全メッセージからオプトアウトできます。コマンドを送信後、確認メッセージが届きます。HELPと送信すると、受信者はオファーの承諾方法に関する詳細を受け取ることができます。
- 企業が製品またはサービスについての宣伝を広告掲示板に出し、5桁のショート・コードを目立つように表示します。その広告掲示板を見た人は誰でも、そのショート・コード宛にテキスト・メッセージを送ってオプトインし、詳細を送ってもらうことができます。その後、感謝メッセージが届き、より詳細なオプションを選択することができます。プロモーションで得られたEメール・アドレスとモバイル番号はResponsysに保存され、将来のメッセージで使用されます。このタイプのメッセージングを使用可能にするには、Responsysアカウント・マネージャに問い合わせてください。追加料金がかかることがあります。
- 企業がプロモーションで、潜在顧客にハンドセットを使用してキーワードを特定のショート・コードにテキスト・メッセージとして送信し、オプトインするよう呼びかけます。このタイプのメッセージングを使用可能にするには、Responsysアカウント・マネージャに問い合わせてください。追加料金がかかることがあります。
- 顧客の特定の行動によってトリガーされるメッセージ。
モバイル・マーケティング協会(MMA)のガイドライン
米国内のSMSメッセージでは、必ずMMAのガイドラインとベスト・プラクティスを遵守してください。これには、一般行動(オプトイン、ヘルプ、行動、コンテンツ)、プログラム・ガイドライン(広告とプロモーション、諸条件、懸賞)、請求ポリシーなど、多数あります。米国外にモバイル・メッセージを送信する場合は、各国特有のガイドラインを必ず確認してください。
モバイルSMSメッセージ用のOracle Responsysビルトイン関数
モバイルSMSメッセージで使用できるOracle Responsysビルトイン関数が60個あります。こちらでリストをご覧ください。