CLIコマンド・リファレンス

esscsシェルで発行するEssbase CLIコマンドは、calc、dataload、dimbuild、lcmexport、lcmimport、アーティファクトのアップロードとダウンロード、アプリケーションやキューブの開始と停止などの日常的なプラットフォーム操作の実行に役立ちます。

次のコマンドをコマンドライン・インタフェースで使用できます。コマンドの引数は任意の順序で発行できます。

すべてのコマンドのヘルプを表示するには、esscs-hを入力します。特定のコマンドのヘルプを表示するには、esscs コマンド -hを入力します。

すべてのコマンドで詳細出力を有効にし、拡張情報(使用可能な場合)が表示されるようにするには、esscs コマンド -v コマンド引数を入力します。

Login/Logout: CLI認証

Essbaselogin CLIコマンドは、CLIを使用できるようにEssbaseに対してユーザーを認証します。

他のCLIコマンドをEssbaseに発行する前に、ログインする必要があります。保護された接続が必要な場合、URLはhttpsで始める必要があります。

CLIを使用して、次の方法で認証できます。

  • クライアント/ユーザーの組合せに対してパスワードを格納するために、setpasswordを一度使用します。後続のセッションでは、パスワードの入力を求められずにloginコマンドを使用できます。
  • loginコマンドで-userおよび-passwordオプションを使用します(注意: シェル・ウィンドウにクリアテキストとしてパスワードが表示されます)。
  • loginコマンドで-userオプションのみを使用します。パスワードを入力するよう求められ、そのパスワードは非表示です。

Oracle Identity Cloud ServiceのフェデレーテッドSSOユーザーの場合は、MaxLやCLIを使用してのログインはサポートされていません。フェデレーテッドSSOログインには、ブラウザ・ウィンドウが必要です。ネイティブのIdentity Cloud Serviceユーザーを作成し、かわりにこのユーザーで、MaxLまたはCLIを使用してログインします。

構文(login)

login [-verbose] -essbaseurl https://instance-name.example.com/essbase -user username [-password password] 
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-essbaseurl -url Essbaseのインスタンスのアドレス
-user -u ユーザー名
-password -p オプションです。ユーザーのパスワード。あるいは、setpasswordを使用してパスワードを設定できます。

スクリプトからloginコマンドを発行し、パスワードに特殊文字が含まれる場合は、二重引用符で囲みます(例: "aNb3^5%9$!")。

Linux環境でのログインでは、Essbaseパスワード内での$ (ドル記号)の使用はサポートされません。

例1 (login)

esscs login -url https://myEssbase-test-myDomain.analytics.us2.example.com/essbase -u smith

例2 (login)

次の例では、ログインしているユーザーadmin1@example.comは、Oracle Cloud InfrastructureでのEssbaseのスタック・デプロイメント中に、初期のEssbase管理者として設定されたIdentity Cloud Service管理者です。この例ではパスワードが入力されていないため、管理者は次で、パスワードの入力を求められます。URLは、スタック・デプロイメントの結果であるジョブ出力のessbase_urlです。

esscs login -u admin1@example.com -url https://192.0.2.1/essbase

構文(logout)

logout

例(logout)

esscs logout

Calc: 計算スクリプトの実行

Essbasecalc CLIコマンドは、キューブで計算スクリプトを実行します。このコマンドを実行するには、データベースの更新以上の権限および計算スクリプトへのプロビジョニングされたアクセス権が必要です。

計算スクリプトを実行するには、最初にスクリプトを.cscファイルとしてキューブ・ディレクトリにアップロードする必要があります。CLIを使用してファイルをアップロードできます。Upload: キューブ・ファイルの追加を参照してください。

構文

calc [-verbose] -application appname -db cubename -script scriptfilename
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d データベース(キューブ)名
-script -s 計算スクリプトの名前。.cscのファイル拡張子を付ける必要があります。フル・パスを指定する必要はありません。ファイルは関連するキューブ・ディレクトリ内にあるとみなされます。

esscs calc -v -a Sample -d Basic -s CALCALL.CSC

計算スクリプトは、キューブ・デザイナまたはSmart Viewの「計算」オプション、Essbase Webインタフェースの「ジョブ」またはREST API、MaxLexecute calculationを使用して実行することも可能です。

Clear: キューブからのデータの除去

Essbaseclear CLIコマンドは、キューブからデータをクリアします。このコマンドを使用するには、少なくともデータベースの更新権限が必要です。

構文

clear [-verbose] -application appname -db cubename [-option clearOption[-regionspec regionSpec]]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d データベース(キューブ)名
-option -O オプションです。クリア対象を指定するキーワードです。省略した場合、デフォルトのオプションはALL_DATAです。

ブロック・ストレージ・キューブのオプションは、次のとおりです。

  • ALL_DATA--すべてのデータ、リンク・オブジェクトおよびアウトラインがクリアされます

  • UPPER_LEVEL--上位レベルのブロックがクリアされます

  • NON_INPUT--非入力ブロックがクリアされます

集約ストレージ・キューブのオプションは、次のとおりです。

  • ALL_DATA--すべてのデータ、リンク・オブジェクトおよびアウトラインがクリアされます

  • ALL_AGGREGATIONS

    --すべての集計データがクリアされます
  • PARTIAL_DATA

    --指定したデータ・リージョンのみがクリアされます。-regionspecを指定して使用します
-regionspec -rs クリアするリージョンを指定するMDX式

esscs clear -a ASOSamp -d Basic -O PARTIAL_DATA -rs "{([Jan],[Sale],[Cash])}" 

データは、キューブ・デザイナの「データのロード」オプション、Essbase Webインタフェースの「ジョブ」やREST API、またはMaxLalter database DBS-NAME resetを使用してクリアすることもできます。

Createlocalconnection: JDBC接続の保存

Essbasecreatelocalconnection CLIコマンドは、JDBC接続を作成してローカルに格納します。このコマンドを使用するには、サービス管理者またはパワー・ユーザー・ロールが必要です。

説明

CLIのdataloadまたはdimbuildコマンドをストリーミング・オプション付きで使用するには、サービス管理者が事前にこのコマンドを使用してローカル接続を作成し、保存しておく必要があります。さらに、環境変数EXTERNAL_CLASSPATHがデータベース・ドライバの.jarファイルを指すように設定する必要があります(リモート・データベースからのストリーミングによるディメンションの構築およびデータのロードに関する項を参照してください)。

構文

createLocalConnection [-verbose] -name streamConnection -connectionstring  connectionString -user userName [-driver jdbcDriver] [-password password]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-name -N 接続名
-connectionstring -cs JDBC接続文字列。書式は、サービス名を使用する場合は次のとおりです:
jdbc:oracle:thin:@host:port/service_name

または、SIDを使用する場合は次のとおりです:

jdbc:oracle:thin:@host:port:SID

上記の構文形式はOracle Databaseに適用されます。他のプロバイダで作業している場合の接続文字列構文の小さな違いについては、「例」の項を参照してください。

-user -u ユーザー名
-driver -D JDBCドライバ。指定しなかった場合は、Oracle Databaseがデフォルトで、oracle.jdbc.driver.OracleDriverとみなされます。
-password -p パスワード(オプション)

データの外部ソースとEssbaseの間にネットワーク接続がある場合、最も効果的なのは、Essbase Webインタフェースで、アプリケーションレベルまたはグローバルの接続とデータソースを定義することです。これらの定義により、外部ソースからデータを簡単にプルできるようになります。Essbaseとデータの外部ソースの間にネットワーク接続がない場合は、CLIを使用し、まずこのコマンドを使用してローカル接続を作成し、ストリーム・オプションを指定してdataloadまたはdimbuildコマンドを発行し、データ・ロードまたはディメンション構築をストリームできます。

ノート

リリース21.4以上に移行した後、サービス管理者は、以前のリリースでこのコマンドを使用して作成した保存済のローカル接続を再作成する必要があります。

-driverオプションおよびjdbcDriverパラメータが指定されていない場合、デフォルトではOracleデータベースが想定のデータベースとなります。

esscs createLocalConnection -N OracleDBConnection2 -cs jdbc:oracle:thin:@host1.example.com:1521/ORCL.esscs.host1.oraclecloud.com -u OracleUser

-driverオプションおよびjdbcDriverパラメータが指定されていない場合、デフォルトではOracleデータベースが想定のデータベースとなります。

esscs createLocalConnection -N OracleDBConnection1 -cs jdbc:oracle:thin:@myhostname01:1521:ORCL -u OracleUser -D oracle.jdbc.driver.OracleDriver

-driverオプションおよびjdbcDriverパラメータが指定されていない場合、デフォルトではOracleデータベースが想定のデータベースとなります。

esscs createLocalConnection -N DB2conn -cs jdbc:db2://myhostname02.example.com:50000/TBC -u myDB2User -D com.ibm.db2.jcc.DB2Driver

-driverオプションおよびjdbcDriverパラメータが指定されていない場合、デフォルトではOracleデータベースが想定のデータベースとなります。

esscs createLocalConnection -N MySQLconn -cs jdbc:mysql://myhostname03.example.com:3306/tbc -u MySQLUsr -D com.mysql.jdbc.Driver

-driverオプションおよびjdbcDriverパラメータが指定されていない場合、デフォルトではOracleデータベースが想定のデータベースとなります。

esscs createLocalConnection -N MSSQLConn -cs jdbc:sqlserver://myhostname04.example.com:1433 -u MSSQLUsr -D com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

-driverオプションおよびjdbcDriverパラメータが指定されていない場合、デフォルトではOracleデータベースが想定のデータベースとなります。

esscs createLocalConnection -N TeraDconn -cs jdbc:teradata://myhostname05.example.com/DBS_PORT=1025 -u TeraUsr -D com.teradata.jdbc.TeraDriver

Dataload: キューブへのデータのロード

Essbasedataload CLIコマンドは、キューブにデータをロードします。このコマンドを使用するには、少なくともデータベースの更新権限が必要です。

このコマンドでは、次のオプションのいずれかが必要です。

  • データ・ファイルおよびオプションのルール・ファイル

  • ルール・ファイルおよびユーザー名とパスワード

  • 保存されているローカル接続を参照するストリーム・オプション

すべてのデータベース・ドライバがJavaプロキシを使用できるわけではないので、クライアント・ネットワークからソース・データベースにアクセスできる必要があります。

データをロードするには、最初にデータ・ロードおよびルール・ファイルをキューブ・ディレクトリにアップロードする必要があります。CLIを使用してファイルをアップロードできます。Upload: キューブ・ファイルの追加を参照してください。

構文

dataload [-verbose] -application appname -db cubename -file filename [| -catalogfile catalogFile] [-rule rulesFile | -catalogrulefile catalogRulesFile] [-user username [-password password]]  [-stream] [-connection connectionName][-query queryString] [-rows n]]  [-abortOnError]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d データベース(キューブ)名
-file -f データ・ロード・ファイル名。フル・パスを指定する必要はありません。ファイルは関連するデータベース・ディレクトリ内にあるとみなされます。このオプションのかわりに-catalogfileを使用できます。
-rule -r オプションです。ルール・ファイル名。フル・パスを指定する必要はありません。ファイルは関連するデータベース・ディレクトリ内にあるとみなされます。このオプションのかわりに-catalogrulefileを使用できます。
-catalogfile -CF ファイル・カタログのデータ・ロード・ファイル名。このオプションは、-fileのかわりに使用できます。
-catalogrulefile -CRF ファイル・カタログのルール・ファイル名。このオプションは、-ruleのかわりに使用できます。
-user -u オプションです。ユーザー名。使用する場合はパスワードが必要です。

保存済の接続やデータソースを使用している場合、ユーザー名およびパスワードは必要ありません。保存済の接続を使用しておらず、ルール・ファイルがRDBMSに接続する場合は、ユーザー名とパスワードを指定してRDBMSに接続します。

-password -p オプションです。ユーザーのパスワード。省略した場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。
-stream -S オプションです。ストリーミング・データ・ロードを使用します。使用する場合は-connオプションが必要です。
-connection -conn ストリーム・オプションを使用する場合は必須です。createlocalconnection CLIコマンドを使用して作成された保存済接続の名前。
-query -q オプションです。ストリーミング・データ・ロードとともに発行するデータベース問合せ。
-rows -rows オプションです。同時にストリームする行数。デフォルトは100です。
-abortOnError -abort エラーが検出された場合にデータ・ロードを中止します

esscs dataload -a Sample -db Basic -f Calcdat.txt -abort true
esscs dataload -a Sample -db Basic -r Basic.rul -S -conn oraConn -q "Select * from Data" -rows 50
esscs dataload -a Sample -db Basic -CF /users/weblogic/Data_Basic.txt -r Data.rul -abortonerror
esscs dataload -a Sample -db Basic -CF /users/weblogic/Data_Basic.txt -CRF /shared/Data.rul -abort
esscs dataload -a Sample -db Basic -CRF /shared/Data.rul -S -conn localConnectionName -q "Select * from Table"

データは、キューブ・デザイナや、Essbase Webインタフェースの「ジョブ」またはREST API、MaxLimport dataを使用してロードすることもできます。

Deletefile: キューブ・ファイルの除去

Essbasedeletefile CLIコマンドは、アプリケーション、データベースまたはユーザー・ホーム・ディレクトリからキューブ・アーティファクトを除去します。キューブからファイルを削除するには、キューブに対する「データベース・マネージャ」以上の権限が必要です。ユーザー・ディレクトリのファイルを削除する場合、特別な権限は不要です。

構文

deletefile [-verbose] -file fileName [-application application [-db  database] [| -catalogfile catalogFile]]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-file -f 削除するファイルの名前
-application -a オプションです。アプリケーション名。指定しなかった場合、ファイルはユーザー・ホーム・ディレクトリにあると仮定されます。
-database -db オプションです。データベース(キューブ)名
-catalogfile -CF ファイル・カタログのファイル・パスと名前。このオプションは、-fileのかわりに使用できます。

esscs deletefile -a Sample -d Basic -f Act1.rul
esscs deletefile -CF /shared/Data.txt

ファイルはキューブ・デザイナ、Essbase WebインタフェースまたはREST APIでも管理できます。

Deploy: ワークブックからのキューブの作成

Essbasedeploy CLIコマンドは、Excelのアプリケーション・ワークブックからキューブを作成します。このコマンドを実行するには、少なくともパワー・ユーザー・ロールが必要です。

構文

deploy [-verbose] -file fileName [-application application [-database database] | -catalogfile catalogFile] [-restructureoption restructureOption] [-loaddata] [-recreateapplication] [-createfiles] [-executescript]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-file -f アプリケーション・ワークブック・ファイルの名前
-application -a オプションです。アプリケーション名。指定しなかった場合、アプリケーション名はワークブックから取得されます。
-database -db オプションです。データベース(キューブ)名。指定しなかった場合、データベース名はワークブックから取得されます。
-catalogfile -CF ファイル・カタログのアプリケーション・ワークブック。このオプションは、-fileのかわりに使用できます。
-loaddata -l オプションです。アプリケーション・ワークブックにデータ・ワークシートが含まれている場合は、データをロードします。それ以外の場合は、メタデータのみがキューブにインポートされます。
-restructureoption -R オプションです。目的の再作成オプションを示すキーワード。

ブロック・ストレージ・キューブのオプションは、次のとおりです。

  • ALL_DATA—すべてのデータを保持

  • NO_DATA—データを保持しない

  • LEAFLEVEL_DATA—レベル0 (リーフ・レベル)データを保持

  • INPUT_DATA—入力データを保持

集約ストレージ・キューブのオプションは、次のとおりです。

  • ALL_DATA—すべてのデータを保持

  • NO_DATA—データを保持しない

-recreateapplication -ra オプションです。アプリケーションがすでに存在している場合は再作成します
-createfiles -cf オプションです。Essbaseのファイル・ディレクトリにキューブ・アーティファクトを作成します。
-executescript -e オプションです。計算スクリプトを実行します。アプリケーション・ワークブックに「Execute Calc」が定義で「はい」に設定された計算ワークシートが含まれている場合のみ適用可能です。

esscs deploy -v -a SampleD1 -d BasicD1 -f Sample_Basic.xlsx -l -ra -cf -e
esscs deploy -CF "/gallery/Applications/Demo Samples/Block Storage/Sample_Basic.xlsx" -a Sample1 -l -cf -e -R ALL_DATA

キューブ・デザイナ、またはEssbase Webインタフェース「アプリケーション」セクションにある「インポート」オプションを使用して、キューブをデプロイすることも可能です。

dimbuild: キューブへのディメンションのロード

Essbasedimbuild CLIコマンドは、キューブにディメンションをロードします。このコマンドを実行するには、少なくともキューブに対するデータベース・マネージャ権限が必要です。

ディメンションをロードするには、最初にディメンション構築およびルール・ファイルをEssbaseにアップロードする必要があります。CLIを使用してファイルをアップロードできます。Upload: キューブ・ファイルの追加を参照してください。

構文

dimbuild [-verbose] -application appname -db cubename -file fileName [| -catalogfile catalogFile] -rule rulesFile [| -catalogrulefile catalogRulesFile]] [-user userName [-password password]] [-stream] [-connection connectionName][-query queryString] [-rows n]] [-restructureOption restructureOption] [-forcedimbuild]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d データベース(キューブ)名
-file -f ディメンション構築ファイル名。フル・パスを指定する必要はありません。ファイルは関連するアプリケーションまたはデータベースのディレクトリ内にあるとみなされます。このオプションのかわりに-catalogfileを使用できます。
-rule -r ルール・ファイル名。フル・パスを指定する必要はありません。ファイルは関連するアプリケーションまたはデータベースのディレクトリ内にあるとみなされます。このオプションのかわりに-catalogrulefileを使用できます。
-catalogfile -CF ファイル・カタログのディメンション構築ファイル名。このオプションは、-fileのかわりに使用できます。
-catalogrulefile -CRF ファイル・カタログのルール・ファイル名。このオプションは、-ruleのかわりに使用できます。
-user -u オプションです。ユーザー名。使用する場合はパスワードが必要です。

保存済の接続やデータソースを使用している場合、ユーザー名およびパスワードは必要ありません。保存済の接続を使用しておらず、ルール・ファイルがRDBMSに接続する場合は、ユーザー名とパスワードを指定してRDBMSに接続します。

-password -p オプションです。ユーザーのパスワード。省略した場合、ユーザーはパスワードの入力を求められます。
-stream -S オプションです。ストリーミング・ディメンション構築を使用します。使用する場合は-connオプションが必要です。
-connection -conn ストリーム・オプションを使用する場合は必須です。createlocalconnection CLIコマンドを使用して作成された保存済接続の名前。
-query -q オプションです。ストリーミング・ディメンション構築とともに発行するデータベース問合せ。
-rows -rows オプションです。同時にストリームする行数。デフォルトは100です。
-restructureOption -R

アウトラインの再構築時の保持に関する選択を制御します。

ブロック・ストレージの場合、使用可能なオプションは次のとおりです。

  • ALL_DATA: ディメンションのロード時にすべてのデータを保持します。
  • NO_DATA: データを保持しません。
  • LEAFLEVEL_DATA: レベル0のデータ値のみを保持します。計算に必要なすべてのデータがレベル0のメンバーに存在している場合は、このオプションを選択する必要があります。キューブが再構築される前に、上位レベルのブロックがすべて削除されます。キューブが再計算されると、上位レベルのブロックが再作成されます。
  • INPUT_DATA: 入力データのみを保持します。

集約ストレージの場合、使用可能なオプションは次のとおりです。

  • ALL_DATA: ディメンションのロード時にすべてのデータを保持します。
  • NO_DATA: データを保持しません。
-forcedimbuild -F 他のユーザー・アクティビティが進行中の場合も、ディメンションの構築を続行します。これによってアクティブなユーザー・セッションが取り消されます。

esscs dimbuild -a Sample -d Basic -r Basic.rul -u smith -p password -R NO_DATA -F
esscs dimbuild -a Sample -d Basic -r Basic.rul -S -conn oraConn -q "Select * from Data" -rows 50 -R NO_DATA
esscs dimbuild -a Sample -db Basic -CRF /users/weblogic/Dim_Market.rul -CF /shared/Market.txt -R ALL_DATA -F

ディメンションは、キューブ・デザイナや、Essbase Webインタフェースの「ジョブ」またはREST API、MaxLimport dimensionsを使用してロードすることもできます。

Download: キューブ・ファイルの取得

Essbasedownload CLIコマンドは、Essbaseのインスタンスからローカル・ディレクトリにキューブ・アーティファクトをダウンロードします。

テキスト・ファイル、ルール・ファイルまたは計算スクリプト・ファイルをキューブからダウンロードする必要がある場合があるため、それらを操作したり、別のキューブにアップロードしておくこともできます。キューブ・アーティファクトをダウンロードするには、少なくともデータベースの更新権限が必要です。

構文

download [-verbose] -file filename[ | -catalogfile catalogFile] [-application appname [-db cubename]] [-localdirectory path] [-overwrite] [-nocompression]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-file -f ダウンロードするファイルの名前
-application -a オプションです。アプリケーション名。指定しなかった場合、アーティファクトは、ユーザー・ホーム・ディレクトリからダウンロードされます。
-db -d オプションです。データベース(キューブ)名
-catalogfile -CF ファイル・カタログのファイル。このオプションは、-fileのかわりに使用できます。
-localdirectory -ld オプションです。ローカル・ディレクトリ・パス
-overwrite -o オプションです。既存のファイルを上書きします
-nocompression -nc オプションです。データ転送の圧縮を使用不可にします

esscs download -v -f Product003.rul -a Sample -d Basic -ld c:/temp -o 
esscs download -f Acli.rul -ld c:/temp -o
esscs download -CF /shared/Acli.rul -ld c:/temp -o

ファイルはキューブ・デザイナ、Essbase WebインタフェースまたはREST APIでも管理できます。

Help: コマンド構文の表示

Essbasehelp CLIコマンドは、コマンドレベルのヘルプをコンソールまたは端末に表示します。

構文

[command] -help | -h

esscs -help
esscs -h
esscs dataload -help

LcmExport: キューブ・ファイルのバックアップ

Essbaselcmexport CLIコマンドは、アプリケーションおよびキューブ・アーティファクトをライフサイクル管理(LCM)の.zipファイルにバックアップし、このファイルをローカル・マシンにダウンロードします。このコマンドを実行するには、少なくともアプリケーション・マネージャ権限が必要です。

構文

lcmExport [-verbose] -application appname|-allApp -zipfilename filename [-localDirectory path][-threads threadscount][-skipdata][-overwrite][-generateartifactlist][-include-server-level][-cube][-exportdata][-filetype][-exportpartitions][-exportfilters][-restEncryPassword]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します。
-application -a バックアップするアプリケーションの名前
-allApp -aa オプションです(大文字と小文字が区別されます)。-applicationのかわりに使用した場合、すべてのアプリケーションが単一のzipファイルにエクスポートされます。lcmimportは、単一アプリケーションのzipファイルまたは複数アプリケーションのzipファイルを受け入れることができます。
-zipfilename -z オプションです。バックアップ・ファイルを保持する圧縮ファイルの名前
-localdirectory -ld オプションです。ローカル・ディレクトリ・パス指定しない場合、zipはEssbaseサーバーの<アプリケーション・ディレクトリ>/catalog/users/<user_name>に保存されます。
-threads -T オプションです。並列エクスポートを使用している場合に起動するスレッドの数最小値: 10
-skipdata -skip オプションです。バックアップにデータを含めないようにします
-overwrite -o オプションです。既存のバックアップ・ファイルを上書きします
-generateartifactlist -gal オプションです。エクスポートされたアーティファクトの完全なリストを含むテキスト・ファイルを生成します。このテキスト・ファイルを使用して、アーティストのインポートを管理できます。たとえば、リスト内のアーティファクトの順序を並べ替えて、インポートする順序を制御できます。リスト内の項目を削除またはコメント・アウトすることで、一部のアーティファクトのインポートをスキップできます。
-include-server-level -isl オプションです。グローバルに定義された接続およびデータソースを含めます。
-cube -c オプションです。単一のキューブをエクスポートします。このオプションは、データ、特定のタイプのファイル、パーティション、またはフィルタをエクスポートするオプションと一緒にのみ指定できます。
-exportdata -d オプションです。データのみをエクスポートします。
-filetype -ft

オプションです。指定されたタイプのファイルのみをエクスポートします。サポートされているファイル・タイプには、OTL (アウトライン)、TXT (テキスト)、RUL (ルール)、CSC (計算スクリプト)、DTR (ドリル・スルー・レポート定義)およびExcel (.xlsファイルのみがエクスポートされます。.xlsxファイルはエクスポートされません)があります。

例:

esscs lcmexport -a sample -z sampleXLSOnly.zip -v -ft excel
esscs lcmexport -a sample -z sampleTXTOnly.zip -v -ft txt
-exportpartitions -ep

オプションです。パーティション定義のみをエクスポートします。

ライフサイクル管理(LCM)のインポート操作(および移行ユーティリティのインポート)は、フェデレーテッド・パーティションの移行ではサポートされません。フェデレーテッド・パーティションは、ターゲットで手動で再作成する必要があります。

-exportfilters -ef オプションです。セキュリティ・フィルタのみをエクスポートします。
-restEncryPassword -encryPwd

アプリケーションが暗号化される場合に、移行中の暗号化アプリケーションを保護するためのパスワード。パスワードは6から15文字の間である必要があり、次の特殊文字を含めることはできません: ?=.,*!@#&()[{}]:;'/~$^+<>-

注意: このパスワードを忘れた場合、回復する方法はなく、アプリケーションをインポートできません。

ノート

このコマンドは、他のCLIコマンドと同じように、Essbaseマシンの外部から使用できますが、LCMユーティリティは、Essbaseマシンで実行する必要があります。

esscs lcmExport -v -a Sample -z Sample.zip -ld c:/temp -skip -o -gal -isl

Windowsスクリプトの例

次のWindowsスクリプトlcmexportall.batは、すべてのアプリケーションをCLIがコールされた現在のローカル・ディレクトリにエクスポートします。

set ESSCLI_ID=%USERNAME%_%random%
@echo on
echo Login to Essbase
call esscs login -u myusername -p mYpa55w0rD -url https://myserver.example.com:9000/essbase
echo Export all apps and download to this directory
call esscs lcmexport -aa -z allapps.zip
echo Log out of Essbase
call esscs logout
@echo off

LcmImport: キューブ・ファイルの復元

Essbaselcmimport CLIコマンドは、ライフサイクル管理(LCM)の.zipファイルからキューブ・アーティファクトを復元します。このコマンドを実行するには、アプリケーションを作成したパワー・ユーザーか、サービス管理者であることが必要です。

構文

lcmImport [-verbose] -zipfilename filename [-overwrite] [-targetappName targetApplicationName][-include-server-level][-artifactlist artifactList][-restEncryPassword]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-zipfilename -z バックアップ・ファイルを含む圧縮ファイルの名前
-overwrite -o オプションです。ターゲット・アプリケーションを再作成します。
-targetappName -ta オプションです。ソース名と別の名前にする場合、ターゲット・アプリケーション名です。
-artifactlist -al オプションです。インポートするアーティファクトのリストを含むファイルの名前です。このファイルは、lcmexportから生成できます。

アーティファクトをスキップするには、エントリをコメント・アウトするか、リストから削除します。たとえば、監査レコードのインポートをスキップするには、次に示すようにその行をコメント・アウトします。

# ------------IMPORT-----------------
import @Provisions
import @Databases/Basic
#import @Databases/Basic/Audit
import @Databases/Basic/Text_files
import @Databases/Basic/Xml_files
import @Databases/Basic/Calc_scripts
import @Databases/Basic/Open_XML_Excel_files
import @Databases/Basic/ScenarioManagement
import @Databases/Basic/Provisions
import @Databases/Basic/Rule_files

インポート順序を制御するには、テキスト・ファイルのimportエントリを並べ替えます。

–overwriteが使用されている場合、インポート操作では、アプリケーション全体を削除して再作成し、リストに存在するアーティファクトのみをインポートします。–overwriteが使用されていない場合、インポート操作では、ターゲット・アプリケーションにすでに存在している他のアーティファクトに影響を与えることなく、リストに指定されたアーティファクトを含めます。

-include-server-level -isl オプションです。グローバルに定義された接続およびデータソースを含めます。
-restEncryPassword -encryPwd

アプリケーションが暗号化される場合に、移行中の暗号化アプリケーションを保護するためのパスワード。パスワードは6から15文字の間である必要があり、次の特殊文字を含めることはできません: ?=.,*!@#&()[{}]:;'/~$^+<>-

注意: このパスワードを忘れた場合、回復する方法はなく、アプリケーションをインポートできません。

ノート

  • このコマンドは、他のCLIコマンドと同じように、Essbaseマシンの外部から使用できますが、LCMユーティリティは、Essbaseマシン内で実行する必要があります。

  • LCMのインポートが完了したら、外部ソースへの移行された接続をリストアするための処理がさらに必要になる場合があります。これを行うには、接続をオープンし、パスワードを入力します。

  • 移行されるキューブ間にパーティションが存在する場合は、データ・ターゲットの前にデータ・ソースをインポートする必要があります。そうしないと、パーティション定義がリストアされない可能性があります。

    ライフサイクル管理(LCM)のインポート操作(および移行ユーティリティのインポート)は、フェデレーテッド・パーティションの移行ではサポートされません。フェデレーテッド・パーティションは、ターゲットで手動で再作成する必要があります。

  • LCMインポートは、場所の別名の資格情報を移行しません。場所の別名の資格情報は、MaxLを使用して場所の別名を再作成するか、LCMエクスポートでエクスポートされたXML内の場所の別名の資格情報を編集することで置き換える必要があります。

esscs lcmImport -z C:/Sample/Sample.zip -o -al C:/Sample/Sample.txt

Listapp: アプリケーションの表示

listapp CLIコマンドは、Essbaseのこのインスタンスでアクセス権があるアプリケーションをリストします。

構文

listapp [-verbose] [-details]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-details -dtl オプションです。詳細を出力に表示します(アプリケーション・タイプと現在のステータス)。

esscs listapp -v -dtl

Listdb: キューブの表示

listdb CLIコマンドは、指定されたEssbaseアプリケーション内でアクセス権があるデータベースをリストします。

構文

listdb [-verbose] -application applicationName [details]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-details -dtl オプションです。出力でステータス詳細を表示します

esscs listdb -v -a Sample -dtl

Listfiles: ファイルの表示

listfiles CLIコマンドは、Essbaseのインスタンスに存在するキューブ・アーティファクトをリストします。

キューブ・アーティファクトには、データ・ファイル、ワークブック、ルール・ファイル、計算スクリプト・ファイルまたはその他のアーティファクトを含めることができます。キューブ・アーティファクトは、アプリケーションおよびキューブでアクションを実行するために必要な任意のファイルを含みます。

キューブのファイルをリストするには、少なくともアプリケーションに対するデータベース・アクセス権限が必要です。ユーザー・ディレクトリのファイルをリストする場合、特別な権限は不要です。

構文

listfiles [-verbose] [-type filetype] [-application appname [-db cubename] | -catalogpath catalogPath] 
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-type -t オプションです。表示するファイル拡張子/タイプ(ピリオドを含まない)です。

サポートされているファイル・タイプは次のとおりです。

  • .csc (計算スクリプト)
  • .rul (ルール・ファイル)
  • .txt (テキスト・ファイル)
  • .msh (MaxLスクリプト)
  • .xls.xlsx (Excelワークブック)
  • .xlsm (マクロが有効になっているExcelワークブック)
  • .xml (XMLファイル)
  • .zip (圧縮zipファイル)
  • .csv (カンマ区切りファイル)
-application -a オプションです。アプリケーション名。指定しなかった場合、ユーザー・ホーム・ディレクトリのファイルが表示されます。
-db -d オプションです。データベース(キューブ)名
-catalogpath -CP オプションです。ファイル名へのカタログ・パス。-a [-d]のかわりに使用して、ファイルのカタログの場所を指定できます。

esscs listfiles -t rul -a Sample -d Basic 
esscs listfiles -CP "/shared"

ファイルはキューブ・デザイナ、Essbase WebインタフェースまたはREST APIでも管理できます。

Listfilters: セキュリティ・フィルタの表示

listfilters CLIコマンドは、Essbaseセキュリティ・フィルタのリストを表示します。アプリケーションのキューブに対するフィルタを表示するには、少なくともアプリケーションに対するデータベース・マネージャ権限が必要です。

構文

listfilters [-verbose] -application appname -db cubename 
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d データベース(キューブ)名

esscs listfilters -v -a Sample -d Basic 

Listlocks: ロックの表示

Essbaselistlocks CLIコマンドは、ロックされたデータ・ブロックまたはキューブ関連のオブジェクトを表示します。このコマンドを実行するには、少なくともアプリケーションに対するデータベース・アクセス権限が必要です。

構文

listlocks [-verbose] -application appname -db cubename [-object] 
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d データベース(キューブ)名
-object -obj オプションです。ロックされたファイルおよびアーティファクトを表示します。

esscs listlocks -v -a Sample -d Basic -obj

Listvariables: 置換変数の表示

Essbaselistvariables CLIコマンドは、キューブ、アプリケーションまたはグローバル・スコープで定義されている代替変数をリストします。キューブの変数を表示するにはデータベース・アクセス以上の権限、アプリケーションの変数を表示するにはアプリケーション・マネージャ・ロール、グローバル変数を表示するにはサービス管理者ロールが必要です。

構文

listvariables [-verbose] [-application application [-db database]]
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します。
-application -a オプションです。アプリケーション名。
-database -db オプションです。データベース(キューブ)名。

キューブ・レベル

esscs listvariables -a Sample -db Basic

アプリケーション・レベル

esscs listvariables -a Sample

グローバル・レベル

esscs listvariables

Setpassword: CLI資格証明の格納

Essbasesetpassword CLIコマンドは、クライアント/ユーザーの組合せに関連付けられたパスワードを格納します。後続のセッションでは、パスワードを入力せずにログインできます。

構文

 setpassword [-verbose] -essbaseurl URL -user userName
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-essbaseurl -url Essbaseのインスタンスのアドレス
-user -u ユーザー名

ノート

リリース21.4以上に移行した後、以前のリリースでこのコマンドを使用して保存した格納済のパスワードをリセットする必要があります。

esscs setpassword -url https://myEssbase-test-myDomain.analytics.us2.example.com/essbase -user rschmidt

Start: アプリケーションまたはキューブの起動

start CLIコマンドは、Essbaseアプリケーションまたはキューブを起動し、メモリーにロードします。このコマンドを実行するには、少なくともアプリケーションに対するデータベース・アクセス権限が必要です。

構文

start [-verbose] -application appname [-db cubename]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d オプションです。データベース(キューブ)名

esscs start -v -a Sample -d Basic

Stop: アプリケーションまたはキューブの停止

stop CLIコマンドは、Essbaseアプリケーションまたはキューブを停止します。このコマンドを実行するには、少なくともアプリケーションに対するデータベース・アクセス権限が必要です。

構文

stop [-verbose] -application appname [-db cubename]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-application -a アプリケーション名
-db -d オプションです。データベース(キューブ)名

esscs stop -v -a Sample -d Basic 

Unsetpassword: 格納されているCLI資格証明の削除

Essbaseunsetpassword CLIコマンドは、setpasswordの結果を逆にして、クライアント/ユーザーの組合せに関連付けられた格納されているログイン資格証明を削除します。

構文

unsetpassword [-verbose] -essbaseurl URL -user userName
オプション 略称 説明
-verbose -v 詳細説明を表示します
-essbaseurl -url Essbaseのインスタンスのアドレス
-user -u パスワードを設定解除するユーザー

esscs unsetpassword -url https://myEssbase-test-myDomain.analytics.us2.example.com/essbase -u user1

Upload: キューブ・ファイルの追加

upload CLIコマンドは、ローカル・ディレクトリからEssbaseのインスタンスにキューブ・アーティファクトをアップロードします。

データ・ロード、ディメンション構築、計算または他の操作などのタスクを実行するには、キューブ・ディレクトリへのデータ・ファイル、ルール・ファイル、計算スクリプト・ファイルまたは他のアーティファクトのアップロードが必要な場合があります。アーティファクトをユーザー・ディレクトリにアップロードすることもできます。

ファイルをキューブにアップロードするには、「データベース・マネージャ」以上の権限が必要です。ユーザー・ディレクトリにアップロードする場合、特別な権限は不要です。

注:

Essbase Webインタフェースウィルス対策スキャンを有効にして、ファイルをサーバーにアップロードする前にウィルスをスキャンできます。

構文

upload [-verbose] -file filename [-application appname [-db cubename] | -catalogpath catalogPath] [-overwrite] [-nocompression][-compressionalgorithm]
オプション 略称 説明
-verbose -v オプションです。詳細説明を表示します
-file -f アップロードするファイルの名前

注:

ファイル拡張子は小文字にする必要があります。たとえば、filename.txtです。
-application -a オプションです。アプリケーション名。指定しない場合、ファイルはユーザー・ディレクトリか、-CPに指定されたカタログ・パスにアップロードされます。
-db -d オプションです。データベース(キューブ)名。-aが必要。
-catalogpath -CP オプションです。ファイル名へのカタログ・パス。-a [-d]のかわりに使用して、ファイルのカタログの場所を指定できます。
-overwrite -o オプションです。既存のファイルを上書きします
-nocompression -nc オプションです。データ転送の圧縮を使用不可にします
-compressionalgorithm -ca オプションです。-ncが使用されていない場合に使用できます。データ転送に使用する圧縮アルゴリズムを定義します。使用可能な選択はgzipまたはlz4です。
  • gzip - 圧縮が使用される場合のデフォルト。小規模なデータ転送とやや低速な計算を提供します。

  • lz4 - 高速な計算とやや低速なデータ転送を提供します。

使用例:

-ca gzip
-ca lz4

esscs upload -v -f c:/temp/Maxl01.msh -a Sample -d Basic -o -ca lz4
esscs upload -f C:/temp/Act1.rul -CP /shared

ファイルはキューブ・デザイナ、Essbase WebインタフェースまたはREST APIでも管理できます。

Version: APIバージョンの表示

version CLIコマンドは、Essbaseのこのインスタンスに関連付けられているREST APIのバージョンを取得します。

構文

version

esscs version